芸能

『ザ・ベストテン』打ち合わせ秘話 黒柳徹子は3時間半しゃべりっぱなし

黒柳徹子の『ベストテン』でのトークとは

黒柳徹子の『ザ・ベストテン』でのトークとは?(写真は黒柳のインスタグラムより)

 昭和から平成初期にかけて放送され、大人気となった音楽番組が、『ザ・ベストテン』(TBS系)だ。1981年9月には41.9%という番組史上最高視聴率を記録、まさに伝説的な音楽番組だ。

 同番組で司会を務めたのは黒柳徹子。そして、初代の久米宏からはじまり、複数の男性司会者が担当した。1986年から約2年半にわたり同番組の司会を務めたのが、元TBSアナウンサーの松下賢次さん(68才)だ。

「当時、夕方のニュース番組のスポーツコーナーでダジャレをかまして視聴率を稼いでいたのが山田修爾プロデューサーの目に留まり、最初は久米宏さんのピンチヒッター、その後はレギュラーとして『ザ・ベストテン』入りしました」(松下さん)

 松下さんはもともとスポーツ畑だったが、「黒柳徹子という天才的な人と一緒に仕事をできたことがアナウンサーとしてのスキルアップはもちろん、人生の大きな財産になった」と言う。

「本番を2日後に控えた火曜夜、その日局内で『日立 世界ふしぎ発見!』の収録を終えた黒柳さんと21時頃から翌1時頃まで食事を摂りながら小部屋で打ち合わせ。

 そのうち3時間半は、実は黒柳さんがしゃべりっぱなし(笑い)。ディレクターが『そろそろ打ち合わせを』と言うと10分ほどでササッと手書きで台本にポイントを書き込み、司会打ち合わせは終了。それが当時の黒柳さんのルーティンでしたね」(松下さん)

『ザ・ベストテン』は毎週木曜日の放送に先立ち、前週火曜日から準備が始まる。火曜16時までにランキングが算出されると、出演者のスケジュール確認が行われ、18時から構成作家を交え、「地獄の構成会議」が未明まで続く。

 一方、美術担当は木曜の生本番直後に次週の楽曲の打ち合わせがあり、週末にイメージを膨らませ、月曜に美術大道具・小道具の発注。同時に新聞ラテ欄への出演者提出や中継回線申請などが行われ、火曜に司会打ち合わせ。水曜にはカメラ割り、台本の決定稿ができ、木曜を迎えた。

取材・文/北武司

※女性セブン2022年1月20・27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

無罪判決に涙を流した須藤早貴被告
《紀州のドン・ファン元妻に涙の無罪判決》「真摯に裁判を受けている感じがした」“米津玄師似”の男性裁判員が語った須藤早貴被告の印象 過去公判では被告を「質問攻め」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
Instagramにはツーショットが投稿されていた
《女優・中山美穂さんが芸人の浜田雅功にアドバイス求めた理由》ドラマ『もしも願いが叶うなら』プロデューサーが見た「台本3ページ長セリフ」の緊迫
NEWSポストセブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン
結婚披露宴での板野友美とヤクルト高橋奎二選手
板野友美&ヤクルト高橋奎二夫妻の結婚披露宴 村上宗隆選手や松本まりかなど豪華メンバーが大勢出席するも、AKB48“神7”は前田敦子のみ出席で再集結ならず
女性セブン
スポーツアナ時代の激闘の日々を振り返る(左から中井美穂アナ、関谷亜矢子アナ、安藤幸代アナ)
《中井美穂アナ×関谷亜矢子アナ×安藤幸代アナ》女性スポーツアナが振り返る“男性社会”での日々「素人っぽさがウケる時代」「カメラマンが私の頭を三脚代わりに…」
週刊ポスト
NBAロサンゼルス・レイカーズの試合を観戦した大谷翔平と真美子さん(NBA Japan公式Xより)
《大谷翔平がバスケ観戦デート》「話しやすい人だ…」真美子さん兄からも好印象 “LINEグループ”を活用して深まる交流
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
「服装がオードリー・ヘプバーンのパクリだ」尹錫悦大統領の美人妻・金建希氏の存在が政権のアキレス腱に 「韓国を整形の国だと広報するのか」との批判も
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《私には帰る場所がない》ライブ前の入浴中に突然...中山美穂さん(享年54)が母子家庭で過ごした知られざる幼少期「台所の砂糖を食べて空腹をしのいだ」
NEWSポストセブン
亡くなった小倉智昭さん(時事通信フォト)
《小倉智昭さん死去》「でも結婚できてよかった」溺愛した菊川怜の離婚を見届け天国へ、“芸能界の父”失い憔悴「もっと一緒にいて欲しかった」
NEWSポストセブン