芸能

田村正和さん、細木数子さん、笑福亭仁鶴さん…天国へ旅立った著名人たちが残した至言

 自分の信じた道をまっすぐに進み、成功してもなお、死ぬまで初心と探究心を忘れなかった人たち──。2021年に惜しくもこの世を去った著名人たちが残した、深くしみる言葉の数々を紹介します。

田村正和さん

田村正和さん

●田村正和さん(俳優、享年77、4月3日没)
「役者は真っ白なキャンバスに役を塗る」
 田村さんは亡くなるまで、その私生活は謎に包まれたままだった。生前、「役者は真っ白なキャンパスに役という色を塗っていく」を信条とし、他人とも交流せず、ふだんは共演者にも食事する姿を見せることはなかった。

細木数子さん

細木数子さん

●細木数子さん(六星占術家、享年83、11月8日没)
「人間は生かされている」
「大殺界」など日本に六星占術ブームを巻き起こし、タレントとして数々のテレビ番組に出演。視聴率の女王となった。人間の本質を問い、「人間は、『生きている』のではなく、『生かされている』」など名言も多数。

笑福亭仁鶴さん(共同通信社)

笑福亭仁鶴さん(共同通信社)

●笑福亭仁鶴さん(落語家、享年84、8月17日没)
「品性を保ち、下劣はするな」
 CM『ボンカレー』の「3分間待つのだぞ」や『バラエティー生活笑百科』(NHK)の「四角い仁鶴がまぁーるくおさめまっせ〜」でおなじみの上方落語の重鎮。弟子には常に「品性を保ち、下劣はするな」と言い続けた。

中村吉右衛門さん(共同通信社)

中村吉右衛門さん(共同通信社)

●中村吉右衛門さん(歌舞伎俳優、享年77、11月28日没)
「一生修業、毎日初日」
『熊谷陣屋』の熊谷直実などの当たり役を持ち、人気時代劇『鬼平犯科帳』(フジテレビ系)の長谷川平蔵役でも人気を博した。人間国宝に認定されてからも初心を忘れず、「一生修業、毎日初日」を心に留めて、芸を追求した。

柳家小三治さん(共同通信社)

柳家小三治さん(共同通信社)

●柳家小三治さん(落語家、享年81、10月7日没)
「仕事に慣れてはいけない、初めて話すと思え」
 卓越した人間描写で江戸の古典落語を追求し続けた人間国宝。高座に上がるときは「仕事に慣れてはいけない、初めて話すと思え」を戒めにしていた。

川嶋辰彦さん(時事通信フォト)

川嶋辰彦さん(時事通信フォト)

●川嶋辰彦さん(学習院大学名誉教授、享年81、11月4日没)
「オールウェイズスマイル」
 秋篠宮妃紀子さまの父・川嶋さんは、常にユーモアを忘れず、「オールウェイズスマイル(いつでも笑顔を)」をモットーにしていた。自身が始めたタイ北部山岳地帯の村々で住環境改善活動をする『GONGOVA(ゴンゴヴァ』(草の根国際協力研修プログラム)では、高齢になっても現地に足を運んだ。学習院大学馬術部では地域貢献のため、豊島区障害者福祉課との連携事業として『馬とふれあう会』を開催するなど、ボランティア活動も精力的に行っていた。

●神田川俊郎さん(料理人、享年81、4月25日没)
「花に水、人には愛、 料理は心」
 料理店を営む一方、料理研究家としてさまざまな家庭料理のレシピを考案。明るい性格で、「人生くよくよしたらあかん、花に水、人には愛、料理は心」をモットーとしていた。

※女性セブン2022年1月6・13日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相の「官僚不信」と霞が関の警戒 総務大臣時代の次官更迭での「キツネ憑きのようで怖かった」の逸話から囁かれる懸念
週刊ポスト
男気を発揮している松岡昌宏
《国分騒動に新展開》日テレが急転、怒りの松岡昌宏に謝罪 反感や逆風を避けるための対応か、臨床心理士が注目した“情報の発信者”
NEWSポストセブン
水原受刑者のドラマ化が決定した
《水原一平ドラマ化》決定した“ワイスピ監督”はインスタに「大谷応援投稿の過去」…大谷翔平サイドが恐れる「実名での映像化」と「日本配信の可能性」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン
現在は三児の母となり、昨年、8年ぶりに芸能活動に本格復帰した加藤あい
《現在は3児の母》加藤あいが振り返る「めまぐるしかった」CM女王時代 海外生活を経験して気付いた日本の魅力「子育てしやすい良い国です」ようやく手に入れた“心の余裕”
週刊ポスト
熊本県警本部(写真左:時事通信)と林信彦容疑者(53)が勤めていた幼稚園(写真右)
《親族が悲嘆「もう耐えられないんです」》女児へのわいせつ行為で逮捕のベテラン保育士・林信彦容疑者(53)は“2児の父”だった
NEWSポストセブン
エスカレーターのふもとには瓦礫の山が
《青森東方沖地震の余波》「『あそこで誰が飲んでた』なんて噂はすぐに広まる」被災地を襲う“自粛ムード”と3.11を知る漁師のホンネ「今の政府は絶対に助けてくれない」
NEWSポストセブン
リクルート社内の“不正”を告発した社員は解雇後、SNS上で誹謗中傷がやまない状況に
リクルートの“サクラ行為”内部告発者がSNSで誹謗中傷の被害 嫌がらせ投稿の発信源を情報開示した結果は“リクルートが契約する電話番号” 同社の責任が問われる可能性を弁護士が解説
週刊ポスト
上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン