芸能

安田美沙子、39歳「頑張っている自分が好き」“癒やし系”とは別の素顔

インタビューに応じた安田美沙子 ヘア&メイク NANA/撮影 黒石あみ(小学館)

インタビューに応じた安田美沙子 ヘア&メイク NANA/撮影 黒石あみ(小学館)

 グラビアアイドルや女優、タレントとして、また現在は2児の母として精力的に活動している安田美沙子。癒やし系キャラとしても知られるが、本人的には「“どこが?”と思っていました(笑)。本来の性格は負けず嫌いで芯が強いんです。京都人だからでしょうか」と冗談を交えて明かす。そんな彼女のルーツや、芸能界での下積み時代に経験した苦労、またそれを乗り越えたきっかけや、母親になって学んだことなど、過去から現在までの道のりを語ってもらった。
* * *
 1982年北海道生まれの京都府育ち。父の仕事の転勤の関係で、小学校を3回転校した。当時を「いつも泣いていました。転校したばかりでは、ランドセルが違ったり、体操服が違ったりしますが、ただそれだけで。自分は本当にこの場に受け入れられているのか、大丈夫かと悩んでいました」と振り返る。

 引っ越してきた子だから私はうまくやっていけない、転校生だから“いい子”だと思われたい。少女の胸は疎外感と不安でいっぱいに。そこから何があっても「大丈夫、大丈夫」と笑うよう振る舞った。結果、友達は増えた。いじめもなかった。だが、ある日、仲が良い友達からの学校帰りの一言が胸に刺さった。「美沙子は、なんでも大丈夫大丈夫っていうから、何考えてるかわからへん」──。

 ショックを受けた。確かにいつの間にか自分の意見を言えない子になっていた。自分を押し殺せばいい、笑っていればいい。本音で付き合っている友達はいない。それではダメなのかと考えながらも、そうやって過ごさざるを得ない自分に悩んでいた。

 そんなある日。女子大生となった彼女は芸能事務所からスカウトされる。

「芸能界では自分らしさ、個性、自分のキャラ、それを出していくことが大切なんだと初めて気付かされました。その頃は京都弁を封印するようマネージメントを受けて、標準語を使っていましたね。オーディションや仕事のたびに関西から東京へ向かい、ウィークリーマンションや事務所の丸椅子を並べてその上で寝ていたことも……。お金がなかったんです(笑)」

 次第に仕事が増えていき、グラビア撮影、バラエティと引っ張りだこに。休みが取れないほどの多忙さで「ちょっと病んでいた時もあった」と明かす。それでもカメラの前で笑顔でいられたのは、小学生のころに学んだ処世術。どんな辛いことがあっても笑顔でいる。「転校生の気質で乗り越えました」と語る。

 だがそれゆえネガティブだった。スタッフがヒソヒソ話をしているだけで「自分の悪口をいわれているのではないか」とヒヤヒヤした。三つ子の魂百まで。なかなか幼少期の傷は埋まってくれなかった。ここで彼女に変革をもたらすものが現れる。“RUN=走ること”だ。

関連記事

トピックス

麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
《同居女性も容疑を認める》清水尋也容疑者(26)Hip-hopに支えられた「私生活」、関係者が語る“仕事と切り離したプライベートの顔”【大麻所持の疑いで逮捕】
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
【大麻のルールをプレゼンしていた】俳優・清水尋也容疑者が“3か月間の米ロス留学”で発表した“マリファナの法律”「本人はどこの国へ行ってもダメ」《麻薬取締法違反で逮捕》
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン
賭博の胴元・ボウヤーが暴露本を出版していた
大谷翔平から26億円を掠めた違法胴元・ボウヤーが“暴露本”を出版していた!「日本でも売りたい」“大谷と水原一平の真実”の章に書かれた意外な内容
NEWSポストセブン
清武英利氏がノンフィクション作品『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋刊)を上梓した
《出世や歳に負けるな。逃げずに書き続けよう》ノンフィクション作家・清武英利氏が語った「最後の独裁者を書いた理由」「僕は“鉱夫”でありたい」
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレ(時事通信フォト)
《メンバーの夫が顔面骨折の交通事故も》試練乗り越えてロコ・ソラーレがミラノ五輪日本代表決定戦に挑む、わずかなオフに過ごした「充実の夫婦時間」
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(時事通信フォト)
《麻薬取締法違反の疑いでガサ入れ》サントリー新浪剛史会長「知人女性が送ってきた」「適法との認識で購入したサプリ」問題で辞任 “海外出張後にジム”多忙な中で追求していた筋肉
NEWSポストセブン
サークル活動にも精を出しているという悠仁さま(写真/共同通信社)
悠仁さまの筑波大キャンパスライフ、上級生の間では「顔がかっこいい」と話題に バドミントンサークル内で呼ばれる“あだ名”とは
週刊ポスト
『週刊ポスト』8月4日発売号で撮り下ろしグラビアに挑戦
渡邊渚さんが綴る“からっぽの夏休み”「SNSや世間のゴタゴタも全部がバカらしくなった」
NEWSポストセブン
米カリフォルニア州のバーバンク警察は連続“尻嗅ぎ犯”を逮捕した(TikTokより)
《書店で女性のお尻を嗅ぐ動画が拡散》“連続尻嗅ぎ犯” クラウダー容疑者の卑劣な犯行【日本でも社会問題“触らない痴漢”】
NEWSポストセブン