芸能

杉野遥亮、ヤンキードラマで作品のカラーを決定づけた「愛くるしい演技」

(時事通信フォト)

森生役を生き生きと演じた杉野遥亮(時事通信フォト)

 最終回を迎えた杉咲花(24才)主演のドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)。視覚障害を持つ主人公とヤンキー青年が繰り広げるラブコメディーである本作は、放送されるごとに、胸キュンな展開や俳優たちの好演が話題になった。その中でも特に注目を集めたのが、主人公の相手役として、純粋で真っ直ぐな青年を演じた杉野遥亮(26才)だ。杉野の魅力について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。

 * * *
 本作は、漫画家・うおやまによる『ヤンキー君と白杖ガール』(KADOKAWA)を実写化したもの。ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)や『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)などの松田裕子が脚本を手掛け、一組の男女の恋の行方をコミカルかつハートウォーミングに描いた。

 主演の杉咲や杉野をはじめ、奈緒(26才)、鈴木伸之(29才)、細田佳央太(20才)、田辺桃子(22才)ら粒ぞろいの注目の若手が集い、誰もがいい味を出していた。この中でも特にハマり役だったのが、視覚障害を持つヒロイン・赤座ユキコ(杉咲花)の相手役で、地元で名の知れたヤンキー、黒川森生役を演じた杉野だ。頼りない一面もあるが、純粋で天然、真っ直ぐでいつも全力なキャラクターを、声音や表情をくるくる変えながら器用に表現していた。特に、愛するユキコを前にした際の一つひとつの変化は、非常に豊かで思わず見入ってしまった。彼につられて笑顔になる視聴者がいるというのも納得だ。

 杉野といえば、近年、メキメキと頭角を現している若手俳優の1人である。主演の北村匠海(24才)を筆頭に、吉沢亮(27才)、山田裕貴(31才)、磯村勇斗(29才)ら主役級の若手俳優陣が顔を揃えた映画『東京リベンジャーズ』のキャストに名を連ねていたことが、その事実を物語っているだろう。登場人物のほとんどがヤンキーである同作において、杉野は物語のカギを握る刑事役を演じ、コミカルなシーンや荒々しい展開が続く中、彼の演じる人物だけが知的でクールな存在だった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

公選法違反の疑いで刑事告訴され、書類送検された斎藤知事(左:時事通信フォト)と折田楓氏(右:本人SNS)
“公選法違反疑惑”「メルチュ」折田楓氏の名前が行政SNS事業から消えていた  広島市の担当者が明かした“入札のウラ側”《過去には5年連続コンペ落札》
NEWSポストセブン
コンサートでは歌唱当時の衣装、振り付けを再現
南野陽子デビュー40周年記念ツアー初日に密着 当時の衣装と振り付けを再現「初めて曲を聞いた当時の思い出を重ねながら見ていただけると嬉しいです」
週刊ポスト
”薬物密輸”の疑いで逮捕された君島かれん容疑者(本人SNSより)
《28歳ギャルダンサーに“ケタミン密輸”疑い》SNSフォロワー10万人超えの君島かれん容疑者が逮捕 吐露していた“過去の過ち”「ガンジャで捕まりたかったな…」
NEWSポストセブン
中居正広氏の近況は(時事通信フォト)
反論を続ける中居正広氏に“体調不良説” 関係者が「確認事項などで連絡してもなかなか反応が得られない」と明かす
週刊ポスト
スーパー「ライフ」製品が回収の騒動に発展(左は「ライフ」ホームページより、みぎはSNSより)
《全店舗で販売中止》「カビだらけで絶句…」スーパー「ライフ」自社ブランドのレトルトご飯「開封動画」が物議、本社が回答「念のため当該商品の販売を中止し、撤去いたしました」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
「全てを話せば当然、有罪となっていたでしょう」不起訴になった大物地面師が55億円詐欺「積水ハウス事件」の裏側を告白 浮かび上がった“本当の黒幕”の存在
週刊ポスト
大谷と真美子さんを支える「絶対的味方」の存在とは
《大谷翔平が“帰宅報告”投稿》真美子さん「娘のベビーカーを押して夫の試合観戦」…愛娘を抱いて夫婦を見守る「絶対的な味方」の存在
NEWSポストセブン
「お笑い米軍基地」が挑んだ新作コント「シュウダン・ジケツ」(撮影/西野嘉憲)
沖縄のコント集団「お笑い米軍基地」が戦後80年で世に問うた新作コント「シュウダン・ジケツ」にかける思い 主宰・まーちゃんが語る「戦争にツッコミを入れないと」
NEWSポストセブン
令和最強のグラビア女王・えなこ
令和最強のグラビア女王・えなこ 「表紙掲載」と「次の目標」への思いを語る
NEWSポストセブン
“地中海の楽園”マルタで公務員がコカインを使用していたことが発覚した(右の写真はサンプルです)
公務員のコカイン動画が大炎上…ワーホリ解禁の“地中海の楽園”マルタで蔓延する「ドラッグ地獄」の実態「ハードドラッグも規制がゆるい」
NEWSポストセブン
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さん、撮り下ろしグラビアに挑戦「撮られることにも慣れてきたような気がします」、今後は執筆業に注力「この夏は色んなことを体験して、これから書く文章にも活かしたいです」
週刊ポスト
強制送還のためニノイ・アキノ国際空港に移送された渡辺優樹、小島智信両容疑者を乗せて飛行機の下に向かう車両(2023年撮影、時事通信フォト)
【ルフィの一味は実は反目し合っていた】広域強盗事件の裁判で明かされた「本当の関係」 日本の実行役に報酬を支払わなかったとのエピソードも
NEWSポストセブン