小栗旬一覧

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乗馬シーン撮影のため、俳優はどのような指導を受けているのか
大河ドラマに欠かせない乗馬シーン 堺雅人も小栗旬も松本潤も1年前から練習
 馬術の技量は俳優によって差がある。だが、実際に武将を演じる際はそれを自在に乗りこなしているように見えなければならない。そのために、どのような指導をしているのか。映画史・時代劇研究家の春日太一氏が、現在放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を含め多くの映像作品で馬術指導を担当するラングラーランチの田中光法氏に話を聞いた。 * * *田中:しっかり乗れる人ほど、絶対に「あらかじめ乗っておきたい」と言うんです。僕らのように技術がある人をもってしても、初対面の馬で演じてくれと言われたら「え、どういう馬なの? まず乗らせてください」と言います。乗れる人ほど、怖さを知っているんです。 ですから「いや、おれはできるから練習はいらない」と言う人はまだ中途半端なんです。僕がNHKに伝えたのは「一度でいいから事前に役者には馬に乗ってもらい、その人がどのぐらいの技量があるのか僕に判断させてほしい」ということです。馬にまたがった瞬間に、その人の乗れる/乗れないは分かる。動く前に分かります。その上で「もう少し練習しましょう」などと頼みます。 そうやってクランクイン前に役者に練習してもらうようにしたのは、大河ドラマ『武田信玄』(1988年)が最初です。「うちのクラブでちゃんと練習をさせてあげてください。そうでないと危ないですよ」とNHKに言いました。──あの作品は上田原や川中島など、大掛かりな騎馬合戦のシーンも多いですからね。田中:最近では大河の主役になる役者さんは、真面目な方だと一年前から練習を始めます。『真田丸』(2016年)の堺雅人さんも、今年の小栗旬さんもそうです。来年演じる松本潤さんも去年から練習に来ています。 練習しているうちに、みんな乗馬が楽しくなっていくんです。小栗さんはすごく進歩したので、当然本番では馬に乗ってもNGを出さない。でも、本人はもっと馬に乗っていたいから「田中さん、NG出してもいい?(笑)」と言うくらい、馬に乗るのが楽しくなっています。NGを出せば、それだけ馬に乗っていられますからね。その余裕は、当然のように画に出てくるんです。──馬を自然に乗りこなせれば、芝居もしやすいですし、何より武将としてリアリティが出ます。田中:そうなんです。馬の上でちゃんと余裕がある人なら、演技中も無意識で馬に乗っているので演技に集中できますが、そこまでいってない人だと、馬にも神経がいってしまう。演技に集中するためにも、馬とできるだけいっぱい練習しておく必要があるんですよね。──戦国武将役なのに手綱を握る手が力んでいたりとか、馬に気がまわっているような芝居になったら……。田中:もう、どうしようもない、元も子もないんですよね。ましてや甲冑を着るだけでも身体の動きって、相当に制限されるので、余裕がないと演技ができないんです。 ただ、一般のお客さんに教えるようなレッスンの十倍ぐらいの速度で進めていかないと間に合わないんです。だから、それに合わせて馬の調教もしておかないといけないんです。 たとえば、急に駆けだす場面で、最初は上に乗っている役者には馬へ指示を出す余裕はありません。なので、インストラクターの号令で駆け足をするように馬を準備しておくと、二、三回しか役者が乗っていなくても、すぐ駆け足を体験できるのです。 普通の乗馬クラブでいったら、多分、駆け足の指示を馬に出せるようになるまで、必要な練習は何十回じゃきかないです。【プロフィール】田中光法(たなか・みつのり)/1967年生まれ、東京都出身。ラングラーランチ代表。4歳のときに家族で山梨県小淵沢に移住。NHK大河ドラマ『葵 徳川三代』『武田信玄』『真田丸』や現在放送中の『鎌倉殿の13人』まで数々の映像作品で馬術指導を担当。【聞き手・文】春日太一(かすが・たいち)/1977年生まれ、東京都出身。映画史・時代劇研究家。撮影/藤岡雅樹※週刊ポスト2022年7月8・15日号
2022.07.03 16:00
週刊ポスト
『鎌倉殿の13人』で北条義時を小栗旬(C)NHK
史実『鎌倉殿の13人』 東大教授が解説する「合議制メンバー」の残酷な運命
 折り返し地点を迎えるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。今後、平家を滅ぼし鎌倉幕府を開いた源頼朝(大泉洋)が退場すると、物語は幕府内部での権力闘争へと移る。史実に詳しい東大教授が、13人に待ち受ける熾烈な政争を解説する。勢力拮抗の3グループ タイトルコールに向け、着々と物語が進んでいる。第22回(6月5日放送回)では暗躍していた後白河法皇(西田敏行)が崩御し、源頼朝が征夷大将軍に就任。主人公・北条義時(小栗旬)の妻・八重(新垣結衣)が事故死したばかりで、入れ替わるように新たな妻候補の比奈(堀田真由)が登場した。 脚本の三谷幸喜氏が「頼朝が生きている時代はプロローグ」と話していたように、史実ではこの後頼朝が死に、いよいよ義時を中心に血みどろの権力闘争が始まる。嫡男の源頼家(金子大地)が将軍に就き、題名通り「鎌倉殿の13人」による合議制が発足するのだ。 今後、合議制メンバーによる知略・謀略行き交う暗闘が繰り広げられることになるが、歴史学者で東京大学史料編纂所教授である本郷和人氏は、「史実に基づいた『構造』を知ることで、作品への理解も深まります」と説明する。「幕府のトップを狙う『13人』の御家人たちの権力闘争は、各々が『頼家を擁護する立場』『頼家の力を削ぐ立場』『中立の立場』のどれに位置するかを知れば、グンとわかりやすくなる」 頼家を擁護する『源頼家グループ』の中心人物は、頼家の義理の父である比企能員(佐藤二朗)。次いで『頼家の第一の家来』とも称されていた梶原景時(中村獅童)ら4人の名前が挙がる。「合議制が力を持つと頼家が権力を失い、それが自らの地位低下につながってしまう。合議制を組みたくないと考えている人たちです」(本郷氏) 一方、合議制を組むことで頼家の権力を削ぎたいと考えていたのが、北条時政(坂東彌十郎)・義時親子が属する『北条家グループ』。三浦義澄(佐藤B作)や和田義盛(横田栄司)ら、5人が該当する。 そして両グループの対立の間で「どちらでもいい」と考える3つめの中立集団が、大江広元(栗原英雄)を中心とする『官僚グループ』。中原親能(川島潤哉)ら政治能力のある4人がここに入る。「今回の大河でも上総広常(佐藤浩市)が字を書けずに練習していたというエピソードが出てきましたが、当時の御家人たちの教養レベルは低く、頼朝の時代にも政治の中心となっていたのは京都から来た官僚たちでした。その代表が今後もブレーンとして活躍する大江広元です。彼らは好むと好まざるとにかかわらず、将軍・頼家を補佐する中立の立場。13人の合議制を重視していなかった。 合議制発足当初は各勢力の力も拮抗しており、激しい権力闘争が生じるのは避けられなかったのです」(同前) この3グループの対立を軸に、これから起きる殺し合いの勝者と敗者を見ていく。一族もろとも滅ぼされる●一匹狼が最初に脱落 歴史を繙くと、13人の中で真っ先に脱落するのが梶原景時だ。石橋山の戦いで敗れ、洞窟に隠れていた頼朝を「見て見ぬふり」をして助けたことで頼朝の信頼を得、腹心の部下となった。 合議制発足からわずか半年後、頼家の忠実な家来として権威を振るう景時のいきすぎた言動が御家人たちの怒りを買って失脚。巻き返しを狙って京都を目指す途中で、一族もろとも滅ぼされてしまう。これが「梶原景時の変」である。「景時は非常に頭が切れ、御家人たちのなかでまともな字を書けたのは景時と北条時政くらいでした。時政はそんな景時を『13人』のなかでも最も恐れていた」(本郷氏) 景時が死んだことで、『源頼家グループ』は強力なカードを1枚失ったといえる。時代劇研究家のペリー荻野氏も景時に注目する。「いろいろな人物の思惑が絡み合うなかで、景時は一匹狼として描かれ、今作でも個性が際立っている。中村獅童さんは同じく三谷脚本の大河ドラマ『新選組!』(2004年放送)に出演した時はおっちょこちょいの三枚目役。今回の暗くて陰のある役は正反対で、そのギャップが面白い」●狙われた比企家 景時の死の3年後、北条家に滅ぼされるのが、同じ『源頼家グループ』の中心的存在だった比企能員だ。「頼家の後ろ楯は義理の父である能員がいる比企家。北条家としては、頼家を将軍の座から引きずり下ろして北条家で育てた実朝(後の3代将軍)を将軍に就けるためにも、比企家を早々に潰しておきたかった」(本郷氏) 本郷氏は、能員の敗因は彼の「無能」ぶりにあると続ける。「なぜ能員は景時を助けなかったのか。同じ『頼家グループ』として手を組めばよかったのに、周りに同調し景時を潰す側に積極的に参加してしまった。彼の政治的センスのなさを感じます」 この比企能員の姪が、後に北条義時の正室となる比奈。ペリー氏は、ドラマにおける比奈の行く末が気がかりだと話す。「正室として義時に嫁ぐ比奈は、北条家と比企家が対立した時どうなるのか。義時の立場にも注目して見たいですね」一気に爆発●父を伊豆に追放 その義時が父・時政を追放し、名実共に主役に躍り出るのが「牧の方の変」。時政と妻・牧の方(宮沢りえ)が娘婿で頼朝の養子でもあった平賀朝雅(山中崇)を将軍に擁立しようとしたことが原因とされる。「時政のこの行動が『北条家グループ』内の御家人の反感まで買ってしまった結果、父親の金魚のフンだった義時が、『このままでは北条家がやばい』と時政を伊豆に追放する。時政はその後出家し、地元で静かな余生を送りました」(本郷氏) 有力者でありながらもコミカルに描かれてきた時政。三谷脚本は追放の場面をどう描くのか。「時政は魅力的な愛されキャラ。追放の場面でも『可愛い奥さんと一緒だからいいかー』とお茶目なノリで去っていく可能性もある」(ペリー氏)●最後の政敵を晒し首に 義時が「北条氏の天下」を確実にした最後の戦いが「和田合戦」だ。「北条家グループ内でも権力闘争が起き、なかでも和田義盛は義時にとっての『最後の政敵』でした」(本郷氏) 史実では一族もろとも討ち取られ由比ヶ浜で晒し首にされるという壮絶な最期を遂げる義盛だが、ドラマ内では豪放磊落な男として描かれ、登場人物のなかでも時政と並ぶ愛されキャラのひとり。「いきなり眉毛を片方剃るなど、ハチャメチャで面白い。ワイルドな風貌で破天荒ですが、まだ大きな活躍シーンはありません。三谷さんはあえて和田合戦までためて、一気に爆発させるのではないか」(ペリー氏)●中立を味方につけ勝利 異なるグループの政敵を滅ぼし、グループ内での権力闘争にも勝ち、「13人」の勝者となる義時。その勝因を本郷氏はこう分析する。「北条家は中立の大江広元ら『官僚グループ』を味方につけたことが大きかった。義時が実権を握った後も、広元たちが幕府を切り盛りして義時を支えました」 ドラマ内では回を重ねるにつれて非情さやしたたかさも見せている義時だが、ペリー氏は今後にこんな期待を寄せる。「歴史考察では、頼家の暗殺も実朝の暗殺も『義時黒幕説』があります。三谷さんはミステリーの名手なので、義時が黒幕キャラに変貌するかもしれないし、もしかすると『実は別の黒幕がいました』みたいな展開になるかもしれない。勝者が見せる“本当の顔”を、早く見たいですね」 最後まで目が離せない。※週刊ポスト2022年6月24日号
2022.06.12 16:00
週刊ポスト
6月はジューンブライド 昭和、平成、令和のビッグカップルの結婚式
6月はジューンブライド 昭和、平成、令和のビッグカップルの結婚式
 6月に入り、ジューンブライドを逃すまいと結婚式を挙げるかたも多いのではないでしょうか。過去を振り返ってみると芸能界でも豪華絢爛で盛大な結婚式が開かれてきました。『女性セブン』が過去におさめてきた歴史に残る結婚式の数々を懐かしみながら、幸せを分けてもらいましょう。●神田正輝(71) 松田聖子(60)1985年 郷ひろみと婚約寸前で破局となった彼女が選んだのは11才年上の共演俳優。郷との破局から5か月での結婚は、“聖輝の結婚”と騒がれた。●三浦友和(70) 山口百恵(63)1980年「この人の妻と呼ばれることに喜びと誇りを感じます」と潔く引退を決意した百恵さん。“ゴールデンコンビ”と呼ばれたふたりの結婚を日本中が祝福。●故・内田裕也さん(享年79) 故・樹木希林さん(享年75)1973年 当時、悠木千帆の名前で活動していた彼女は、結婚後に改名して「樹木希林」という名前に。ペアルックで臨んだ仏前挙式では手には数珠を提げて臨んだ。●故・朝丘雪路さん(享年82) 故・津川雅彦さん(享年78)1973年 不倫の恋と呼ばれたふたりは、何度も結婚の噂が出るたびに、否定をしてきたが結婚。晩年は、朝丘が2018年に亡くなると、その4か月後に津川も後を追うようにこの世を去った。●吉永小百合(77) 岡田太郎さん 1973年 人気絶頂の吉永が15才年上のフジテレビディレクター(当時)と入籍したことでサユリストの間では騒動に。この結婚に関して彼女の両親は頑なに結婚を認めなかった。●桑田佳祐(66) 原由子(65)1982年 大学時代からの音楽仲間とプロになりそのまま結婚。ファン2000人を招待するという異例の式となり、会場は関係者を含めて2300人でごったがえした。●布袋寅泰(60) 今井美樹(59)1999年 ハワイで挙式後、東京・青山のウエディング会場で披露宴。「これからもよろしく!と笑顔で申し上げる次第でございます」とコメント。●五木ひろし(74) 和由布子(63)1989年 昭和天皇のご病気で延期したが、7か月後無事に挙式。着物モデルの仕事で知り合い、7年後の再会で恋に落ちた。●小室哲哉(63) KEIKO(49)2002年 招待客は700人、ウエディングケーキは2m、総額5億円のド派手式は小室にとっては再々婚。テレビ中継され、視聴率は15.5%を記録した。●郷ひろみ(66) 大根田名美さん 2000年「23時間55分は郷ひろみだけど、5分間は原武裕美」、「原武裕美は結婚しても、郷ひろみは結婚しない」との名言を残し、ニューヨークのアルマーニブティックの店員だった彼女と結婚。●小栗旬(39) 山田優(37)2012年 ドラマの共演をきっかけに急接近したふたり、結婚報告会見で山田が、何卒を“なにそつ”と読み間違えたことが話題となった。そして、今年結婚10周年を迎えた。●リン・チーリン(47) EXILE AKIRA(40)2019年 台湾の国民的女優との結婚は、現地では“格差婚”として報道された。彼女は、今年1月31日47才で第1子を出産し、ママの顔も持つこととなった。●DAIGO(44) 北川景子(35)2016年 北川が“1”が好きという理由で1月11日11時11分に入籍。結婚発表会見ではプロポーズの言葉について「“KSK”。(K=)結婚(S=)して(K=)ください」とDAI語だったことが明かされた。●杏(36) 東出昌大(34)2015年 NHKの連続テレビ小説『ごちそうさん』での共演をきっかけに結婚したが、東出の“匂わせ不倫”が発覚し離婚。代償の大きすぎる不倫として話題となった。●ソン・イェジン(40) ヒョンビン(39)2022年 大ヒットドラマ『愛の不時着』で恋人役を演じた後は、何度も交際報道を否定してきたふたりだが、2月に電撃結婚。世界中から祝福の声が寄せられた。●藤原紀香(50) 片岡愛之助(50)2016年 世界遺産の京都・上賀茂神社で挙式。出会いのきっかけは、藤原が主演していたミュージカルを片岡が見に行ったことから交際に発展した。写真/女性セブン写真部※女性セブン2022年6月16日号
2022.06.04 16:00
女性セブン
義時を演じる小栗旬(時事通信フォト)
『鎌倉殿の13人』小栗旬、揺れ動く感情を巧みに表現する「目と鼻の演技」
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条義時の変化を表現する小栗旬の、目と鼻先の仕草で感情を演じ分ける秀逸さについて。 * * * いつからこんなに感情を押し殺し、策略をめぐらすような芯の強い武将になっていたのだろう。まとっていた雰囲気すら変わっているではないか。そう感じたのは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第20回における、小栗旬演じる北条義時だ。 三谷幸喜氏の脚本による今回の大河ドラマは、義時の変化同様、回を重ねるごとに重くシビアなものになってきた。1年を通し、あるトーンをベースにストーリーが展開していくのがいつもの大河だ。しかし今回、序盤は北条一族を中心とした和気あいあい、明るく楽しいホームドラマ的なトーンだったのに、いつの間にか疑心暗鬼に策略謀略が飛び交う鎌倉を舞台に、感情を殺し息の詰まるような緊張感のある戦国ドラマになっている。 パワーゲームが物語の中心になってきた今、そこにいたのは感情を押し殺し、冷徹になっていく義時であり、源頼朝に振り回されて困り果て、坂東武者たちの間で板挟みになって苦悩していた、素直でまっすぐな人情味溢れる義時ではなかった。そして小栗さんは人間としての義時の変化と武将としての成長を、細かな演技を通じて表現している。 例えば、義時は以前より笑わなくなった。穏やかな優しい表情を見せるのは家族の前だけだ。個人的にはトホホと吹き出しをつけたくなる困ったような情けないような、やりきれない表情も見せなくなった。小栗さんは、このトホホという感情を表現するのがとてもうまい。困り果てた演技では、まるで死んだ魚のような目を見せてくれる。泣きだしそうなほどの辛さに耐える時は、鼻先に表情が出る。唇を噛みしめ、涙を堪える演技はよく見るが、鼻で感情を演じ分けてしまう俳優はそう多くないと思う。 そしてもう1つ、小栗さんらしい特徴的な演技がある。覗きこむように、探るように相手を見つめる仕草だ。星野源と初共演した塩田武士原作の主演映画『罪の声』の新聞記者役や菅田将暉主演の映画『キャラクター』の刑事役では、人の心の中を見通し、明かされていない真実を探るようにまっすぐに目を向ける。日曜劇場『日本沈没-希望のひと-』(TBS系)の環境省の役人役では、相手の気持ちを伺うように、反応を確かめるように覗き込む。同じような上目使いの仕草でも、役によって、状況によって、瞳の色や強さが変わり、白目が際立つ目が印象的だ。 大河でも、この仕草がその時々の義時の感情、立場をうまく表している。ドラマ序盤、家族や友人に何かあれば、柔らかい眼差しで気遣うように首を傾げて相手の顔を覗き込む。問題が起これば首を前に突き出して、頼朝や仲間の顔を下から覗きこむが、目には不安そうな色を浮かべ、視線が動く。優しく暖かい人柄ながら、自信もなくしっかりした覚悟もできておらず、優柔不断な印象を感じさせる演技だ。 それが、守ろうとした者たちが次々と殺され、その悲しみにふたをして、自らも謀略を巡らせなければならない立場となり、相手を伺うその目は鋭く強く、心の内を見透かそうと相手を見据える仕草へと変わってきた。義時の印象が重く厳しく、感情に左右されない策略家へと変化してきたのだ。 5月1日に公開された『鎌倉殿の13人』の公式ホームページの特集インタビューで、小栗さんは、義時という人の変化について「劇的に変化した感覚はそんなにありませんが、ちりも積もればと言いますか、目の前で起きる出来事に対して『自分ならどういう選択をするのか』ということを考えてきた結果、徐々に今の人物形成になってきたのかなと」と語っている。 毎回欠かさず見ているのだが、積み重ねられていく小さな変化は、なかなか気がつくことができない。それこそが小栗旬という俳優の演技の上手さなのだろう。これから鎌倉幕府の実権を握っていく義時がどう変わっていくのか、ますます目が離せない。
2022.05.29 16:00
NEWSポストセブン
小栗旬演じる北条義時(C)NHK
『鎌倉殿の13人』歴史研究家が指摘「このペースでは最後まで終わらない」
 好調が続くNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。5月22日(日)に放送された第20回「帰ってきた義経」では、平氏追討の立役者となった源義経(菅田将暉)が兄・源頼朝(大泉洋)らの策謀によって死に追いやられ、〈過去最高の神回〉とSNSで評判を呼んだ。毎回で見どころ満載の同ドラマだが、一方で「ある懸念」が浮上している。歴史研究家の河合敦氏が語る。「第20回まで終わりましたが、進行がやや遅すぎると感じています。主人公である北条義時(小栗旬)が活躍するのは頼朝が死んでからなのに、物語は弟・義経の追討がようやく終わったところで、頼朝はまだ征夷大将軍にもなっていません。このペースだと物語のクライマックスである『承久の乱』をしっかり描けるかどうか……」 頼朝が征夷大将軍に就任し鎌倉幕府が成立するのは、義経の死の3年後。その直前には暗躍を続けている後白河法皇(西田敏行)の崩御もあり、まだまだ「未消化イベント」が多く残っている。あるドラマウォッチャーが語る。「昨年放送の『青天を衝け』の放送回数は、新型コロナの影響を受けて全41話。コロナ前の2019年放送『いだてん~東京オリムピック噺~』が全47話だったことを考慮すると、『鎌倉殿』も45話前後で最終回を迎えると予想されます。尺的にはすでに折り返し地点にさしかかっていることを考えると、相当な駆け足で進まないと義時の生涯を描ききれない」『承久の乱』で義時と対立する「ラスボス」である後鳥羽上皇のキャストには、すでに尾上松也が内定済。北条政子(小池栄子)の覚醒など多くの重要イベントが待つ後半、ここまでの濃さを維持できるのか──。前出のドラマウォッチャーが言う。「例えば『屋島の戦い』で最も有名な那須与一が扇子を射貫くシーンを完全に省略するなど、登場人物の造型に影響を持たないと判断された出来事は思い切ってカットされている。それでいて登場人物が多く複雑なこの時代をわかりやすく描ききっているのは、三谷脚本の妙技と言えるでしょう。 進行上の問題もあり、今後も歴史上有名な出来事がバッサリとカットされる可能性はあります。一般的な通史にとらわれない人間ドラマをどう描くか、注目です」 ノンストップで走り抜けられるか。
2022.05.29 16:00
NEWSポストセブン
大河で神回となった菅田将暉(義経)の最期
『鎌倉殿』菅田将暉 アンチまで虜にしてしまった「最期へと向かう演技」
 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』5月22日放送回で、平氏追討の立役者となった源義経(菅田将暉)が、兄・源頼朝(大泉洋)と側近・北条義時(小栗旬)の策謀によって死に追いやられるまでが描かれた。登場人物それぞれの葛藤や悲しみが凝縮され、「過去最高の神回」と評判を呼んでいる。 なかでも話題なのが義経の最期を演じた菅田の演技で、これまで彼の演技に触れることがなかった中高年層からも「すごい演技力」「こんなにいい役者だったのか」と驚嘆の声が上がっている。ベテラン芸能ライターは言う。「菅田さんが義経を演じると発表された当初は、『軽すぎる』『話題集めのためでは』などと批判的な声が一部にあったのは事実です。大河ドラマを主に視聴する中高年層のなかには、菅田さんが若者向けの恋愛ドラマに多く出演し、歌手活動もしていることから、アイドル的俳優だと思っていた人も多かったようです。 ところが、登場してすぐにその印象を覆した。平気で人を出し抜く計略や、全く空気が読めない言動といった義経像で、これまでの悲劇の英雄像を一新したんです。もっとも、この時点ではまだ“三谷幸喜の脚本のおかげ”と思っていた人が多いようですが、最期に向かうなかで義経のピュアな側面が浮き彫りになるにつれ、この両面を演じられる菅田将暉はとんでもない役者だ、と評価が高まったわけです」 三谷大河のファンだという44歳男性は、菅田に対して抱いていた先入観が完全に覆ったと語る。「彼のドラマは妻がたまに観ていましたが、私自身がしっかり観たことはなく、マルチアーティスト気取りがなんとなく鼻につくと思っていました。しかし、彼の演じる義経は圧巻でした。大泉洋、佐藤浩市、中村獅童といった三谷大河・常連組の大物役者に交じって遜色ないどころか、終盤は食ってしまっていた印象すらあります。 妻に『菅田将暉ってすごい役者だったんだね』と言ったら、『いまさら知ったの』と鼻で笑われました。今は妻が録画していた『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)を一気観しており、『こんな落ち着いた演技もできるのか』とまた驚いています」 幅の広い菅田の演技には、歌手活動も大きな効果を与えていると、前出・ベテラン芸能ライターは言う。「菅田さんは歌手として、米津玄師、あいみょん、石崎ひゅーいといった現役最前線のアーティストから楽曲提供を受け、それぞれの世界観を取り込んで歌うことに定評があります。歌手としての“憑依”と“個性”のバランスが、そのまま演技にも生きているように思えます。マルチな活動について批判的なイメージを抱いていたアンチ層を見事に唸らせたという意味でも、『鎌倉殿』の義経役は彼の活動の集大成だったと言えるのではないでしょうか」
2022.05.23 16:00
NEWSポストセブン
小栗旬演じる北条義時(C)NHK
『鎌倉殿の13人』三谷幸喜氏が初めて描く「勝ち組主人公」で注目集まるラスト
 放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、序盤の和やかなホームドラマから一転、物語は身内で謀略が行き交う緊張の中盤にさしかかる。史実では今後、「承久の乱」など主要キャストにさらなる重大事件が待ち受ける。中盤から気になるラストシーンにかけて、激動の歴史を脚本の三谷幸喜氏はどう描くのか。 源実朝(柿澤勇人)の死後、幕府の混乱を好機と捉えた後鳥羽上皇(尾上松也)は「北条義時追討」の命を発し、幕府最大の権力者となっていた北条義時(小栗旬)の排除を決断する。しかし東国武士の進撃に屈し、上皇方は大敗。これが「承久の乱」だ。歴史研究家の河合敦氏が語る。「義時追討の宣旨が出されると、義時は動揺し、なかなか上皇方と戦おうとしなかった。その時、鎌倉武士たちを叱咤し、結束させたのが北条政子(小池栄子)です。今回の大河では、小池・政子は少し抜けたところもあって、感情の起伏が激しいコミカルな人物として描かれている。でも承久の乱に向けて、どんどん有能で力強いキャラクターに変わっていくはずです」 尼将軍と称されるようになる政子だが、時代劇研究家のペリー荻野氏はこんな期待も寄せる。「“強い政子”の一方で、小池・政子のお茶目な部分も消えないでほしい。政子は第2の主人公であり、三谷氏は人間ドラマを丁寧に書くと思います。『草燃える』でも、ほとんど政子役の岩下志麻さんのドラマと言えるほどの存在感でしたから」三谷氏が初めて描く「勝ち組主人公」の最期 過去に三谷氏が大河ドラマで描いてきた主人公は、『新選組!』(2004年放送)の近藤勇も、『真田丸』の真田幸村も、最後には敗れる「悲劇のヒーロー」だった。最後まで権力闘争に勝ち続けた義時のラストはどうなるのか。『吾妻鏡』によると義時は承久の乱の3年後に病に倒れ、62歳で死亡する。「後妻・伊賀の方に毒殺されたという説もあり、そのほうがドラマチックではありますが(笑)。『新選組!』は近藤勇が斬首される瞬間、パッと暗闇になって終了となりましたが、今回の義時も、みんなに看取られながら布団で死ぬといった平和な終わり方はしないでしょう」(ペリー氏) 河合氏は、ラストシーンを飾るのは義時ではなく政子だと予想する。「義時が急死した後、動揺する幕府を支えたのが政子でした。政子が夫の頼朝の墓のとなりに義時を葬るシーンがラストになる可能性もあります」“予測不能エンターテインメント”で最後に笑うのは誰か。※週刊ポスト2022年5月27日号
2022.05.19 07:00
週刊ポスト
猜疑心の強いダークな部分が色濃くなってきた源頼朝(大泉洋)/(C)NHK
『鎌倉殿の13人』鎌倉幕府の一大ミステリー「実朝暗殺」の黒幕はどう描かれるのか
 1月にスタートした小栗旬主演のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、序盤の和やかなホームドラマから一転、物語は身内で謀略が行き交う緊張の中盤にさしかかる。史実では今後、「梶原景時の変」や「実朝暗殺」など、主要キャストにさらなる重大事件が待ち受ける。激動の歴史を脚本の三谷幸喜氏はどう描くのか。景時の失脚と襲撃 源頼朝(大泉洋)が死去し頼朝と政子(小池栄子)の嫡男・源頼家(金子大地)が家督を継ぐと、「13人」の有力御家人による政治体制が発足する。だが、それは新たな権力闘争の始まりでもあった。その皮切りが「梶原景時の変」だ。 頼朝の厚い信頼を受け、頼家の後ろ楯ともなっていた梶原景時(中村獅童)だが、幕府内の権力闘争で御家人たちの怒りを買ってしまう。歴史研究家の河合敦氏が語る。「失脚した景時は京都に向かう途中で武士団に襲撃されます。ドラマのキーマンだけに、上総広常(佐藤浩市)の死を超えるような衝撃的なシーンが予想される」 その3年後には、将軍頼家の外戚として権力を握っていた比企能員(佐藤二朗)が一族もろとも滅ぼされる「比企能員の変」が起きる。「比企能員は時政に呼び出されて、疑いもせずにのんびり時政の屋敷に向かったところを、大勢に囲まれて殺されたとされています」(同前) 劇中の広常は、頼朝への反乱を収め楽しそうに双六に興じる最中、景時に討ち取られた。その壮絶な最期は話題を呼んだが、三谷氏は中村獅童や佐藤二朗にどんな死にざまを準備しているのか。最大の謎「実朝暗殺」の黒幕 比企能員の変の後、頼家の弟・源実朝(柿澤勇人)が3代将軍の座に就く。その実朝も、史実では参詣した鶴岡八幡宮で、別当をしていた前将軍・頼家の遺児・公暁(寛一郎)に暗殺されてしまう。 果たして黒幕は誰なのか。頼朝の死と並ぶ鎌倉幕府の一大ミステリーとされてきたテーマだ。「諸説ありますが、現在最も有力なのが『公暁の単独犯行説』、次いで『三浦義村黒幕説』です。“義時が怪しい”という説もありますが、実朝は北条政子の息子ですから、もし義時が手を下したとしたら、その後の姉弟関係がぎくしゃくしてしまう。 今回の大河では一貫して政子・義時姉弟の絆が描かれているので、義時が殺すというのは考えにくい」(河合氏) 一方、時代劇研究家のペリー荻野氏はこんな可能性も指摘する。「義時が黒幕として描かれれば面白い。実朝暗殺が父の仇討ちとして描かれれば、義時が公暁に同情して応援した形にすることもできますね」 同時代を描いた大河ドラマ『草燃える』(1979年放送)では義村が親友・義時の暗殺も見据えての陰謀とされた。「『草燃える』を超える作品にしなければいけない」と語る三谷氏の判断に注目だ。※週刊ポスト2022年5月27日号
2022.05.18 07:00
週刊ポスト
義時との間に泰時を産んだ八重(新垣結衣)/(C)NHK
新垣結衣、『鎌倉殿の13人』で演じる八重の今後は? 正室登場で最期に注目
 放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、序盤の和やかなホームドラマから一転、物語は身内で謀略が行き交う緊張の中盤にさしかかる。史実では今後、主要キャストにさらなる重大事件が待ち受ける。そしてこれからは女性同士のドロドロも見所になる。激動の歴史を脚本の三谷幸喜氏はどう描くのか。義時が覚醒する「父との決別」 源頼朝(大泉洋)をはじめ周囲に振り回され、右往左往している北条義時(小栗旬)だが、三谷氏が「ひとつのクライマックス」と明かしている主人公の“覚醒”の時は近そうだ。時代劇研究家のペリー荻野氏が語る。「すでにダークヒーローとなる兆候は現われています。上総広常(佐藤浩市)の最期が描かれた第15話(4月17日放送)でそれを感じました」 第15話では、頼朝と木曽義仲(青木祟高)の争いに反対する坂東武者たちがクーデターを画策。義時の頼みを受け見事な立ち回りで反乱を阻止したのが広常だった。 しかし頼朝は功労者である広常を、謀叛の張本人として梶原景時(中村獅童)に成敗させる。「見せしめとして広常を殺す話が出た時、義時は納得できない様子でしたが、結局処刑を止めることはできなかった。その放送回で義時は三浦義村(山本耕史)から『お前は少しずつ頼朝に似てきているぜ』と言われますが、このセリフは義時の変化を暗示しているのではないか」(同前) 歴史研究家の河合敦氏が明確なターニングポイントとして挙げるのは、今後訪れる「父との決別」だ。「父・北条時政(坂東彌十郎)に忠実に従っていた義時が、『畠山重忠の乱』では時政の『重忠(中川大志)を討て』という命令に反対する。早ければ父と対立するこのタイミング、遅くてもその8年後に和田義盛(横田栄司)を強引に討つ『和田合戦』の段階では手段を選ばぬ義時に変貌するでしょう」女性同士のドロドロを呼び込む「告げ口魔」 畠山重忠の乱で、義時は結局時政に押し切られる形で無実と覚しき重忠討伐に向かうが、『吾妻鏡』によれば、この乱の背後には時政の後妻の「りく」こと牧の方(宮沢りえ)の存在がある。 時政と牧の方の娘婿・平賀朝雅と重忠の嫡男・重保が祝宴の席で諍いを起こす。その場は収まったものの、牧の方が「朝雅が重保に悪口を言われた。重忠・重保父子に謀叛の疑いがある」と時政に告げ口をし、それを鵜呑みにした時政が畠山父子討伐を命じたのだ。「頼朝の妾・亀(江口のりこ)の館を焼き払った『亀の前事件』でも、政子(小池栄子)に亀への『後妻打ち』を仕掛けるよう入れ知恵したのはりくでした。今後、政子とりくはますます対抗心を燃やしていくでしょう」(ペリー氏) りくが「告げ口魔」として物語のカギを握る。義時の「正室」登場で八重を待つ運命 ドラマでは義時と妻・八重(新垣結衣)の深い愛情が描かれているが、「史料によれば八重が義時の妻となるという記述はありません」と河合氏は指摘する。 史実では阿波局という側室が泰時を産んでいるが、劇中で義時との間に3代執権となる泰時を産むのは八重。今回の八重は三谷氏の創作による“特別枠”の人物なのだ。 しかしこの後義時の正室となる「姫の前」のキャストは、すでに堀田真由に決定している。八重はどうなってしまうのか。「『吾妻鏡』では、義時が姫の前にラブレターを送り続けても彼女がなびかないため、頼朝が仲介してやっと正室にすることができたとされています。でも、今回の大河でそんな女性が登場したら大変なことになる。義時が嫌われ者にならないよう、おそらく八重は姫の前が出てくるくらいのタイミングで、病気や事故などで他界するのではないでしょうか」(河合氏) 三谷氏の熱烈オファーで実現したという新垣・八重。その最期は、三谷氏の思い入れたっぷりのシーンになりそうだ。※週刊ポスト2022年5月27日号
2022.05.17 07:00
週刊ポスト
山田優の存在感が高まってきているのだという(写真/共同通信社)
小栗旬『鎌倉殿の13人』密着番組で“内助の功”が賞賛、妻・山田優の戦略
 飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優・小栗旬(39)。5月3日には、主演を務める大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の舞台裏に密着したNHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』が放送された。番組では役柄に入り込むストイックな姿が紹介されたが、注目を集めたのが妻・山田優(37)との関係性だ。 2人のやり取りが見られたのは、小栗に密着していたディレクターが妻の出産に立ち会うか、大河の第1話の撮影に帯同するか悩むシーン。 小栗が妻の元へ帰るように促していると、ちょうど山田から電話が鳴る。事情を聞いた山田は「出産より(すごい)ドラマはない」「絶対に帰ってあげて」と電話越しに説き、背中を押されたディレクターは、出産に立ち会う決意を固める──。 この場面にネット上では〈山田優、いい嫁すぎる!〉〈小栗旬って奥さんの意見を聞くんだね〉と“内助の功”に賞賛の嵐。そして〈山田優の声、久しぶりに聞いた〉と驚く声もあった。 沖縄県出身の山田は、1995年に歌手としてデビュー。2000年にファッション誌『CanCam』の専属モデルとして人気に火がつくと、女優としても活躍。2012年にドラマでの共演がきっかけで交際していた小栗と結婚した。 2人の子供を出産し、2019年には小栗のハリウッド進出を見据えて家族全員でロスへと移住。翌年には第三子を現地で出産したと報じられたが、コロナの影響で帰国した。 芸能ジャーナリストの城下尊之氏は山田のNHK出演を、「しっかりした女房というイメージづくりもあるのではないか」と見る。「今回の『プロフェッショナル』では、電話越しの山田さんが“撮られている”のを理解しているように見えた。NHKの関係者に聞くところによると、大河の撮影現場に山田さんが差し入れを持ってきたこともあったようです。座長の妻として、スタッフを労う“相撲部屋のおかみさん”のような印象を世間にアピールする意図があったのではないでしょうか」 帰国後はテレビ出演こそ少ないものの、山田の存在感が高まってきているのだという。「昨年は自身がプロデュースするホームケアブランド『Yum』を発表していますし、長女と一緒にアパレルのモデルをやる姿をSNSに投稿するなど、“ママタレ”としても頭角を現わしてきています」(城下氏) 国際派のママタレとして、芸能界に本格復帰する日も近いか。※週刊ポスト2022年5月20日号
2022.05.11 07:00
週刊ポスト
大泉洋
結局「#鎌倉殿どうでしょう」の大泉洋、悪役でも嫌われない強み
 三谷幸喜氏による脚本で話題を集めているNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。主演の小栗旬を凌ぐほどの存在感を放っているのが源頼朝を演じる大泉洋(49才)だ。SNS上には「#鎌倉殿どうでしょう」なるハッシュタグも登場。悪役でも嫌われない強みを発揮する大泉の魅力についてコラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。 * * * このところ大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK)のムードが一変し、ネット上には「怖い」「重すぎる」「鬱展開」などのコメントが書き込まれています。 その理由は源頼朝(大泉洋)が、伊東祐親(浅野和之)、上総広常(佐藤浩市)、木曽義仲(青木崇高)、木曽義高(市川染五郎)、一条忠頼(前原滉)、藤内光澄(長尾卓磨)の殺害指令を次々に出し、立て続けに命を落としたから。しかも北条義時(小栗旬)や政子(小池栄子)らに止められても強行したことで、頼朝の悪さが際立ちました。 これまでの頼朝は大泉さん自身、「前半はとにかく笑えるシーンが多い」と語っていたように、女装して逃げたり、後白河法皇(西田敏行)の生き霊に絡まれたり、石橋山の戦いで敗れてボヤいたり、逃げ延びた安房で漁師の娘・亀(江口のりこ)にちょっかいを出したりなどのコミカルなシーンが目立っていました。 だからこそここに来ての非情な言動はギャップが大きく、視聴者はネット上に悲鳴のようなコメントを書き込んでいます。ただ、頼朝を演じる大泉さんは放送前から、「大泉洋の好感度は下がるだろう」と覚悟していましたが、頼朝や大泉さんを嫌うような声はほとんど挙がっていません。 視聴者は重苦しいシーンの連続に気分を沈ませながらも、むしろ「#全部大泉のせい」「#鎌倉殿どうでしょう」というハッシュタグで大泉さんをイジるようなコメントを書き込んで盛り上がっているのです。 大泉さんは、もはや嫌われるどころか、主人公の北条義時と演じる小栗旬さんを上回るほどの存在感と人気を見せていますが、この現象にはどんな背景と理由があるのでしょうか。キャスト発表時からイジられていた『鎌倉殿の13人』は、1月9日のスタート時から放送されるたびに毎週ツイッターのトレンドランキングを賑わせてきました。なかでも特に視聴者を楽しませてきたのは、「#鎌倉殿どうでしょう」のツイート。これは大泉さんの出演番組であり代名詞とも言える『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)に引っかけたもので、ファンたちが両番組のシーンを重ねて遊んでいるのです。 たとえば第1話で女装姿のまま逃げるシーンや、敗走して逃げ惑うシーン、関東武者たちに取り入る人たらしぶりを見せたシーン、妾・亀の住む家を妻・政子が壊したシーン。これらのシーンで魅せた頼朝の表情を『水曜どうでしょう』の大泉さんと重ねて大喜利のように笑いを競っているのです。頼朝がどんなに悪い男になっても、演じる大泉さん自身がファンを通じて笑わせ続けているため、嫌われづらいのはないでしょうか。 実は「#鎌倉殿どうでしょう」は、今年1月ではなく頼朝を大泉さんが演じることを発表した昨年11月に生まれたハッシュタグ。何と放送開始前からファンたちにイジられ、楽しませていたのです。さらにさかのぼると、2016年に放送された同じ大河ドラマ『真田丸』でも大泉さんは主人公の兄・真田信幸を演じ、「#真田丸どうでしょう」というハッシュタグでつぶやかれていました。 主演の小栗さんもマスクに「全部大泉のせい」と書いて使っていたエピソードを明かすなど、撮影現場でも大泉さんへのイジリは活発。政子を演じる小池さんからも「大泉」と呼び捨てにされていますが、これらのイジリは最大限の賛辞であり、親しみと愛情の証でしょう。大泉さんは視聴者と出演者の両方から愛される、まさに「みんなの人気者」なのですが、その背景には演技へのリスペクトがあります。複雑極まりない頼朝を演じる凄み『鎌倉殿の13人』ホームページの「登場人物」に書かれた源頼朝のプロフィールは、「源氏のプリンスだったが、一族を平家に滅ぼされ流罪に。伊東家で監視され、長く孤独な生活を送ってきたため、他人には決して本心を明かさない。のちの鎌倉幕府初代将軍」。「源氏のプリンス」だけに大泉さんは脚本家の三谷幸喜さんから「雅な頼朝を演じてほしい」と言われていたそうです。また、流人として耐え忍ぶ日々を送ってきため警戒心が強く、それでいて女性からはめっぽうモテる。さらに、目的のためには手段を選ばない冷徹さがある一方で、髷の中に観音像を隠し持つ信心深さもあり……という複雑極まりない人物像なのです。 高貴であり、冷徹さもあり、コミカルさもある……そんな変幻自在の演技を評価されていることも大泉さんの強み。実際、ネット上のコメントを見ていくと、「最初イメージが全然違うと思っていましたが、今ではすっかり大泉洋=頼朝です。あの顔で冷酷さを出せるのがすごい」という声が多いことに気づかされます。 しかし、頼朝の非情な面がフィーチャーされているということは、それだけ将軍になり、さらには「死が近づいていている」ということ。『鎌倉殿の13人』というタイトル通り、頼朝の死後に行われた13人の合議制を描くドラマであり、主人公が北条義時である以上、大泉さんの登場シーンが少なくなっているのは間違いありません。 残り少なくなりつつある出番で大泉さんはどんな演技と新たな頼朝像を見せてくれるのか。また、視聴者たちはどんな「#鎌倉殿どうでしょう」ツイートをするのか。これまで以上に注目を集めることになるでしょう。ただ、菅田将暉さん演じる弟・源義経に対する仕打ちがどんなに酷いものだとしても、大泉さんはけっきょく悪役にならず、やっぱり愛情たっぷりのイジリを受けるのではないでしょうか。【木村隆志】コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。
2022.05.08 07:00
NEWSポストセブン
刑事コロンボなどの往年の名作も(写真/共同通信社)
大人が楽しむ「GW必見番組表」 中森明菜コンサート、コント、ドキュメンタリーなど
 新型コロナが一向に収束せず、Go Toトラベルも再開の見通しが立たないなか、今年のゴールデンウィーク(GW)は「家でテレビ三昧」を決めた人も多いことだろう。本誌『週刊ポスト』は地上波とBSから、大人の視聴者に向けて、絶対に見逃せない番組をピックアップ。充実したテレビライフを送るための番組表を作成した。 10日間にわたる今年のGWは、スペシャル番組の宝庫だ。週の前半は名作映画・ドラマが集中している。NHK BSプレミアムでは、『北北西に進路を取れ』『大岡越前5』(共に4月29日)、『刑事コロンボ』(4月30日)が放送される。ほかにもBSテレ東では『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』(4月30日)、BS日テレでは『ティファニーで朝食を』(4月30日)などの名作が目白押しだ。 古き良き名曲・名歌手に“再会”できる音楽番組も充実している。BSテレ東では、美空ひばりや島倉千代子らの名曲を振り返る『武田鉄矢の昭和は輝いていた 昭和歌謡を率いた作曲家市川昭介3時間スペシャル』(4月29日)を放送。NHK BSプレミアムでは、『伝説のコンサート 中森明菜スペシャルライブ1989リマスター版』(4月30日)を高画質の4K映像で観ることができる。 ドキュメンタリー番組では、各局で大物が続々と登場する予定だ。大人気の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で北条義時役を務める小栗旬に密着した『プロフェッショナル仕事の流儀 小栗旬スペシャル』(5月3日・NHK)、巨人のキャプテン・坂本勇人が出演する『全国の少年少女へ!夢と感謝の交流ジャイアンツ選手会スペシャル』(5月1日・BS日テレ)などがある。 笑うGWを過ごしたい人はフジをチェック。5月1日には『中川家&コント』(BSフジ)、5月8日には『ドリフに大挑戦スペシャル』(フジテレビ)などのコント番組が放送される。その他にも特番が充実しているので、別掲の番組表を参考にしてほしい。※週刊ポスト2022年5月6・13日号
2022.04.28 07:00
週刊ポスト
仲間由紀恵の撮影現場に“大物ゲスト”がサプライズで訪れたという(時事通信フォト)
『ちむどんどん』仲間由紀恵を表敬訪問した“鎌倉殿の2人”にスタジオどよめき
 4月11日にスタートしたNHKの朝ドラ『ちむどんどん』。初回から世帯平均視聴率は16.7%と前作『カムカムエヴリバディ』の初回を上回る好調な滑り出しとなった。 なかでも注目を集めるのが、ヒロイン・黒島結菜(25)の母親として約3年ぶりのドラマ出演となる仲間由紀恵(42)である。 沖縄本土復帰50周年に合わせて制作されたこのドラマは米国統治下の沖縄が舞台。沖縄出身の彼女はこのドラマに並々ならぬ熱意で臨んでいるという。「彼女は撮影入りする前に、返還前の沖縄について書かれた本を読み込み、さらに当時を知る人々に聞き込みを重ねるなど、入念な準備をしたそうです。すでにドラマで明らかになった通り、彼女の演じる母親は壮絶な戦争体験を経て、戦後を力強く生きている。沖縄出身として、その歴史を含めてしっかり伝えていきたいという覚悟を感じます」(NHK関係者) そんな仲間の撮影現場に“大物ゲスト”がサプライズで訪れたという。「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に出演中の小栗旬さん(39)と山本耕史さん(45)です。実は『鎌倉殿』と『ちむどんどん』の撮影スタジオは隣同士なんです。廊下で顔見知りの役者同士は挨拶を交わしますが、大物たちが行き交うなか、若手は『紹介もされていないのに挨拶していいのか。でも見ないふりもどうなのか……』とやきもきしていた。その雰囲気を変えるため、2人が旧知の仲間さんの元を訪れ、現場をリラックスさせたそうです。 小栗さんたちは撮影中のため直垂姿。やんばるの民家に突如、時空を超えて出現した鎌倉武士にスタジオはどよめいたといいます」(同前) 仲間と小栗といえば、2002年、ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)で共演。仲間演じる熱血教師と不良生徒たちとの交流を描いた同作で、若手時代の小栗は金髪に学ラン姿で仲間に反発する教え子を演じた。「小栗さんはドラマ終了後も仲間さんを『先生』と慕っており、現在でも小栗さんが自宅に設置した稽古場兼トレーニングルームに仲間さんが夫婦で通うなど、家族ぐるみの交流があるそうです」(スポーツ紙芸能デスク) NHKに聞くと、「出演者同士であいさつをされる場合もあるようですが、撮影場所等、制作過程に関することはお答えしていません」(広報局)とのこと。 恩師の元を訪ねた教え子との絆に「ちむどんどん」だ。※週刊ポスト2022年4月29日号
2022.04.20 06:00
週刊ポスト
新たな一面を見せた間宮祥太朗
間宮祥太朗主演『ナンバMG5』にも注目 キュンキュンするヤンキードラマの歴史
 いつの時代も多くの視聴者に支持されるのがヤンキードラマ。その歴史と魅力について、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが綴ります。 * * *傍らにいる女性に自分を投影させるのがヤンキードラマの特徴 1月期、私がもっとも熱心に見ていたドラマといえば『ファイトソング』(TBS系)。その魅力を書き始めたらキリがないほどハマっていたのですが、意外すぎる発見だったのが、『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)や『半分、青い。』(NHK)、『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系)などで「ただ見ていた」(←ごめんなさい)間宮祥太朗サン(28才)の新たな一面でした。 いや、私がただただ不勉強だったんでしょうね。あんなに情けないカンジもやれるんだ。え? ギター、弾けるの? 歌もなかなか味がある。前髪を作ったミュージシャン風ヘアがすごく素敵。コートを広げてジャンプした「ムササビ」も……。 その“熱”のまま、ドキュメンタリードラマ『奇跡のバックホーム』(ABCテレビ・テレビ朝日系)もリアルタイムで見たし、今シーズン絶不調な阪神タイガースへの熱き想いも共有させていただいています。 CMでは、そり上げた頭が印象的な「サントリー THE STRONG 天然水スパークリング」や、大親友・矢本悠馬サン(31才)と共演する「NEC LAVIE」。松坂桃李サン(33才)、賀来賢人サン(32才)、菅田将暉サン(29才)、杉野遥亮サン(26才)と共演し、この3年、好感度調査の常連である「花王 アタックZERO」など引っ張りだこな間宮サンです。 所属事務所は、小栗旬サン(39才)や田中圭サン(37才)、綾野剛サン(40才)、坂口健太郎サン(30才)、そして赤楚衛二クン(28才)ら超人気俳優が揃う「トライストーン・エンタテイメント」。なかでも間宮祥太朗サンは、この春もっとも推されていると言っても過言ではありません。 果たして4月13日にスタートした主演ドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)は、間宮サンにとってプライム帯(19〜23時)での連ドラ初主演作。2016年3月以来6年ぶりとなる同局のドラマ枠「水10」第1作に抜擢されたのです。 関東の筋金入りのヤンキー一家「難破家」の次男が間宮サン。中学時代は最強番長でしたが、高校入学を機に内緒でヤンキーをやめる決意をするという役どころです。元ヤン→更生というのはヤンキードラマの真骨頂。傍らにいる女性に自分を投影させ、キュンキュンしちゃうのもヤンキードラマの特徴です(って、10代の頃から成長していません)。「難破家」長男役でカリスマヤンキーの満島真之介サン(32才)、家長で父親役に宇梶剛士サン(59才)、元レディース総長の母親役に鈴木紗理奈サン(44才)……。こんなにピッタリな俳優さんをよくぞ集めてくださいました。満島サンは、映画『クソ野郎と美しき世界』のEPISODE.01「ピアニストを撃つな!」で髪を黄緑に染めて、後ろをツーブロックにして、一直線に刈り上げた心意気にヤンキー愛あふれる役者魂を感じたものです。 思えば、『ビー・バップ・ハイスクール』『湘南爆走族』『クローズZERO』『ドロップ』など昔から、髪形にこだわった複数のイケメンが登場し、いっきに売れていくのが不良や暴走族、そしてヤンキーにスポットを当てた映画やドラマでした。 実は前述の「トライストーン~」さんは、『クローズZERO』や『新宿スワン』などの製作も手がけています。小栗サン、綾野サン、高橋努サン(43才)、鈴之助サン(38才)らは自然な流れで、ヤンキー作品に出演し、スターへの階段を駆け上がることとなりました。 そして小栗旬サンといえば『ごくせん』(日本テレビ系)。「第1シリーズ」のメインキャストは、その小栗サン、嵐の松本潤クン(38才)、石垣佑磨サン(39才)、成宮寛貴さん(39才)、脇知弘サン(41才)。ほかにも上地雄輔サン(42才)、(現名)さいねい龍二サン(40才)、松山ケンイチさん(37才)、ウエンツ瑛士サン(36才)らが出ていたことでも知られます。「第2シリーズ」は、忘れもしない、亀梨和也クン(36才)と赤西仁クン(37才)。さらに速水もこみちサン(37才)、小池徹平サン(36才)、学ランの下にアロハシャツを着ていた(!)小出恵介サン(38才)。クラスには川村陽介サン(38才)や佐藤祐基サン(38才)、そして鈴之助サンが旧芸名の田中鈴之助で出演していたんですよね。「第3シリーズ」は、三浦春馬さん(享年30)とW三浦の相方・三浦翔平サン(33才)、石黒英雄サン(33才)、Hey! Say! JUMPの高木雄也クン(32才)、そして後にジャニーズWESTとしてデビューする桐山照史クン(32才)と中間淳太クン(34才)も出演。小柳心サン(35才)、清水良太郎さん(33才)、中山麻聖サン(33才)ら“2世”が出演していたのも印象的でした。“王子様”が多いジャニーズにおいても、Kis–My–Ft2の北山宏光クン(36才)と藤ヶ谷太輔クン(34才)はデビューの年、『美咲ナンバーワン!!』(日本テレビ系)で不良役に。現在のSixTONESは『私立バカレア高校』(同)、Sexy Zoneの中島健人クン(28才)やキスマイの二階堂高嗣クン(31才)、A.B.C–Zの橋本良亮クン(28才)が敵対視するグループのリーダーとして出演していた『BAD BOYS J』(同)には、Snow ManやTravis Japanのメンバーが勢揃いし、ファンをドキドキさせていたものです。俳優の成長を見守るのは不良同級生に手を差し伸べたのと同じ そして『ROOKIES』(TBS系)です。大好きな「野球とヤンキー」に愛が止まらなくて、自身がMCを務める番組に度々キャストを呼んでいたのは中居正広サン(49才)。 私もかなりハマっていて、当時、コメンテーターをしていた『2時っチャオ!』(TBS系)のスタジオに市原隼人サン(35才)、佐藤健サン(33才)、桐谷健太サン(42才)、小出恵介サンらメインキャストの皆さんが勢揃いしたときには、MCの恵俊彰サン(57才)が引くぐらい(!)コーフンしたのを覚えています。 当時、作品とコラボしていた『ピザーラ』もすでに食べたことを生報告したら、健サンと高岡蒼佑さん(40才)がウケてくれました。最高の思い出です。『今日から俺は!!』(日本テレビ系)についても書かせてください。この作品からも多くの俳優さんがブレークしていきましたよね。 賀来賢人サンは、この作品までは「榮倉奈々サン(34才)と結婚した人」という印象が強かったと思うのです。が、その後、ドラマにCMにと大ブレーク。私が『花子とアン』(NHK)以来、追いかけ続けている矢本悠馬サン、そして今年、『第45回 日本アカデミー賞』優秀助演男優賞や『第30回橋田賞』など多くの賞に輝く仲野太賀サン(29才、“今日俺”の頃は「太賀」)もツッパリヘアが、お似合いです。いろいろあった伊藤健太郎サン(24才)も復帰。多くの人が彼を応援したくなるのも“今日俺”効果かもしれませんよね。劇団EXILEの鈴木伸之サン(29才)や、磯村勇斗サン(29才)も“今日俺”からのブレーク組です。 昨年、多くのドラマ評論家がナンバーワン作品に挙げた『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(日本テレビ系)の杉野遥亮サンの役どころのように、「けんか上等だけど根は純粋」なドラマや映画の中でのヤンキーたち。 若き日に、そうした作品に出演した俳優が大人の役者へと成長していくのを見守り、推していくというのは、中学や高校時代、不良の同級生を「私なら更生させてあげられるハズ」と手を差し伸べたのと同じ感覚。 懐かしさやムズムズ、キュンキュンさとも相まって、これは、いくつになってもやめられません!!構成/山田美保子『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。※女性セブン2022年4月28日号
2022.04.17 07:00
女性セブン
(c)NHK 町田演じる今井兼平は木曽義仲(青木崇高)の側近。源頼朝のライバルである義仲に従い、各地を転戦し、そばで支える。
『鎌倉殿の13人』で“三谷組”初参加の俳優・町田悠宇が大抜擢されるまで
決死の覚悟で髷を切る演技で、トレンド上位に 物語も中盤にさしかかり、いよいよ緊迫感が高まっているNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。人気脚本家・三谷幸喜氏が描く“武士の時代”黎明期を生きる人々の熱い生きざまが、放映のたびに大きな反響を呼んでいる。主演の小栗旬をはじめ、キャストはほぼ“三谷組”と言われる常連俳優たち。その中にあって初登場となり注目されている俳優が、4月2日放送の第13回から出演している今井兼平役の町田悠宇(33)だ。木曽義仲(青木崇高・42)の側で忠義を尽くす無骨な武士を体現している。 町田悠宇といえば、昨年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の断髪シーンが話題になった水戸藩士・菊池平八郎を演じた役者、といえばわかる人も多いだろう。ヨーロッパへ渡った渋沢栄一(吉沢亮)らが、洋装に合わせるためむしろ嬉々として髷を落とすのに対し、菊地は“辞世の句”まで詠み、まるで切腹のような悲壮な覚悟で髷を落とす。その熱演はネットでも大きな反響を呼んだ。 そして、『鎌倉殿の13人』では木曽義仲の側近、今井兼平を演じている。義仲との絆や武士としての誇りを体現する逸話も多く、歴史マニアの間でも人気が高いので、登場シーンを心待ちにしている人も多いだろう。 大河ドラマで2クール続けて、“武士の中の武士”役に抜擢された町田悠宇とは、いったいどんな俳優なのだろうか。町田がインタビューに応えてくれた。前職は「航空整備士」。運命を変えたシンガポール出向の辞令 町田悠宇は福岡県出身で、前職はなんと航空整備士。子供の頃から飛行機が大好きで、整備士は憧れの職業だったが、ある時シンガポールへの転勤を命じられたことで離職を決意する。「山育ちの田舎者なので、大きな変化が苦手なんです(苦笑)。やりがいのある仕事だったので辞める時は悩みましたが、外国に住むなんて、当時は考えられなかった。あの辞令がなかったら、今でも九州で整備士をしていたと思います」(以下カッコ内、町田) 無職となり、「自分は何がやりたいか」と考えた時に浮かんだのが、芸能界への挑戦だった。整備士とは180度違う世界への転身宣言に周囲は驚いたが、「今思うと、会社員時代も、忘年会や結婚式の余興でめちゃめちゃ張り切って盛りあげていました。人を楽しませることが根本的に好きだったんですね。そういうことを仕事にできたらいいな、というふんわりした動機でした」 芸能界に何の伝手もないので、とりあえず知り合いだったモデル事務所の社長に相談した。それがきっかけで、モデル事務所に所属。だがモデルの仕事を与えられると思っていた彼に命じられたのは、モデルのスカウトだった。「びっくりしましたが、まあいっかと思って」、スカウト業に懸命に取り組んだことが、結果的に俳優としての基盤を作ることになる。彼がスカウトした男性モデルに仕事がないことに責任を感じ、演劇ユニット「TEAM LOCO(チームロコ)」を結成することになったのだ。とはいえ、「僕をはじめ、演劇経験どころかろくにお芝居を見たこともないメンバーばかり。『演劇ってどこでやればいいんや?』というところから始めました(笑い)」 お客を集めるためにワンドリンク付きにしてライブハウスで公演したこともある。お芝居の最中でも平気で席をたってドリンクバーへ行く会場のお客たち。コップに氷を入れる音でセリフが消されてしまう、なんてこともあった。 後に町田が出演する映画『ロックンロール・ストリップ』(2020年公開、監督/木下半太)は、ストリップ劇場でコントをする売れない劇団員たちの姿を描いた物語。「まさにあの映画の中の世界です。僕が同じ苦労を経験していたから、あの役をもらえたんだと思います」。 試行錯誤を繰り返しながら公演を重ねるごとに、地元では知られる存在となった。NHK福岡のテレビドラマや地元のCMなどにも出演するようになったが、彼の中では誰かに演劇の指導を受けることもなく、自己流のまま突き進んでいることへの不安が高まっていったという。「このまま福岡で同じことを続けていても、成長も発展もない。芝居をアップデートするために、東京でチャレンジしてみたいという気持ちが抑えきれなくなったんです」。“大河ショック”で芽生えた「俺は勝つ」という武士のような決意 2020年に入ってすぐ上京すると、そのタイミングでほどなく世の中はコロナ禍に見舞われる。中止や延期になってしまった仕事もあった。そんな中、2020年11月に東京芸術劇場 シアターイーストで上演された舞台『投げられやすい石』に出演。それを観たNHKのプロデューサーが声をかけてくれたことから、大河ドラマの出演につながったのだ。 役者にとっては夢のような状況だが、その栄光に酔う余裕は全くなかった。「それまでやってきた世界とは、撮影のスケールが違い過ぎて…・・・。すべてが初めての初めてで、それまで味わったことのないいろんな感情が湧き起こりました」 その中で彼を支えたのが、「俺は負けない!」「不必要な感情は捨てる」という決意だった。その気概が、江戸末期に侍としてフランスに渡り、西洋のカルチャーショックを浴びつつも侍としての誇りを見失うまいとした水戸藩士・菊池平八郎と重なり、あの気迫の演技につながったのかもしれない。 また町田はこの作品に出演したことで、第一線で活躍している役者の演技の“凄み”を知ることができたとも語る。「『青天を衝け』の撮影で一番印象に残っているのは、吉沢亮さんと見つめ合ったシーンです。彼の目力がとにかく凄くて、彼の芝居のパワーに引っ張られるように、僕の中の感情も大きく動いたんです。大河ドラマの主演が背負っているものを突き付けられたような体験でした」“三谷組”初参加のプレッシャーにスタジオ前で怯んでしまったクランクイン 無我夢中で取り組んで見事に演じきった初・大河ドラマだったが、『鎌倉殿の13人』は“三谷組”と呼ばれるトップの常連俳優たちが勢揃い。その中にいきなり放り込まれることに、プレッシャーはなかったのか。「たぶん大ありでした(笑い)。クランクインの日、スタジオの駐車場に着いて車を降りようとした時、どこかふわついてる感じがして。このまま行くのはよくないなって思いなぜか、習っているキックボクシングの先生マイク・ジョーさん(第4代Bigbangスーパー・ウェルター級王者)に電話して、『ジョーさん、今自分こういう状況でフワついた感じで、もしかしたら怯んでるっぽいんですけど、どうしたらいいっすか?』って意味不明のヘルプを出したんですよ(笑い)。朝っぱからからいきなりそんなことを言われたジョーさんも、びっくりしたと思いますけど(笑い)」 その時のマイク・ジョーさんのアドバイスはごくシンプル。「『町田さん、チャイスーですよ』って言われたんです。ムエタイの基本ともいわれる言葉で、 “折れない心、己に克つ”という意味。その言葉で、そうだ、これは自分との闘いなんだ、と気づくことができました」 そのようにして迎えたクランクインだが、“三谷組”の役者は驚くほど人間性の大きい人ばかりだったという。だれもが構えずリラックスして演技に取り組んでいるように見えるが、馴れあいの雰囲気は皆無。そして役に対するアプローチは貪欲そのもので、誰もが譲れないものを持っている。「なんて言うか、プロフェッショナルの現場はゾクゾクしますね(笑い)」 演技面でも影響を受けたのか、と問いかけたところ、即座に否定された。「どうセリフを言うかとか、どう動くかとか、そういうことを超越した方ばかりなんです。生き方の積み重ねが演技ににじみ出ているような・・・・・。カメラの前じゃないところでたわいもない雑談をしているだけでも、そこに夢やロマンが感じられるというか。 控室で小栗さんとほんとうに普通の世間話をしているだけなんですが、パワーをもらって気持ちが高揚するんです。話し終わった後に、毎回思わずウォー!と叫びたくなるくらい。それでいて包み込まれるような包容力もあって・・・・・・、一言で言うと、むちゃくちゃカッコいい(笑い)。漠然としてるんですが、生き様のスケールがあの雰囲気に繋がるんだろうなあ」「自分をどこまでスケールアップできるか」を追求したい そんな俳優たちの姿に触れて、役者であると同時にどう日々を積み重ねていくかが大事になると感じたという。「経験上、心穏やかな状態の時ほど、勝負事は上手くいくんですよね」 今後、どんな役を演じてみたいか尋ねると、「どんな役でも、『町田にこの役をやらせてみたい』と思ってくださった方の期待以上のものを出したい。映画作品としては、個人的には韓国映画のバイオレンスものが好きなんです。何か独特のトーン、色味にすごく惹かれます。時代劇は所作やたたずまい、殺陣を追求することで、役の説得力に繋がる。それを日頃から磨いていきたい。そして、そうですね、モンゴルとか、日本じゃない国での時代劇にも取り組んでみたいです」 かつて、シンガポールへの転勤辞令で職を辞したほど「環境の変化が苦手」だった彼が、今では貪欲に変化を求めている。「本当にブレブレですよね(笑い)。自分をこれからいかにして大きくしていけるか、どこまで大きくできるか。それを追求していきたいです」 眼光鋭いのに驚くほど腰が低く、まさに武士のような佇まいの町田。第14回(4月10日放送)以降の出演シーンにも期待が高まる。 (c)NHK 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』日曜日=地上波・午後8時、BS・午後6時(再放送 土曜日=地上波・午後1時05分)。三谷幸喜が贈る予測不能エンターテインメント! 平家隆盛の世、北条義時(小栗旬)は伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった。だが流罪人・源頼朝(大泉洋)と姉・政子(小池栄子)の結婚をきっかけに、運命の歯車は周り始める。写真は義仲と兼平。 写真6枚 【プロフィール】町田悠宇(まちだ・ゆう)1988年8月9日生まれ、福岡県出身。身長184cm。モデル・俳優。福岡の演劇チーム・TEAM LOCOを立ち上げ、映画『めんたいぴりり』や『ロックンロール・ストリップ』、舞台『投げられやすい石』などに出演。NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)、『鎌倉殿の13人』(2022年)に出演。取材・文/桑原恵美子、撮影/横田紋子、スタイリスト/上野健太郎、ヘアメイク/山口朋子
2022.04.09 07:00
NEWSポストセブン

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