でも翌年にはまた落とされて、1996年に「憲三郎&ジョージ山本」として木梨憲武ちゃんと出演した時が一番楽しかった。リハではステージの奈落から立ったまま上がってくる予定だったのに、本番では「俺たちは“新人歌手”だから、土下座して出ていこう」とNHKさんの演出とは全然違うことやっちゃったんです。
それで舞台に上がってふと左を見たら、オヤジが袖に立っていたから「オヤジ、ありがとうございました!」と叫んだら、ノリちゃんも「オヤジ、ありがとうよー!」って。この年はオヤジが「今年の紅白はお前たちの紅白だ」と言い切ってくれました。
自分で言うのもなんだけど、紅白に6回落とされて、5回復帰できたのは山本譲二だけじゃないかと誇りに思っています。
心の奥底ではね、(12月15日発売の)「比翼の鳥」でカムバックできたらかっこいいなって思っている。口に出して言わないけど、腹の底では絶対出たいと。今も紅白を目指していますよ。
※週刊ポスト2022年1月1・7日号