タオルを手にポーズをとる飯田(写真:小倉雄一郎)
──現在はマネージャーもつけず、全部ひとりでの活動ですか?
飯田:そうですね。スケジュール調整とか、施設とのやりとりも全部自分でやっています。マネージャーをつけられるような立場ではないので……(笑)。
──武道館ライブも開催した人気アーティストの立場から、今の働き方にスッと入れるものですか?
飯田:まぁバンド時代もインディーズからコツコツやっていたので、その頃に戻ったような感覚ですね。でも全部自分でやるようになって、「あの頃は僕以外のメンバーがこういうことを担当してくれたんだな」とか「スタッフさんって、すごくありがたい存在だったんだな」と気づいて、あらためて感謝の気持ちが湧いています。
──現在は、精神的に辛かった時期を救ってくれたサウナ業界へ恩返しをしているような感覚なんですね。
飯田:人前に出る職業に限らず、どんな仕事にも悩みはつきものです。サウナとは、悩みを抱える人が少しでも楽になるための選択肢のひとつだと思っています。だからこそ、さらに大勢の人にとってサウナが身近なものとなるように業界全体を盛り上げていきたいです。
◆取材・文/原田イチボ(HEW)