芸能

『鎌倉殿の13人』新垣結衣演じる八重は、笑顔を取り戻せるのか

北条義時(小栗旬)が密かに思いを寄せる八重を演じる(c)NHK

北条義時(小栗旬)が密かに思いを寄せる八重を演じる(c)NHK

 三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、“ガッキー”こと新垣結衣が演じる八重。第2回までに、思い慕っていた源頼朝や、その間にできた子と強引に引き離される悲しい運命が描かれた。今後、ガッキー演じる八重はドラマのなかでどう生きていくのか。『鎌倉殿と呪術 怨霊と怪異の幕府成立史』(ワニブックス)という著書もある歴史作家の島崎晋氏が予測する。

 * * *
 今年度のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の放送が始まった。主人公は鎌倉幕府初期の立役者で、源頼朝の義弟でもある北条義時(小栗旬)。やがて義時が直面する承久の乱(1221)は、“朝敵”とされた者が官軍に勝利した日本史上唯一の例で、武士の時代の本格化を象徴する画期的な出来事でもあった。

 歴史を語る上で、ドラマが描くこの時代の魅力とは何か。武器と言えば弓矢と刀剣くらいしかない、この頃の合戦には牧歌的な雰囲気が色濃く残る。儒教道徳に染まる前の武士は無作法に見えるかもしれないが、野性味に溢れるその生き様からは郷愁さえ感じられる。

 それに加え、早くから語り物として愛され、現在も読み継がれている『平家物語』や『曾我物語』などの影響もあって、平安時代末から鎌倉時代初期のこの時代は、(戦国時代の終盤には一歩譲るにしても)多くの人を惹きつけてやまないのだろう。首都圏在住の人間にしてみれば、日帰りで行ける鎌倉やその周辺に、ドラマゆかりの地が集中しているのもありがたい。

 脚本が稀代のヒットメーカーにして、大河ドラマでも『新撰組!』『真田丸』とすでに二度経験済みの三谷幸喜なら、観る側も安心していられる。出だしを見る限り、期待通りのコメディ要素満載で、今後の展開が楽しみでならない。

 思い入れしたくなる登場人物は多いが、そのなかでももっとも気になるのは、やはり源頼朝(大泉洋)との関係を裂かれたうえ、可愛い幼男児を殺されてしまった八重(新垣結衣)の今後である。

気になる八重の今後は?(c)NHK

気になる八重の今後は?(c)NHK

 

関連記事

トピックス

岸信夫元防衛相の長男・信千世氏(写真/共同通信社)
《世襲候補の“裏金相続”問題》岸信夫元防衛相の長男・信千世氏、二階俊博元幹事長の後継者 次期総選挙にも大きな影響
週刊ポスト
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
女優業のほか、YouTuberとしての活動にも精を出す川口春奈
女優業快調の川口春奈はYouTubeも大人気 「一人ラーメン」に続いて「サウナ動画」もヒット
週刊ポスト
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
女性セブン
今回のドラマは篠原涼子にとっても正念場だという(時事通信フォト)
【代表作が10年近く出ていない】篠原涼子、新ドラマ『イップス』の現場は和気藹々でも心中は…評価次第では今後のオファーに影響も
週刊ポスト
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
韓国2泊3日プチ整形&エステ旅をレポート
【韓国2泊3日プチ整形&エステ旅】54才主婦が体験「たるみ、しわ、ほうれい線」肌トラブルは解消されたのか
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン