スポーツ

原巨人、自前で取ってきた外国人野手が活躍できない歴史 今年はどうなる?

2002年に獲得したクレスポは24試合出場で打率1割2分2厘と低迷した(時事通信フォト)

2002年に獲得したクレスポは24試合出場で打率1割2分2厘と低迷した(時事通信フォト)

 オフのFA市場には参戦しなかったものの、外国人補強には積極的だった巨人。今年は野手ではメジャー通算96本塁打、98盗塁で昨年もピッツバーグ・パイレーツで107試合に出場したグレゴリー・ポランコ、2年連続でアメリカの独立リーグで本塁打王とMVPに輝いたアダム・ウォーカー、投手ではメジャー通算28勝のマット・アンドリースを獲得。メジャー通算46勝のマット・シューメーカーとも契約間近と言われている。そうなれば、今年の巨人は外国人の5枠を8選手が争う形になる。プロ野球担当記者が話す。

「原辰徳監督も期待はするでしょうが、計算はしてないと思います。特に、野手は慎重に見極めるでしょう。なにせ、通算15年の監督生活で巨人が自前で取ってきて活躍した外国人野手はほとんどいないのが現実ですからね」(以下同)

 原監督が就任した2002年、巨人は開幕直前にクレスポと契約。しかし、わずか24試合出場で打率1割2分2厘と低迷。シーズン終了間際にひっそりと退団が発表された。翌年は開幕後に元ヤンキースのレイサムを獲得。サヨナラ逆転2ランを放つなど活躍する場面もあったが、5月のヤクルト戦(福岡ドーム)でアウトカウントを勘違いして守備位置のレフトで捕球したボールをスタンドに投げ入れ、相手の得点に結びつける大チョンボもあった。

「日本の他球団での実績がなく、巨人が自前で取ってきた外国人野手を見ると、原監督の元で100試合以上に出場して3割を打ったのは2013年のホセ・ロペスだけです。ボウカーは同年に105試合出ていますが、2割6分2厘、14本塁打と平凡な成績でした。その3年前のエドガーも100試合には到達しましたが、2割6分3厘、12本塁打と助っ人としては物足りなかった」

 そうした中で、2007年のホリンズは124試合に出場し、勝負強い打撃を見せたように見える。ただ、成績は2割5分7厘、12本塁打で定位置は8番だった。レスリー・アンダーソンは2014年に3割1分9厘、15本塁打と活躍したものの、87試合出場に留まっている。

「球団も自前で取ってもパッとしないと認識しているのか、2000年代に入ってからはペタジーニ(前ヤクルト)、ローズ(前近鉄)、ラミレス(前ヤクルト)、クルーズ(前ロッテ)、マギー(元楽天)、ゲレーロ(前中日)など他球団で活躍した選手に頼ってきました。最近ではウィーラーが(前楽天)に助けられましたよね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

防犯カメラが捉えた緊迫の一幕とは──
「服のはだけた女性がビクビクと痙攣して…」防犯カメラが捉えた“両手ナイフ男”の逮捕劇と、〈浜松一飲めるガールズバー〉から失われた日常【浜松市ガールズバー店員刺殺】
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《左耳に2つのピアスが》地元メディアが「真美子さん」のディープフェイク映像を公開、大谷は「妻の露出に気を使う」スタンス…関係者は「驚きました」
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト