杉咲花一覧

【杉咲花】に関するニュースを集めたページです。

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杉野遥亮、ヤンキードラマで作品のカラーを決定づけた「愛くるしい演技」
 最終回を迎えた杉咲花(24才)主演のドラマ『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)。視覚障害を持つ主人公とヤンキー青年が繰り広げるラブコメディーである本作は、放送されるごとに、胸キュンな展開や俳優たちの好演が話題になった。その中でも特に注目を集めたのが、主人公の相手役として、純粋で真っ直ぐな青年を演じた杉野遥亮(26才)だ。杉野の魅力について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。 * * * 本作は、漫画家・うおやまによる『ヤンキー君と白杖ガール』(KADOKAWA)を実写化したもの。ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)や『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)などの松田裕子が脚本を手掛け、一組の男女の恋の行方をコミカルかつハートウォーミングに描いた。 主演の杉咲や杉野をはじめ、奈緒(26才)、鈴木伸之(29才)、細田佳央太(20才)、田辺桃子(22才)ら粒ぞろいの注目の若手が集い、誰もがいい味を出していた。この中でも特にハマり役だったのが、視覚障害を持つヒロイン・赤座ユキコ(杉咲花)の相手役で、地元で名の知れたヤンキー、黒川森生役を演じた杉野だ。頼りない一面もあるが、純粋で天然、真っ直ぐでいつも全力なキャラクターを、声音や表情をくるくる変えながら器用に表現していた。特に、愛するユキコを前にした際の一つひとつの変化は、非常に豊かで思わず見入ってしまった。彼につられて笑顔になる視聴者がいるというのも納得だ。 杉野といえば、近年、メキメキと頭角を現している若手俳優の1人である。主演の北村匠海(24才)を筆頭に、吉沢亮(27才)、山田裕貴(31才)、磯村勇斗(29才)ら主役級の若手俳優陣が顔を揃えた映画『東京リベンジャーズ』のキャストに名を連ねていたことが、その事実を物語っているだろう。登場人物のほとんどがヤンキーである同作において、杉野は物語のカギを握る刑事役を演じ、コミカルなシーンや荒々しい展開が続く中、彼の演じる人物だけが知的でクールな存在だった。『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』で演じたヤンキーの森生とはまさに真逆で、演技のスタイルも真逆と言っていいものだろう。抑制の効いた淡々とした物言いと、それとは対照的な内面を感情的にさらけ出す演技は印象的だった。物語のカギとなる“秘密の仕掛け”を知る杉野の存在は、ヤンキーたちが友情と誇りのために拳をぶつけ合う“胸熱”な展開にシリアスさを持ち込み、自身の登場シーンだけは異質なものとしていた。 そんな杉野の『恋です!』での特徴として1つ挙げたいのが、演じる役柄を通した、作品のカラーを決定付ける力が増しているということ。前述の『東京リベンジャーズ』では、自身の出演シーンのみに留まっていたが、今作『恋です!』ではパワーアップして、作品全体にその影響を与えているように感じた。少女漫画が原作とはいえ、ヒロインが視覚障害を持っているという設定は、ともするとシリアスなものになりかねない。ラブコメディー的な演出を施しても、俳優の演じ方によってその手触りは大きく変わってくるものだ。 これを杉野は、コミカルで愛くるしい演技で、作品全体を明るく柔らかいものにしていた。もちろん、主演の杉咲の存在や、彼女との掛け合いの妙、脇を固める俳優たちの存在も大きい。しかし、ヒロインであるユキコの世界を変えるのは森生であり、ユキコが変わることによって、周囲にも変化を促していくのが本作だ。つまり、本作の1つのテーマである変化や成長というものの核は、杉野の演じる森生が握っているのだ。ユキコに対する森生の全力に、杉野は見事に応えていた。杉野か森生役を演じるからこそ、本作が好評を得ることにつながったのではないだろうか。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.12.18 07:00
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
ドラマオタクが2021年ブレイク俳優に「杉野遥亮」を推す理由
 女優の杉咲花(24)が、盲学校に通う勝ち気な視覚障害者の少女を好演して話題の『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系、毎週水曜夜10時〜)。ドラマオタクのエッセイスト小林久乃氏は、ヒロインの相手役で「喧嘩っ早いが純粋な不良少年」を演じる俳優・杉野遥亮(26)に注目し、2021年のブレイク俳優に推したいという。その理由とは? * * * 年末が押し迫ってくると、今年はどんな演者さんがブレイクしたのかと話題にあがることが多い。コロナ禍に見舞われて、特に生きる難しさを感じることが多かった2021年。寂しいけれどエンタメ自体が衰退してしまったように思う。 では個人的に今年(デビューしたわけではなく)どんなキャスティングが印象に残ったか? と言われると、まずは女優の田辺桃子さん(22)。一年通して出ずっぱりだったことも理由だけれど、ネットニュースでも騒がれたように演じる役柄がとても広かった。あるときは妻帯者の先輩を必要以上に慕う自衛隊員、ママ役、視覚障害者の役……と本人のキャラクターが見えなくなるほど、演じ分けていた。 男性俳優では……と思い返す。『最愛』(TBS系)でヒロインの弟役を好演中の高橋文哉さん(20)かな……と思っていたところに、突然のダークホースが登場した。それが『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜(以下『恋です!』)』に出演している杉野遥亮さんだ。「彼女に敬語を使う不良」役が気になる『恋です!』は視覚障害者の赤座ユキコ(杉咲花)と、顔に傷のあるヤンキーの黒川森生(杉野)のふたりの恋愛模様を描いたラブコメディ。当初は“杉咲花・出演”というワードに惹かれて見ていた。が、次第に、白杖を持つユキコをいつも追いかけて、助けているチンピラ風の衣装を着た森生のことが気になっている自分に気づいた。 名前が出ただけで地元のヤンキーが逃げていくほどの脅威を持つ、森生。でもどこか天然で、大好きなユキコの前では平身低頭であることが、ハイ、可愛い。しかも付き合う彼女に対して敬語を使っているのである。そのせいなのか「黒川!」と彼氏を名字で呼び捨てにするユキコの姿はもう姉御。その周囲を警護する組の若頭……のような雰囲気が見えてくる。もちろんハートフルな意味だ。 森生の恋人に向けた純粋な姿と、杉野さんの雰囲気が脳内で合致。派手なのか? いやおしゃれなのか? が表裏一体になったようなチンピラ派手衣装の彼が気になってしまう。いつの間にかヒロインに向いていた視線が彼に方向転換していたのだ。「新鮮なヤンキーキャラ」で印象が一変 これまでに杉野さんは多くのドラマに出演している。振り返ると『ハケンの品格』(日本テレビ系、2020年)では、コネ入社のお抱え会社員役。『教場II』(フジテレビ系、2021年)では、女性教官から好かれる役……と、話題作へ立て続けに出演している。洗剤のCMにも人気俳優陣と共演していたこともある。言われてみれば「あ、いた! うん、いた!!」と思い出すけれど、大きな印象に残ることはなかった。記憶力及ばず、すみません。 それが今回の役で印象は一転。何度も繰り返しになるけれど“ヤンキー役”という要素は大きかった。仮にヤンキーが登場するドラマをざっくりと二分すると……『今日から俺は!!』(日本テレビ系、2020年)のような、お笑い系。そして『ごくせん』(日本テレビ系、2002年〜)のような、かっこいい系。この2カテゴリーに分けられる。 そこに現れた、『恋です!』の森生の “天然かわいい系”。こんな人が出るドラマあったっけ? と、ドラマオタクの脳内データを掘り起こしても、出てこない。この新鮮なヤンキーキャラも彼のブレイクに一役買っている。 この一連からふと気になって、ご本人の言葉を読みたくなり、ネットで取材記事を検索してみた。ひとつ「過去の自分が好きではなかった」という記述を見た。この1〜2年で変わったともご本人は感じているらしい。なるほど。 さらに、杉野さんは今年、10〜20代の女性を対象にした『2021年インスタ流行語大賞』の芸能人部門で第5位にランクイン。トップ10圏内は、ほぼアイドルグループが占めている中、俳優は彼一人。若い女性の注目度が着実にアップしていることが、数字から感じられる。彼の仕事への思いの変化が今回の作品の出演に重なり、そしてこの人気ぶりは2022年へと続くのだろう。彼の姿を大河ドラマで見られる日も近いような。 さて『恋です!』も終盤戦へ突入した。ユキコを慕う恋のライバル登場、彼女を幸せにしたいと悩み、葛藤する森生。最終回は絶対にハッピーエンドがいい。【プロフィール】こばやし・ひさの/静岡県浜松市出身のエッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター。これまでに企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊以上。女性の意識改革をライトに提案したエッセイ『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)が好評発売中。
2021.12.08 19:00
NEWSポストセブン
優等生の殻を破った芳根京子 『半径5メートル』や『コントが始まる』でも証明
優等生の殻を破った芳根京子 『半径5メートル』や『コントが始まる』でも証明
 役を演じる仕事の難しさは本人しかわからない部分もあるだろうが、役者のキャリアにおいて明らかなターニングポイントとなる作品があるのも事実。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘した。 * * * 幕を閉じたNHK朝ドラ『おちょやん』。といえば即「杉咲花」という名が浮かぶくらい、主役の演技は凄い存在感を放っていました。朝ドラは「国民的」と言われるだけあって、主人公を演じるとなれば名前も広く認知されるし演技も記憶に刻まれる。……はずですが、朝ドラの過去作を振り返るとなんとも押しが弱い、影の薄いヒロインも。 いわば杉咲花さんのインパクトとは正反対の、ちょっとはかないイメージ。5年前の朝ドラ『べっぴんさん』の主人公・坂東すみれの口グセは「なんか……なんかなー」。まさにその口グセが象徴するようなキャラクターで自分の考えや思いを言葉にすることが苦手。物語のモデルは子ども服メーカー・ファミリア創業者の坂野惇子、女性経営者のパイオニアとも言える偉業を成し遂げたリーダーだというのに。ドラマの中の主人公すみれは頼りなさげでセリフも多くはなく、道を踏みはずさず常にみんなの意見を聞く。「決して先頭に立ってリードするような女性ではない」(NHK制作統括)と制作側が語るような人物でした。 その「すみれ」を演じたのが19歳の芳根京子さん。 ところがどうでしょう? 当初背が小さく色白でおとなしそうで、子ウサギかバンビのような印象でしたが、朝ドラ主演後、数々のドラマに登場し演じるたび、見るたびに、グングンと存在感が増していく。かつての芳根さんとはまた別の、新しい芳根さんを発見するような喜びを感じるのです。 例えば放送中のドラマ『半径5メートル』(NHK総合金曜午後10時)で、女性週刊誌の編集者・前田風未香を演じている芳根さん。風未香は芸能ゴシップ班で失態を演じ生活情報班に異動した。取材仕事に熱中する分、女子的要素は少なくて、テンパった時は口が悪くなりバサっと相手を斬る痛快さもある。活き活きと輝いていて芯の強さも伝わってくる。 同じ編集部で働くフリー記者・山辺(毎熊克哉)との微妙な距離感も上手く演じています。山辺の気持ちを量りかねて迷う風未香。いよいよ距離が縮まり、ベッドを共にした夜から朝にかけての描写も、妙な嫌らしさはなく、心がほっこりしつつ軽やかでリアル。飾らないすがすがしさも伝わってきて、つい芳根さんの自然体の演技に目が惹き付けられてしまいます。 物語の舞台が週刊誌編集部ゆえ「出張ホスト百人斬り」「セックスレス」などの刺激的なワードが飛び交いますが、根底に人間のドラマが横たわっていてきっちりと掘り下げていくドラマは見応えあり。 またここで新しい芳根さんに出会えた、と思いきや、今日本テレビ系で放送中の『コントが始まる』(土曜 午後10時)では主人公3人組の一人、潤平(仲野太賀)の彼女・奈津美役で登場。こちらの役・奈津美は大手企業のキャリアウーマンで、潤平がお笑いを続けていくかどうか迷わせる存在であり、今後の展開を占う大事な役どころ。いったいどんな人物像を浮かび上がらせてくれるのか、芳根さんから目が離せません。 思えばすでに昨年の『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)に、兆しは現れていました。芳根さんが演じた喫茶店の看板娘・五月は、同棲していた彼女と別れたばかり。心に傷を持つレズビアンで、モトカノを想い呻吟する姿も切なくて印象的でした。両脇に滝藤賢一と古舘寛治というクセのあるオヤジ役者2人を置いて、存分に自分の個性を発揮していたのも凄い。「優等生」の殻なんてとっくに破って走り出していた。 十代にデビューし生真面目・清純イメージから出発した芳根さんですが、内に秘めているのは瑞々しい芝居勘にブレない芯。静かなたたずまいの中に、たしかに感じる主張。些細で微弱であるがゆえのしなやかな強さ。芳根さんのフラジャイルな魅力と今後の演技に注目です。
2021.05.15 16:00
NEWSポストセブン
浪花千栄子の生涯を知るテレビ関係者は、今後の展開にハラハラしているという(写真/共同通信社)
『おちょやん』が大団円へ きっちりと爪痕を残した役者9人の名前
 開始当初は伸び悩む視聴率が話題になった朝ドラだったが、仕上がりがどうだったか。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * いよいよ1週間を残すだけ。カウントダウンが始まったNHK朝ドラ『おちょやん』。放送された約半年間を振り返ってみれば……スタート当初は強気で大坂弁をまくしたてる主人公・千代(杉咲花)になかなか感情移入することができずに戸惑ったけれど、回を追うごとに独特なドラマ世界に引き込まれました。 そして間違いなく来週、NHK朝ドラの中でも異色で、突出した出来映えの作品として幕を閉じることでしょう。その理由を挙げるとすれば--。 まず、脚本担当・八津弘幸氏が逃げずに描いた苦みのある人生物語。それが大きな光を放っていました。父と継母に捨てられ一人で生きるしかなかった千代。ヤクザに拾われ人間不信になった弟・ヨシヲ。革命に憧れ日本を捨てた有名女優・百合子。満州で博打におぼれ音信不通となる寛治。不倫でバラバラになる一平・千代夫婦。芝居すら捨てる決意をする千代。人生の苦さが一杯詰まっていました。それが味わいに転化し、一人一人の役者を輝かせる活力となっていった。一言でいえば「大人のドラマ」として満足度の高い作品となりました。 演出も実に凝っていました。「芝居小屋」「ラジオ収録現場」といった非日常=演技空間と、日常との間行き来する、という演出がとてもユニーク。芝居の「中の世界」をこれほどたくさん見せた朝ドラは例を見ない。そのおかげもあってか、メリハリが生まれて半年という長い間でも途中でダレることなく、登場人物が鮮明に視聴者の中に刻まれていきました。 そして役者たちの演技。振り返れば、えもいわれぬ深い余韻を残してくれた役者たちが、ズラリと勢揃いしました。・トータス松本--演じた父・テルヲは鬼のように残酷で哀しい存在。ミュ-ジシャンが本業かと思っていたトータス氏の、振りキレた演技に脱帽。・篠原涼子--「岡安」の女将はまさに千代の二番目の母として圧倒的な包容力を見せつけた。・宮澤エマ--まだ32歳というのに意地悪な継母から人情深い老女・栗子まで、幅広い年齢を無理なく演じた力量に驚愕。・星田英利--演じた須賀廼家千之助からは、大阪コテコテ喜劇の即興力や妙味、おばあさん役などの見所を教えてもらった。・井川遙--看板女優・高城百合子の『人形の家』の力強さと千代の背中を押すパワー、ソ連への亡命という鮮烈な軌跡が忘れられない。・若葉竜也--小暮真治の優男ぶりといったら、実にいい味を出していた。千代に惚れて振られ、百合子と亡命していく。芝居や映画への愛が全身からにじみ出ていた。・倉悠貴--千代の弟・ヨシヲを演じ、物語に見事な転換点を作り出した。登場時間は短かったが視聴者に「ロス」を引き起こさせるインパクトで、哀しみを染みわたらせた。 まだまだいます。寛治(前田旺志郎)に春子(毎田暖乃)、須賀廼家万太郎(板尾創路)に山村千鳥(若村麻由美)、花車当郎(塚地武雅)に長澤誠(生瀬勝久)……書き切れないのであとは視聴者の方々にお任せするとして、記憶の中に次々に浮かび上がる役者たち。それぞれがきっちりと爪痕を残しました。 こんな朝ドラ、過去にあったでしょうか? 主人公や周囲の人が記憶に残ることはあっても、入れ替わり立ち替わり登場してくる人物の一人一人の顔つきから表情、声色から仕草までが鮮明に浮かぶなんて。いかにキャラクター造形が優れていたのか、を示しているようです。安易な家族ドラマに陥らず、スピンオフ風のドタバタ寸劇やムダなラブコメ風シーンで時間を水増しすることもなく、このドラマはきちんと刻むように人物を描き上げていきました。 そしてもちろん、千代の元夫・『鶴亀家庭劇』の座長天海一平を演じた成田凌の魅力は筆舌に尽くしがたい素晴らしさ。モデル出身の二枚目イケメンでありながら、ダメ男っぷりを演じさせたらピカ一。と同時に舞台の上で白髪のジジイに変身し全身全霊で滑稽な喜劇役者に化けて見せてくれたこともびっくりです。 最後に、いわずもがなこのドラマは千代を演じた杉咲花の圧倒的な演技力がなければ成り立たなかった。千代が垣間見せた鋼のような強さと繊細さ弱さ。人間ドラマとしての奥行きは、杉咲さんの演技から生まれた。後半は速度と口調までそっくりの大坂弁に寄せて浪花千栄子がそこにいるかような錯覚すら覚えた。まさしく浪花千栄子への尊敬と愛を込めたトリビュート作品に昇華しました。 テレビ界では以前より対象年齢を下げたマーケティングが意識され、企画自体が広告ビジネスの色合いを一層増してきている、と指摘されている昨今。『おちょやん』は人生の複雑さ苦さを生きる力に転化した異色の「大人のドラマ」として燦然と輝き、NHK朝ドラの歴史に確かな足跡を残した、そう言えるでしょう。
2021.05.08 16:00
NEWSポストセブン
杉咲花の演技に注目が集まっている(時事通信フォト)
『おちょやん』、最終週でピークへ 100話かけて描いた不幸がカギ
 杉咲花(23才)演じる竹井千代が、困難を乗り越えながら女優の道を駆け上がっていく姿を描いたNHK連続テレビ小説『おちょやん』。長らく視聴率低迷が続いていたが、最終週(5月10日~)を前に絶賛の声が相次いでいる。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんがその背景を解説する。 * * * 昨年11月30日にスタートした朝ドラ『おちょやん』がいよいよ最終週を迎えます。 同作はコロナ禍の影響で「約2か月間スタート時期がズレる」という不運もあり、視聴率は近年の朝ドラよりも低迷。メディアが「低視聴率」と繰り返し報じたほか、毒父と継母から家を追い出され、弟とも仲違いし、戦争に苦しめられ、夫の不倫相手が妊娠して離婚するというシビアな展開に「重い」「暗い」などの声が相次ぐなど、苦しい状況が続いていました。 しかし、残り3週の放送になってからムードが一変。これまでの不幸や苦労を精算し、主人公の竹井千代(杉咲花)が失ったものを取り戻すような物語が続いていることで、それまで肩身の狭い思いをしていた『おちょやん』のファンたちがここぞとばかりに称賛の声を挙げているのです。 もともと朝ドラは半年間にわたって月曜から土曜まで毎日放送される長丁場。ここ5年間の作品を見ても、『とと姉ちゃん』『べっぴんさん』『まんぷく』『スカーレット』『エール』のように主人公の一代記を描くことが多いのですが、仕事での成功を収めるシーンが盛り上がる反面、その後は穏やかな展開が続き、最後も静かに着地するケースが多いだけに、現在の『おちょやん』は異例の脚本・演出とも言えます。 最後になって『おちょやん』が盛り上がっている理由は何なのでしょうか。さらに、どんな最終週が予想され、期待できるのでしょうか。100話をかけて描いた不幸と苦労 ラスト3週で大きな盛り上がりを生んでいるのは、「視聴者が『終盤にすべての伏線を回収し、昇華させるような物語になっている』ことがわかった」から。また、伏線とは思っていなかったものがそうだと気づいたり、悪人だと思っていた人が善人だったりなどの意外性あふれるストーリーへの感動も多いようです。たとえば、千代が「捨てられた憎むべき人」と思っていた継母・栗子(宮澤エマ)が「実はずっと花籠を贈って応援し続けてくれていた」という筋書きは、その最たるところでしょう。さらに、夫・一平(成田凌)の不倫と離婚によって、家族、芝居、大切な居場所の道頓堀を失っていた千代が、ラジオドラマという新しい芝居と、家族同然の共演者たちに出会って自分を取り戻しはじめる。しかも、そのきっかけは、新たに家族となった姪の春子(毎田暖乃)で、千代の幼少期を演じた毎田暖乃ちゃんが2役で演じている……という脚本・演出が視聴者を感動させているのです。 今振り返ると、一平と離婚して道頓堀から姿を消した第100話が千代の人生における“底”でした。その意味では、「これまで第1週から第20週までの100話をかけて描いてきた千代の不幸や苦労は、すべてラスト3週を盛り上げるための前振りだった」と言えるのかもしれません。 栗子や春子と3人で過ごす幸せそうな姿も、ラジオドラマで“12人の子を持つ肝っ玉母ちゃん”を演じる生き生きとした姿も、100話かけてじっくり描いてきた不幸や苦労の呪縛を払拭できたから輝いて見えるのでしょう。視聴者としても、千代の悲しみや孤独をさんざん見てきただけに、公私ともに家族を得たことを心から喜べるのです。 近年の朝ドラは、視聴率を下げずに半年間乗り切ることを優先させ、「批判を避けるために重い展開を続かせない」という作品が主流になりました。実際、「主人公を助ける人が多く、悪人は少ない」「不幸や苦労が訪れても1~2週の放送のみで解消する」という脚本・演出が多いだけに、『おちょやん』の思い切った脚本は際立っています。因縁の夫、舞台、作品と対峙する千代 だからこそ最終週では、あと2つ残っている呪縛を解くための物語が描かれるのでしょう。 それは一平に対する夫婦の呪縛であり、芝居での失敗に対する呪縛。そんな呪縛を解くために、「千代は自分の居場所である道頓堀に戻り、再び鶴亀新喜劇の舞台に立ち、舞台上で号泣した因縁の作品を演じ、裏切った一平をゆるす」という一連の流れが期待できるのです。 鶴亀新喜劇の舞台も、涙を流した因縁の作品も、一平との共演作だけに立ち直ってなければ演じられません。最後にそんな葛藤を乗り越えて、新たな人生を歩みはじめる千代の姿が見られそうなのです。もちろん重いシーンばかりではなく、岡安や鶴亀新喜劇など道頓堀の大切な人々との再会も描かれ、ネット上は歓喜で沸くでしょう。 また、もしここで物語が終了したら『おちょやん』は「あえて余力残しで終える」ことになります。モチーフである浪花千栄子さんの女優人生には、黒澤明監督や小津安二郎監督などの作品に出演した映画女優としての活躍や、テレビ番組への出演などもありました。それらを手厚く描くこともできたはずですが、脚本の八津弘幸さんをはじめ制作サイドは、「どん底から立ち直り、新たな人生を歩き出す」という最もポジティブなシーンを最終週に選んだのではないでしょうか。 いずれにしても緻密かつ意欲的な脚本・演出であったことは間違いなく、視聴率の高低には関係なく、『おちょやん』は人々の記憶に残る朝ドラになりそうです。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2021.05.08 07:00
NEWSポストセブン
幅広い役柄こなす成田凌 主役を引き立てる“魅せる力”が突出
幅広い役柄こなす成田凌 主役を引き立てる“魅せる力”が突出
 現在放送中のNHK連続テレビ小説『おちょやん』。ヒロインの杉咲花(23才)が作品の顔として物語をけん引し、コロナ禍の朝を活気づけている。それに大きく貢献しているのが、杉咲の相手役を務める成田凌(27才)だ。SNSなどでは「まだ20代なのに、壮年男性の雰囲気を上手く醸し出している」といった声が多く見られ、評判は上々。成田凌の魅力について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。 * * *「朝ドラ」といえば、個々の俳優を通して、それぞれに扮する人物の“人生”を垣間見られるのが魅力の一つ。演じ手には、一人のキャラクターが歳を重ねることによって変化していくさまを表現する力が求められる。20代の成田が壮年期の天海一平を演じるのは簡単ではなさそうだが、さすがはここ数年で一気に名を上げてきた俳優なだけあり、違和感なく見事に演じている。 本作『おちょやん』は、昭和を代表する女優・浪花千栄子の生涯をモデルにしたもの。大阪の貧しい家に生まれたヒロイン・竹井千代(杉咲花)が、自分の居場所を“芝居の世界”に見出し、やがて「大阪のお母さん」とまで呼ばれる大女優へと成長していく姿が描かれている。成田が演じている一平は千代の夫であり、彼女が所属する「鶴亀家庭劇」の座長でもある。つまり千代の人生に多大な影響を与える、非常に重要な役どころだ。 成田が朝ドラに出演するのは、2017年下半期に放送された『わろてんか』に続いて今回が2度目。同作では、葵わかな(22才)演じるヒロインと、松坂桃李(32才)演じるその夫の息子役を務めていた。ヒロイン(主人公)の子ども役といえば、将来を嘱望される若手俳優に白羽の矢が立つことが多い。前作『エール』(2020年)では古川琴音(24才)がそのポジションを務めたが、現在は映画にドラマなど多くの作品に出演している。 実際、成田も『わろてんか』出演後は目覚ましい活躍を見せている。同作にて知名度を上げた後、主に映画を主戦場として力をつけてきたように思う。彼の代表作と呼べる作品は枚挙にいとまがない。日本映画界の黎明期を支えた“活動弁士”に扮した『カツベン!』(2019年)や、ミステリアスなゲイの青年を好演し切ない恋物語を展開させた『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年)も記憶に新しく、主演として風変わりな予備校講師に扮した最新作『まともじゃないのは君も一緒』(2021年)など、立て続けに話題作に出演している。これらの作品を経て、成田は再び朝ドラの現場に舞い戻ってきたのだ。  朝ドラの子ども役がいかに大きな影響力を持つかは先に述べたが、主人公の相手役となれば話は違う。今作ではヒロインを支える形で作品を率いる立場だ。それなりに力を認められた者でなければ務まらないだろう。成田のこの数年の躍進ぶりが、今作の“ヒロインの相手役”という形に顕れているのだと思う。 朝ドラは、老若男女問わず視聴者層の幅が広い。そのため出演者には、幅広い世代に伝わる演技表現が求められ、観る者すべてに的確に伝えなければならないが、成田はこの力が突出していると感じる。思い返してみれば成田は、モデル業からキャリアをスタートさせた存在である。モデルは、時に自分自身が主役であるが、多くの場合身にまとう衣服や手にする“商品”を主役として観る者に示さなければならない。そこで必要とされるのは、“魅せる力”だ。その点で成田は、モデルからスタートしたものの、そのキャリアを上手く自身の演技に取り込んでいるように思う。先に挙げた映画作品からも分かるように、ジャンルや役のポジションを問わず、各作品に適応しているのがその証だ。 映画『スマホを落としただけなのに』(2018年)での、一人の人物の二面性を表現した成田の演技を取り上げればさらに分かりやすいのではないだろうか。同作で成田は、ごく普通の青年から連続殺人犯の役を演じ、表現の幅の広さを見せた。物語の前半では、ネットストーキング被害に遭っている主人公に対し、ネットセキュリティ会社に勤めている人物として近づき、やがて後半では猟奇的な殺人鬼の素顔を見せる。前半は恐怖に怯える主人公にスポットが当たるのだが、後半はそれに加え成田のサイコ-キラーぶりにもフォーカスしており、脇役ながらも主役と同等に前に出ていた印象だ。 だが、同作で成田の力を感じたのは、実は前半の方。淡々とセリフを口にし、自身が控えめな存在であることを示すことで主役を引き立てている。ここで見せるべきは、主人公の恐怖である。成田が“受けの芝居”に徹し、主役の存在を立てているからこそ、劇中の主人公の恐怖がより強く観客に伝わるのだと思った。成田の俳優としての魅力はまさにこの点。特定のシーンや瞬間ごとに“見せるべきものを的確に魅せる力”を持っているのだ。『おちょやん』の場合、中心にいるのは常に千代を演じる杉咲だ。成田は夫役としてフォーカスされるというよりも、彼の存在を通して千代の魅力を際立たせなければならない。成田のように、シーンごと、ひいては作品ごとに、立てるべき存在をきちんと立てられる俳優でなければ、この千代と一平の関係は成立しないように思う。今後は前に出てくることも増えるはずだ。どんな“魅せる力”を披露してくれるのだろうか。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.04.04 07:00
NEWSポストセブン
杉咲花
『おちょやん』の弟はなぜ放火しようとしたのか ヤクザと芸能秘史
 松竹新喜劇の看板女優・浪花千栄子の生涯を描いたNHK連続テレビ小説『おちょやん』を観ていると、なぜか重要な場面でよく「ヤクザ」が出てくる。昭和初期という時代、関西の芸能においてヤクザの存在は不可欠であり、ストーリー上、無視できないものだったのだろう。フリーライターの鈴木智彦氏がレポートする。 * * *まず父親の借金相手がヤクザ『おちょやん』に最初にヤクザが登場するのは、年季明け間近、主人公・千代(杉咲花)の父テルヲ(トータス松本)が芝居茶屋『岡安』を訪問した時(第4週)だった。テルヲは博奕で膨大な借金を作り、千代を頼ってきたのだ。借金の相手はヤクザだった。ドラマでは2000円となっていて、「千代が何年ただ働きをしても返せない大金」と表現されている。 父親が借金取りのヤクザと話している現場を目撃した天海一平(成田凌。後の千代の夫)は、相手の話しぶりや「娘を売る」などのキーワードから、ヤクザと父親が、千代を「怪しい料亭」に奉公させるのだろうと推測した。関西でいう「怪しい料亭の仲居」とは、ちょんの間の売春婦である。 博徒の寄生基盤は、庶民に根付いていた自己責任の概念だ。当時の庶民には、博奕の借金はなにがなんでも返さねばならず、返済のために田畑、家屋敷、娘を売っても致し方ないという考えが根強くあった。 元来、賭客は現金を持たないと博奕に参加できない。 ヤクザはテルヲに若い娘がいるのを知っていたのだろう。回収できなくても娘を売ればいい。だからどんどん金を貸し付け、博奕にハメた経緯が想像される。『岡安』の女将・岡田シズ(篠原涼子)は、ヤクザが取り立てに来た当日、わざわざ彼らを店に上げてから千代を逃がし、請求額の2000円のうち200円だけを支払って話を付けた。今なら警察に相談するような話だが、当時は常識が違う。ヤクザが出てきた時点で、シズは地元のヤクザの親分に相談していたのだろう。相談を受けた親分は喜んで手助けする。繁華街のヤクザにとって地元の商家は“隣人”だからだ。地域の旦那衆を守り、金は自分の賭場に落としてもらわねばならない。 ヤクザの関与は、掛け合いでシズが切った啖呵をみても明らかだ。「余所者が調子に乗ってたらどないなことになるか、わからしまへんで。ああ、そないいうたら先週も、他所から来たヤクザもんが道頓堀川に浮いてはりましたなぁ」 彼女は“自分のバックには地元のヤクザがいて、あまりごねると殺されるぞ”と恫喝したのだ。 当時は芝居の他、興行全般がヤクザのシノギだった。実際、荷(芸能人)を巡って何度も殺し合いが起きている。この放送回の最後では「ここは芝居の街、全部芝居だ」(だから“ヤクザの脅し”も芝居だ)というオチになったが、それはあくまで今の暴力団排除の世相を反映させたエクスキューズにすぎない。次に生き別れの弟がヤクザ 次にヤクザが登場するのは、生き別れになった弟のヨシヲと千代が再会したシーン(第12週)だった。胸に刺青を彫り、神戸のヤクザの若衆になっていたヨシヲは、「神戸のオヤジ」に頼まれ、道頓堀の劇場数か所に放火しようとしていた。再会時に仕事を訊かれ「不動産」と返事したので博徒ではない。神戸の新興ヤクザといえば、日本最大の暴力団である山口組であってもおかしくないが、当時、神戸の裏社会は群雄割拠で、山口組はそのうちのひとつでしかなかった。 それでも『おちょやん』は創成期の山口組を理解する格好の参考書だ。 山口組初代組長の山口春吉は淡路島生まれの漁師だった。神戸にやってきてから海運業に従事し、親方となって人夫供給業を始め、大正4年には40~50人を抱え山口組を名乗った。その後、新開地の劇場を経営していた神戸市議と接触し、当時、全盛期を迎えていた浪曲の興行にも進出した。 劇中、千代と一平の鶴亀家庭劇(松竹新喜劇の前身・松竹家庭劇がモデル)が誕生した昭和3年、山口組は二代目・山口登が継いでいた。 昭和7年、山口登はオープン予定の神戸中央卸売市場の利権を狙った。市場に運び込まれる野菜や魚の運搬人を独占しようと画策し、これに成功する。 同時に浪曲興行利権の獲得に乗り出した。この時代、浪曲はヤクザを題材にした三尺物で、民衆に熱烈に支持されていた。三尺とは帯の長さを表わす。和装の帯は二重三重に巻くのが普通だが、賭場の手入れで警察に踏み込まれた際、帯を捕まれて取り押さえられるのを防ぐため、博徒は三尺(90cm)の短い帯を体の前で一重に巻いた。いざという時は、すぐに帯を解いて逃走するのだ。 こうしたヤクザ劇が大流行したのは明治になってからだった。明治の庶民にとって、最大の関心事は日清・日露戦争である。ヤクザの滅私奉公や自己犠牲は、そのまま戦争に向かう兵隊を鼓舞する物語に置き換えられた。そのため当時は国家が三尺物を後押しし、ヤクザ物語は、現代の文科省推薦のような位置にあった。 その後、山口登は浪曲の総元締めだった東京・浅草の興行師・浪花家金蔵を籠絡し、全国の興行権を独占した。神戸松竹劇場はもとより、その支配人を架け橋にして、大阪吉本興業にも食い込んだ。結果、山口組は興行の地方公演を牛耳り、興行暴力団に成長する。 強引な勢力拡大は深刻な軋轢も引き起こした。 昭和15年、浪曲師・広沢虎造の興行利権を巡りトラブルとなり、山口登は浅草で下関の籠寅一家(現・合田一家)組員に刺され、その傷が元で死亡した。山口組二代目の死は、芸能トラブルが引き金だった。 2017年下半期の朝ドラ『わろてんか』のモデルになった吉本興業の創業者・吉本せいは兵庫県西宮市に居住し、個人の合弁会社から会社をスタートさせた。株式会社吉本興業は昭和23年に設立登記されているが、山口組二代目とは戦前から深い関係があった。〈二代目山口組組長であった山口登は、興行師としても阪神間に売り出していたから、女手一つの吉本せいにとっても、何かあると相談していたものと思われる〉(兵庫県警が編纂した『山口組壊滅史』より抜粋) 戦後、山口組を継承した三代目・田岡一雄も神戸芸能社を資金源とし、所属する美空ひばりから「おとうさん」と呼ばれ、離婚会見にも同席した。現在でもヤクザの二次、三次団体に「〇〇興行」「〇〇興業」という名称があるのは、ヤクザと興行が切っても切れない関係だった名残である。そして演じる劇もヤクザもの 話を千代と弟の再会に戻す。この場面でも“令和基準の逃げ”がある。ドラマでは、ヤクザを悪の象徴のように描いているが、当時ヤクザは貧困から脱出した成功者であり、下層社会では憧れの存在でもあった。千代や一平はヤクザになった弟を憐れむように接するが、当時の世相なら、弟の出世を喜んでいたのではないか。 千代が道頓堀で奉公した頃、大阪の演劇界で大人気だったのは新国劇という劇団だった。後年、緒形拳などを輩出した名門の原動力となったのは 客が主人公のチャンバラ剣劇で、具体的には国定忠治などの三尺物である。新国劇の作った剣劇は全国でコピーされ、浅香光代を始め、あまたの役者・劇団を生んだ。その時代に生きた千代がヤクザを否定するはずがないのだ。 当時の空気を実感する資料がある。作家・村松友視の祖父で、作家の村松梢風が編集していた個人雑誌『騒人』だ。大正15年11月号では侠客奇談の特集が組まれた。記事には相撲番付表を模した『男達見立相撲評判』や『侠客人名辞典』などがあり、村松の人脈を生かして、文化人や作家60余名に「好きな侠客は?」「もし自分が侠客だったら?」などユニークな質問をぶつけたアンケートも実施している。 浪花千栄子とほぼ同年代の水谷八重子(初代)は、〈基督なんかも、その昔の一種の 客だったのでせうね。己れを犠牲にして大きな愛で凡てを包むことは大変に尊い事と存じます。此の意味で私は基督の侠客的気分が大好です〉と、新劇から新派(旧派である歌舞伎に対する現代劇)を歩んだ大女優らしいユニークなコメントを同誌に寄せている。『おちょやん』の生きた大正から昭和の時代は、市民生活の中にヤクザという隣人がいた。彼らは決して、勧善懲悪ドラマの悪役ではない。【プロフィール】鈴木智彦(すずき・ともひこ)/1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。主な著書に『サカナとヤクザ』『ヤクザときどきピアノ』など。溝口敦との共著『職業としてのヤクザ』(小学館新書)が4月発売予定。※週刊ポスト2021年4月2日号
2021.03.20 16:00
週刊ポスト
浪花千栄子の生涯を知るテレビ関係者は、今後の展開にハラハラしているという(写真/共同通信社)
『おちょやん』 一本調子だった杉咲花を「弟」が変えた
 視聴率の推移をみるに必ずしも順調とは言い難かった朝ドラだが、ここにきて物語が大きく動き始めた。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * 主演女優がわざわざ、長丁場の朝ドラについてこんな呼びかけをしました。「12週。是非、是非観てもらいたいです。大切な回になりました」。 ちょっと異例なことでしょう。率直な思いをインスタで発信したのは、『おちょやん』で主人公・千代を演じる杉咲花さんです。役者にとってはすべての週が勝負だろうと思いますが、たしかに「今週」の朝ドラは重大な転換点にさしかかっていました。 12週のタイトルは「たった一人の弟なんや」。 子どもの時に別れ別れになり行方不明だった千代の弟・ヨシヲ。可愛い弟の記憶は、千代の生きる希望そのもの。辛い思いを乗り越えて女優業を続けているのも、ヨシヲに自分を見つけ出してもらう機会を作るため。つまり、弟は千代の存在理由の全てだった。 その弟が突然目の前に現れたのです。立派に成長した姿で。 神戸の不動産会社に勤めているというヨシヲは、七三に分けた髪と小こぎれいな背広姿。俄然注目を集めた青年ヨシヲ。いったい、演じているこの役者さんは誰? とザワめく視聴者。顔を見たことない若い男優さんだけど、新人にしてはあまりに役にハマッているし落ち着いている。 ヨシヲは一見するとボンボン風で、会社員と言われればなるほどと納得する風貌。しかし、実はその正体はヤクザ者でした。「鶴亀をつぶして興行権を奪い取る」という策略で千代に近づくように上から指示されてやってきたのでした。 胸に刻んだ入墨を見られて姉に正体がばれてしまうと、ヨシヲは思い切り姉を突き放しにかかる。「今さら姉ぶるな!」「あんたがおらんようになった何年たったと思うてんの? 会いたいとも何とも思えんかった」「人のことなんかどねでもええねん。あほくさいわ」「夢物語はもう聞き飽きた、ヘドが出る」「どうなろうとかまへん」 父に捨てられヤクザに拾われて命を長らえたのだから、グレてしまったのも仕方がない。人を信じたくても裏切られ続ければ人間不信になる。 そう、環境が人を育てるのだ。ヨシヲを通して厳しい現実がヒシヒシと伝わってきました。 というそのヨシヲを演じているのが「倉悠貴」というデビューしたばかりの新人というから驚き。2年程前、古着屋でアルバイトをしている時にスカウトされて芸能界入りし、それまで芝居も芸能も無縁だったとか。 2019年、ドラマ『トレース~科捜研の男~』(フジテレビ系)で俳優デビューすると、2020年には池田エライザ初監督『夏、至るころ』でなんと映画初主演。そして2月に公開されたばかりのホラー映画『樹海村』では主人公の恋人役を演じ、今後も主演を含め映画数本が公開予定と、引っ張りだこの「金のタマゴ」です。 チンピラの役というと、ドスが効いたセリフ回しでヤサぐれた感じを演技で出すのが手っ取り早いはず。しかし、ヨシヲはどこか上品で孤独な感じも漂い、姉を前にぺらぺらと平気で嘘もつき、ちょっと一筋縄ではいかない二重の人格。背後に闇を背負うヨシヲを演じる巧さを感じました。 そんな希有な存在感を持つ新人を登用しただけではありません。 今週の『おちょやん』がまさしく「ターニングポイント」と言えるのは、千代にも大きな転換が訪れたからです。大坂弁でまくしたて強気でガンガン言い返して生き抜いてきた千代とは、別人の千代が現れた。 千代にとって弟はアキレス腱でした。弟に「今さら、姉ぶるな」と言われ、「会いたいとも何とも思えんかった」と拒絶された時、千代が垣間見せた決定的な「弱さ」。人としてのギリギリの限界点。どうしようもない哀しさ。生きていくことすら挫折しそうな。「ヨシヲはうちのたった一人の弟なんや…ヨシヲのためだけやあらへん。このままやったら、うちもあかんようなってしまう」という千代のセリフはぐさっと刺さりました。 これまで杉咲さん演じる千代という人物はどこか一本調子で、弱さや繊細さが希薄で複雑さが足りない、と私自身コラムで指摘しましたが、強気すぎる千代に感情移入できなかった視聴者も、迷い悩む千代の人間ドラマにグッと引き込まれていきそうです。
2021.02.27 16:00
NEWSポストセブン
浪花千栄子の生涯を知るテレビ関係者は、今後の展開にハラハラしているという(写真/共同通信社)
『おちょやん』ヒロイン杉咲花は「寝取られ不倫」をどう演じるのか
 放送開始から3か月、間もなく折り返しを迎えるNHK朝ドラ『おちょやん』。「大阪のお母さん」と呼ばれた昭和の大女優、浪花千栄子の生涯をモデルにした同作で、杉咲花が演じるヒロイン・千代が参加する劇団「鶴亀家庭劇」が、ようやく初公演にこぎ着けた。 劇団の座長を務める天海一平(成田凌)と徐々に距離を縮めていくが、浪花千栄子の生涯を知るテレビ関係者は、今後の展開にハラハラしていると話す。「天海のモデルは、かつて松竹新喜劇を率いた劇作家の渋谷天外。千栄子はのちに天外と結婚しますが、その夫婦生活は“ドロ沼”でして……」 結婚後、天外は千栄子が可愛がっていた劇団の後輩女優と不倫し、子供をもうけてしまう。2人の離婚協議は4年に及び、その間に天外と愛人の間には第二子も生まれる。離婚成立後、天外はこの愛人と結婚するが、千栄子の天外への恨みは深かったという。 天外の生涯を追った『渋谷天外伝』(大槻茂著、主婦の友社)によれば、千栄子は〈離婚後、京都・嵐山に料理旅館をつくるが、そこの敷石の裏に『渋谷天外』と彫って、毎日踏み歩いた〉と書かれている。 朝ドラというより昼メロのような展開だが、今後この“寝取られ不倫”は描かれるのか。朝ドラに詳しいライターの田幸和歌子氏が語る。「過去作でいえば、『カーネーション』(2011年)でヒロインと妻子ある男性の不倫愛が描かれましたが、相手の妻は登場せず、ドロドロした部分は排除された。『スカーレット』(2019年)でも、史実ではヒロインは夫の不倫で離婚しますが、劇中では不倫は寸止めで描かれていない。 ただ、『おちょやん』は別だと思います。千栄子は夫の不倫と離婚を糧にして名女優に上り詰めた人。杉咲さんなら、どん底から這い上がった千栄子の強さを演じきるはず。正面から描くのではないか」 NHKに聞くと、「今後の展開については番組公式ホームページなどで公表しておりますので、回答を控えさせていただきます」(広報部)とのこと。 このところ朝のワイドショーは有名人の不倫スキャンダルで賑わうが、それ以上の愛憎劇が“裏番組”で展開されるかもしれない。※週刊ポスト2021年2月26日・3月5日号
2021.02.24 16:00
週刊ポスト
杉咲花『おちょやん』16%台突入の危機 盛り上がらないのはなぜか
杉咲花『おちょやん』16%台突入の危機 盛り上がらないのはなぜか
 朝ドラは放送期間も頻度も比類なき特別な枠だけに、評価はシビアになりがちなのかもしれない。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が分析した。 * * * NHK朝ドラ『おちょやん』の人気が今ひとつ盛り上がらないのは、いったいなぜでしょうか? 今週は宝塚歌劇団時代に人気を博し朝ドラ初出演と鳴り物入りで、明日海りおさんが登場。注目が集まるかと期待の声も聞かれましたが、残念ながらさほど火が付いた印象はなさそうです。視聴率の推移を見てみると、20%台に届かず17~18%を移行していましたが、2月11日の第49話でとうとう16.4%を記録してしまいました。朝ドラで16%台というのは、かなりの危機的数字でしょう。 このドラマは「大阪のお母さん」として親しまれた上方女優・浪花千栄子がモデルで、杉咲花さんが主人公の女優・竹井千代を演じています。波乱万丈な女優の人生を描くという太い背骨がしっかり通っている物語なのに、なぜ今ひとつ反響が少ないのでしょう? 第10週は「役者辞めたらあかん!」。4年ぶりに道頓堀に戻った千代は新たな劇団に参加。メンバーは旧天海一座に歌舞伎、新派、歌劇団などさまざまな役者。座長は一平(成田凌)。さらに喜劇役者の実力者・千之助(星田英利)が参加し、即興で客を笑わせ評判をとるが……。 喜劇劇団が舞台ということもあって、観客たちが大口を開けてどっと笑うシーンが繰り返し流れていますが、お茶の間の視聴者の方はどうでしょう? 笑いの渦が湧き起こっているでしょうか。「これって本当に喜劇?」「毎朝のようにドタバタ喜劇のシーンを見せられてうざい」「腹を抱えて笑うほど面白い?」という視聴者の感想がいくつも目に留まります。 つまり、ドラマの制作側は楽しんでドラマを作っていて役者たちも面白いと思いながら演じている、そんな「熱」のようなものは伝わってきますが、視聴者との間にどこか溝がありそう。作り手側が「ほら面白いだろ」とばかり、画面の中が異様に盛り上がって大騒ぎをすればするほど、視聴者サイドの熱はすっと引いていく。そんな「ミスマッチ現象」が起きているのかもしれません。 主人公の評判はどうでしょうか?  演技に定評がある若手女優・杉咲花さんが千代を演じていますがどうにも一本調子で、まくし立てたり啖呵を切っている印象が強いようです。「いつも甲高い声張り上げて怒鳴り散らしている」「大阪弁の怒鳴りあいが不快」「うるさいのが喜劇と勘違いしている」といった感想を見ると、千代の中に人間の弱さや繊細さが希薄で、人生の浮き沈みと陰翳、迷いや悩みといった複雑さが足りないことが、盛り上がらない一因と言えそうです。 そんな朝ドラを見て、ふと頭に浮かんでくるのは過去のあのCM。今から10年近くも前に始まった、口を大きく開けてキャベツと豚肉を頬ばる少女。クックドゥのホイコーロー(回鍋肉)のCMです。 皿に残ったホイコーローを箸で奪いとり、父役・山口智充さんの前でこれ見よがしに口に投げ込む。目で圧倒し完全勝利を表現する少女の演技は評判に。そう、この少女こそ十代の杉咲さんです。CMは話題になり、今でも記憶している人は多いはず。 今回の朝ドラの威圧的な演技は、いまだにあのCMを連想させます。千代が大声で啖呵を切るシーンはまさに「ホイコーロー女優」の威圧力そのもの。 ただ残念なのは、ホイコーローのCMイメージの枠内に留まっている点です。ぜひ杉咲さんにはそのイメージを脱して、薄味で上品な懐石料理を味わえるような、しっとりとした大人の役者ぶりを見せて欲しい。もっともっと千代の中に思慮深い複雑な人物像が立ち現れてきて欲しい。浪花千栄子は実は繊細な傷つきやすい人だったはずですから。 コロナ禍で変則的になった今回の朝ドラの放送ですが、全115回(23週)最終回は5月14日と決まりました。これからまだ3ヶ月間も時間があります。今後どのように千代が変化していくのか期待しましょう。
2021.02.13 16:00
NEWSポストセブン
杉咲花の演技に注目が集まっている(時事通信フォト)
杉咲花 19歳時の“体当たり演技”で見えた女優としての覚悟と風格
〈この娘、上手すぎ〉〈ここ数年のヒロインで一番実力ある〉──放送中のNHK朝ドラ『おちょやん』でヒロインを務める杉咲花(23)の演技がSNSで話題だ。 昭和の大女優・浪花千栄子の生涯をモデルにした同作で、杉咲はどん底の貧困家庭から華やかな芸能界へと這い上がる姿を熱演している。 制作統括を務める櫻井壮一氏が「演技力という点ではこの年代では突出している」と評した杉咲は、子役から数えてすでにキャリアは15年。これまで50作以上のドラマ、映画に出演してきた。 そんな杉咲が“体当たり”で挑んだ作品がいま注目を集めている。「映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年公開)です。当時19歳の彼女が貴重な下着姿を披露しているんです」(映画評論家の秋本鉄次氏) 下町の銭湯を舞台に、末期癌に冒された母(宮沢りえ)と娘(杉咲)の姿を通じて家族の絆を問いかける同作。高校生の杉咲はクラス内でいじめに遭い、制服を盗まれる。 授業中、ひとり体操着姿でうつむく杉咲は、意を決したように立ち上がり、おもむろに体操着を脱いでいく──。 唖然とするクラスメイトと教師を前に、水色の下着姿になった杉咲が、涙を浮かべて訴える。「制服……返してください……」 秋本氏が語る。「どんな役も、どんなシーンも厭わないという女優としての覚悟が伝わってきた。10代にして風格さえ感じましたね」 この作品で杉咲は日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞と新人俳優賞をW受賞。スターダムに駆け上がった。「彼女はどこか大竹しのぶを彷彿させるところがあって、明るい関西人役から汚れ役まで、なんでも自分の血肉にする凄みがある。今後も型にはまらず、朝ドラのヒロイン像をぶち壊すような、いろんな役に挑戦してほしい」(同前)“朝ドラ後”も楽しみだ。※週刊ポスト2021年2月5日号
2021.01.30 07:00
週刊ポスト
綾瀬はるかが入院できたことが注目された
2021年ドラマ界 綾瀬はるか、杉咲花ら、年女の主役級が活躍
 2021年は丑年。丑年のタレントたちの活躍も期待される。そこで、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、丑年生まれの女優たちについて、今年の展開を分析・予想する。 * * *U21世代として大注目された女優たちも今年36才を迎え…『ドデスカ!』(メ~テレ)の新年初回。「驚ろいた~通信」(=私が出演している水曜日のエンタメコーナーのタイトル)の打ち合わせのため、担当のSディレクターと話していたら、「新年なので丑年生まれの人たちにスポットを当てましょう」と。「ジャニーズが多いですよね?」と答え、『ジャニーズカウントダウン2020~2021』(フジテレビ系)での“ウッシッシ8”のメンバーをスラスラ言い始めた私でした。ちなみに、メンバーは、関ジャニ∞の大倉忠義クン(35才)、Kis-My-Ft2の北山宏光クン(35才)、A.B.C-Zの五関晃一クン(35才)、Sexy Zoneの松島聡クン(23才)、King & Princeの平野紫耀クン(23才)、神宮寺勇太クン(23才)、SixTONESの森本慎太郎クン(23才)、Snow Manの目黒蓮クン(23才)と超豪華。 しかし、ヘビーウオッチャーとも言うべき“朝ドラ”(NHK連続テレビ小説)通のSディレクターは、「朝ドラ女優が多い」とキッパリ言うのでした。 調べてみたら、『ひまわり』(1996年度前期)の松嶋菜々子サン(47才)、『純情きらり』(2006年度前期)の宮崎あおいサン(35才)、『ちりとてちん』(2007年度後期)の貫地谷しほりサン(35才)、『ゲゲゲの女房』(2010年度前期)の松下奈緒サン(35才)、『べっぴんさん』(2016年度後期)の芳根京子サン(23才)と確かに多いのです。そして現在オンエア中の『おちょやん』のヒロイン、杉咲花サン(23才)も年女でした。 杉咲サンと同じ、今年24才になる1997年生まれの女優さんには、今田美桜サン(23才)、松本穂香サン(23才)、桜井日奈子サン(23才)、そして『あさが来た』(2015年度後期)でヒロイン・波瑠サン(29才)の娘役を好演した小芝風花サン(23才)も。いずれも、何年か先の朝ドラのヒロイン候補と言える女優さんばかりなのです(皆さん、すでにオーディションには行っていると思いますけれど)。 あの『あまちゃん』(2013年度前期)以来、NHKさんの“パターン”というべきものは、ヒロインではないけれど朝ドラで輝いていた女優さんを大河ドラマや自局(BSや地方局含む)のあらゆる枠のドラマやバラエティーで育てていくということ。『あまちゃん』→『水族館ガール』主演の松岡茉優サン(25才)、『あまちゃん』→『土曜スタジオパーク』MCの足立梨花サン(28才)、『あさが来た』→『透明なゆりかご』主演の清原果耶サン(18才)。清原サンは満を持して、2021年度前期の『おかえりモネ』に主演することが決まっています。 この流れでいうと、『あさが来た』後も『ヒロシマ8.6ドラマ ふたりのキャンバス』主演、『そろばん侍 風の市兵衛』第2部「雷神」ヒロイン、『歪んだ波紋』ヒロイン……と“囲い込み”ともいうべき小芝風花サンに大注目です。なかでも私は主演作『トクサツガガガ』が大好きでした。美少女でもあるのに、OLさん役もやれる人。NHK同様、“囲い込み”に近いテレビ朝日系での『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』や『妖怪シェアハウス』、1月23日スタートの『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』も楽しみです。 バラエティーでは関西人ならではのハッキリした物言いも魅力だし、本気でフィギュアスケート選手になるべく頑張っていた体育会系な性格も女優業に活きていると思います。 そして、今年36才になる1985年生まれの年女も超豪華なんです。前述の宮崎サン、貫地谷サン、松下サン、『おひさま』(2011年度前期)に出ていた満島ひかりサン(35才)、マイコさん(35才)、『マッサン』(2014年度後期)に出ていた相武紗季サン(35才)と、ここでも朝ドラ強し、ということがわかりました。 さらに、綾瀬はるかサン(35才)、上戸彩サン(35才)、蒼井優サン(35才)が! つまり、かつて“U21”といわれて大注目された女優さんたちが年女を迎えたというワケなんです。ほかに木南晴夏サン(35才)やシシド・カフカさん(35才)という個性派もいらっしゃる。 既婚者もバツイチもいる1985年生まれですが、現在独身のかたは、昨今、多くの女優さんが結婚を決めた“35才”のうちに決めるのではないでしょうか。そうなると、綾瀬サンや満島サンあたりの電撃ゴールインはあるような気がします。努力家でマイペース、わが道を行く 晩成型が多い丑年 お仕事では、年末、ネットで大きな話題になっていた上戸彩サン。『半沢直樹』(TBS系)と『M-1グランプリ2020』(テレビ朝日系)の超高視聴率番組に出ていたからです。同時にネットで話題なのは、ハイブランドのドレスも着こなせれば、チャーミングな笑顔も最強。さらに「まったく老けない」ということなのです。「SoftBank」のCMでの制服&ツインテール姿も違和感ゼロだし、少女期を演じている小宮山莉渚チャン(15才)と向き合っても(お世辞抜きで)ルックスに変わりがない! そうかと思えば「ソーダストリーム」のCMではセレブ妻風なのですから、この先、どんなアラフォー女優に成長するのか本当に楽しみでなりません。 今年48才の1973年生まれも前述の松嶋サンだけでなく、『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期)主演の深津絵里サン(48才)、川栄李奈サン(25才)、上白石萌音サン(22才)とトリプル主演)や、『あさが来た』の友近サン(47才)ら、ここでも朝ドラが強いです。さらには、宮沢りえサン(47才)、篠原涼子サンも。やはり丑年女優、本当に豪華ですよね。 最後に今年還暦を迎える1961年生まれには浅野温子サン、賀来千香子サン、高橋ひとみサン(59才)、手塚理美サン(59才)、石野真子サン(59才)、斉藤慶子サン(59才)。そしてここにもいらっしゃいました、『よーいドン』(1982年度後期)主演の藤吉久美子サン(59才)が! 藤吉サンは『ちりとてちん』(2007年度後期)や『まれ』(2015年度前期)にも出演されているし、1980年代はNHK作品が多いんです。元祖・NHKが育てた女優さんなのかもしれません。直近で浮かぶのは羽田空港での号泣謝罪シーンですが(ごめんなさい)。“元祖トレンディー女優”も“元祖JJガール”もいらっしゃる彼女たちが還暦をお迎えになるというのは同年代の私としても感慨深いものがあります。 バブル期、高級スポーツカーに乗って私が構成していた番組レギュラーだった彼氏(当時)のお迎えに来ていたカッコイイ高橋ひとみサンを『教場』『教場II』(フジテレビ系)でお見かけしたときもそうでした。警察学校を退学した生徒の机の名札を冷酷にはがす事務員役を好演されたのですからね。 丑年は努力家でマイペースでわが道を行く晩成型が多いとのこと。華やかで波乱も乗り越えてきたように見える丑年女優さんの未来がさらに楽しみです。構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メテレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。※女性セブン2021年1月28日号
2021.01.20 16:00
女性セブン
(写真/公式HPより)
杉咲花、コロナ禍の朝を活気づける演技力 ベテランとも対等に渡り合う
 現在放送中のNHK連続テレビ小説『おちょやん』。平均視聴率は18%前後と歴代の朝ドラと比較するとそれほど振るっていないようだが、視聴者の評価は上々。特に、ヒロイン・竹井千代を演じる杉咲花(23才)に魅了される人が続出中だ。映画や演劇などに詳しいライターの折田侑駿さんも、杉咲の好演に魅せられた一人だ。 * * * 歴史ある「朝ドラ」103作目となる『おちょやん』は、昭和を代表する女優・浪花千栄子の生涯をモデルにしたもの。明治末期、大阪の貧しい家に生まれたヒロイン・竹井千代は、9才にして道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出されることになる。見習いの「おちょやん」として働くうち華やかな芝居の世界に魅了され、自身も女優の道を志し、やがて「大阪のお母さん」と呼ばれる大女優へと成長していく姿が描かれている。 多くの映画ファンにとって、浪花千栄子は偉大な存在だ。『山椒大夫』や『二十四の瞳』など、今も語り継がれる数々の作品に出演し、映画やドラマに欠かせない名脇役として活躍した大物女優である。そんな稀代の演技者であり、壮絶な生い立ちを持つ彼女を演じるのは並大抵のことではない。だが筆者は、放送開始前から「杉咲花なら期待できる」という関係者の声をあちこちで耳にした。過去作で今回のような役どころを演じていたわけでもないのに、多くの人がそう口を揃えるのは、杉咲の俳優としてのポテンシャルが広く認められている証だろう。 朝ドラと言えば「若手俳優の登竜門」と言われるだけあり、「視聴者が新人俳優を応援する」という“図式”のようなものがある。だが最近は、『スカーレット』(2019年)の戸田恵梨香(32才)や『エール』(2020年)の窪田正孝(32才)のように、名実ともにすでに広く知られている俳優が、オーディションではなく製作側の決定で主演を務めるケースが目立ち、これまでの図式が崩れているように思う。今作の杉咲も例外ではなく、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)などの代表作を若くして持ち、数々の賞も受賞している。 長期間の撮影や物語を通して俳優が成長する姿を見られるという朝ドラの“醍醐味”が薄れたような気がして、筆者は少し寂しさを感じていたのだが、今作の杉咲を観てその考えは吹き飛んだ。ドラマが実際に始まると、杉咲はドン底から這い上がるヒロインを登場回から見事に演じており、新人俳優にはできない的確で巧みな演技術によって、視聴者がヒロインを応援するように導かれているような気持ちにさせられるのだ。 浪花千栄子の特徴であったまくし立てるようなセリフ回しは完全に物にしているように思えるし、劇中での関西弁は、実際の関西人が聞いても「違和感がない」ほどだという。また、彼女を取り囲むのは、どうしようもない父親役を演じるトータス松本(54才)や、奉公先で千代を厳しく躾ける女将さんを演じる篠原涼子(47才)、千代に芝居の“いろは”を教えた山村千鳥役の若村麻由美(54才)など、誰も彼もがアクの強いベテランばかり。だが杉咲は、時に流麗で、時にマシンガンのようなセリフ回しを武器に、このメンツを相手取り対等に渡り合っており、若いながら熟練されたテクニックが感じられる。その姿が非常に頼もしいのだ。 新型コロナウイルスという未曾有の事態の中で、なんとか有終の美を飾った前作の朝ドラ『エール』からバトンを受け取った『おちょやん』。当初の予定より2か月も放送開始が遅れたが、この環境下で、杉咲の発するセリフや眩しい笑顔が、大いに日本の朝を活気付けてくれている。SNSには「こんな状況でも、放送を止めずに毎日作品を届けてくれることに感謝したい」といった言葉も見られる。もし、千代を演じたのが新人俳優だったら、頼りなく感じて不安になっていたかもしれない。【折田侑駿】文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。
2021.01.19 16:00
NEWSポストセブン
朝ドラ『おちょやん』 「巧い」と評判の杉咲花の課題は
朝ドラ『おちょやん』 「巧い」と評判の杉咲花の課題は
 例年より2か月遅れでスタートしている朝ドラ新作。視聴率からみると、スタートダッシュに成功したとはいえないようだが(初回は18.8%)、ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘した。 * * * 波乱に満ちた2020年を象徴する漢字は「密」。では、新たなNHK朝ドラ『おちょやん』を漢字一文字で表せば……「巧」。松竹新喜劇等で人気を博した浪花千栄子がモデルの物語ですが、とにかく主人公・千代を演じる杉咲花の演技が、巧みで上手い。 千代は貧乏な家に生まれ、父に捨てられ芝居小屋のお茶子奉公に出る。幼い頃から苦労に苦労を重ねているけれど性格は底抜けに明るく、座布団を何枚も重ねて持ち小走りし、お茶子としてパワフルに働いています。 千代を演じているのは東京出身の杉咲さん。毎朝、こてこての大坂弁のセリフはさぞや高いハードルかと思きや、かなりの評判をとっているもよう。東京出身の私では判断がつかないので関西出身の知人に改めて確認しましたが、「違和感なく自然に聞いていられるレベル」と高評価です。 実は、杉咲さんは方言で芝居するのはほぼ初めてとか。それにしては信じられないほどスピード感があり、ああいえばこういう小気味良さ。実に「巧い」。練習量といったことを超えた天性の耳と芝居勘がありそうです。 千代は元気で威勢が良いけれど、緩急メリハリをつける演技の方も「巧い」。今週は岡安の女将・シズ(篠原涼子)に思いを馳せ続ける過去の恋人・延四郎(片岡松十郎)が登場しました。延四郎とシズの秘められた関係。二人の間をとりもつ千代。苦しむ延四郎を前にして、千代は無言のうちに「二人のためにできることは何だろう」と逡巡する。微妙な心持ち、心の揺れをセリフではなく瞳だけでピタリと表現しました。 千代は延四郎からの手紙を預かり、シズへと渡しました。キャピキャピしたお茶子姿を見せつけた上で、しっとりとした大人の恋の橋渡しに。登場からまだ5日ですが、ドラマの世界を一気に杉咲花色へと染め上げたようです。 ではもしこれから杉咲さんに課されるはずのテーマがあるとすれば……それはいったい何でしょうか? ドラマのモデルである「大阪のお母さん」こと浪花千栄子は、一筋縄ではいかない人物です。「上方のコメディエンヌの生涯を描く」という朝ドラ紹介文を目にしましたが、「コメディエンヌ」の一言で済むような軽い存在ではない。「私の半生は、人に、かえり見もされないどぶ川の泥水でございました」(自伝『水のように』)。浪花さんは人生を振り返って、そう言い切っていた。 小学校にも行けず奉公を経てカフェで働き、やっと女優となった後も夫の裏切りにあって自殺未遂、離婚、失踪。その生き様は七転八倒、本当に「奈落」そのものから這い上がって、やがて誰からも一目置かれるような「大阪のお母さん」になっていったのでしょう。 小津安二郎監督の映画『彼岸花』(1958年)の中では、中年の浪花さんの魅力が炸裂しています。娘の婿を探す素っ頓狂な母親を演じ、ひょうきんなしぐさと語りだしたら止まらないセリフ回しが観客を笑わせる。それでいながら本人の目はちっとも笑っていない。あるいは同監督『小早川家の秋』(1961年)では造り酒屋の当主(中村鴈治郎)の愛人を演じ、切なくもの哀しい女っぷりを見せつけました。 笑いの向こうに透けて見える人生の深淵。生きることの複雑さ、絶望も含めてのおかしさ。それこそが浪花千栄子の魅力であり、杉咲さんがそのあたりをどう引き受け描き出していくのか、今後が見物です。 喜劇役者といえば、先日惜しまれつつ逝った小松政夫さんもたいへんな苦労人でした。中学の時に父を亡くし定時制高校に通い和菓子屋で働いた。その小松さんが残した言葉に「笑わせて笑わせて、最後にホロリと泣かせる芝居をしたい」というものがあります。やはり笑いの向こうに人生が見えてくる役者でした。 年を重ねていく千代を誰が演じるのか、それも課題の一つでしょう。まさか23歳の杉咲さんが老け役まで一人で全てを演じるのかどうか。いくら「巧い」役者とはいえ、無理があるのか、ないのか? 杉咲さんがこれからの千代の成長と成熟、人生の機微をどのように描き出していくか。笑いの向こう側に「哀」という一文字が滲むような奥行きのあるドラマになって欲しいと願っています。
2020.12.19 16:00
NEWSポストセブン
『おちょやん』杉咲花 「身体に染み込ませる」役作りの努力
『おちょやん』杉咲花 「身体に染み込ませる」役作りの努力
 NHK連続テレビ小説『おちょやん』が、11月30日より放送スタートした。ヒロイン・竹井千代役を演じるのは杉咲花(23)。ヒロインのモデルとなった浪花千栄子は、奉公などで苦労を重ねた末に、40歳で女優として遅咲きの花を咲かせ、「大阪のお母さん」として親しまれた昭和の名女優だ。温かみのある美しい大阪弁を話すことで知られる存在であるだけに、東京出身の杉咲にとっては、なかなかハードルの高い役どころになるかと思われたが、放送が始まってみると、杉咲の自然な言葉遣いが絶賛されている。 杉咲が朝ドラに出演するのは、2016年度上期に放送された『とと姉ちゃん』以来、約4年ぶり。ようやく掴んだ朝ドラヒロインという大役に懸ける情熱はかなりのもののようだ。番組公式サイトに掲載されたインタビューの中で、杉咲は、なんと撮影が始まる10か月以上も前から、大阪に毎週通って方言を勉強したことを明かしている。 今年23歳になったばかりの杉咲は、実力派として定評がある。2013年に放送された『夜行観覧車』(TBS系)での演技を覚えている人も多いことだろう。同ドラマにおいて杉咲は、「家庭内では暴力を振るう一方、学校ではいじめられている少女」という難役を熱演した。 2016年公開の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』では、主人公の娘役を演じ、「第 40回日本アカデミー賞」の最優秀助演女優賞をはじめ、いくつもの映画賞を受賞。昨年放送されたNHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』での演技も好評で、骨太な作品にこそマッチする女優と言えるかもしれない。 杉咲のインタビュー企画を多数担当してきた映画ライターの磯部正和氏は、その印象をこう語る。「『湯を沸かすほど〜』の中野量太監督は、杉咲さんを『非常に感度の高い女優』と称していましたが、杉咲さんは役に対して、すごく丁寧にアプローチする印象があります。 例えば『愛を積む人』では、長期のロケで役を染み込ませる時間があったことに感謝していましたし、『湯を沸かすほど〜』や、初の朝ドラ出演となった『とと姉ちゃん』でも、クランクイン前から、キャストたちと連絡先を交換し、役の関係性をじっくりと構築していく作業をしていたそうです。セリフだけではなく、身体全体に役を染み込ませることにより、どんな役でも浮いた感じがしません。 一方で、近年は軽やかさも感じられるようになってきました。その変化について、2019年に公開された映画『楽園』のインタビューで、いままでのように全身全霊で向き合うと精神的な負担が大きくなってしまう役柄のため、撮影中でもオンとオフを切り替えるアプローチ方法を試みたと話していた。『楽園』の撮影は2018年の8月から11月ぐらいに行われていましたが、その年の年末には『ガキ使』大晦日スペシャルや『芸能人格付けチェック』などのバラエティ特番にも出演し、非常にコミカルな一面を見せました。 杉咲さんは、『自分自身に先入観を持たないようにしている』と話していました。重々しい役から軽やかな役までレンジを広げ、柔軟性を兼ね備えたいまだからこそ、朝ドラの主人公という長丁場でも、きっと飽きさせない魅力的なキャラクターを作り上げてくれると思います」 役にじっくり向き合う一方で、“軽やかさ”も身に着けた杉咲にとって、朝ドラという長丁場で喜劇女優を演じるのは、これまでの集大成と言える仕事になるのではないだろうか。『おちょやん』を経て、また女優として大きく成長するはずだ。●取材・文/原田イチボ(HEW)
2020.12.06 07:00
NEWSポストセブン

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