ふんわりとTシャツを着こなし外出する綾瀬はるかが目撃されたことも(2021年)
裁判資料によれば、山本さんは月に1度の“セレブ会”で、8000万円の3%に当たる240万円を複数回にわたって受け取ったという。しかし、華やかすぎる食事会や、あまりに高額な金融商品だったことに違和感を覚え、昨年2月に解約を申し出た。全額返金をA氏に求めると、風向きが変わり始めた。
「一部の返金には応じたものの、『投資グループの銀行口座が凍結された』、『外国送金なので時間がかかる』などと理由をつけて返金が滞ったそうです。これは返金を求めたほかの人も同様の説明を受けています」(前出・セレブ会の参加者)
昨年9月に100万円が返金されたのを最後に、現在も8000万円の半分近くが未返済のままだという。
山本さんの訴えに対し、投資グループの1人は答弁書で「誤解も多く、その内容は争わざるを得ない」と反論。さらに、実際に投資を行っているグループの中核メンバーであるB氏に至っては、仲介活動は「原告と旧知の間柄にあったA氏が主体として行った」ものであり、「詳細は不明」とし、「そもそも本件において解約は認められない」と主張している。
「われわれを勧誘したAさんと投資をするBさんが“仲間割れ”しているようにも思えて、不安でなりません。本当に全額返ってくるのか、暗澹たる気持ちです」(前出・セレブ会の参加者)
「はるかちゃんとの食事会があるけど」
裁判の中で度々登場するA氏は、周囲からの信頼が厚いという。
「Aさんは地元の名士で高齢なこともあり、決してわれわれをだますような人物ではないと信じられています。それにAさんは、綾瀬さんのご家族が代々頼っている税理士。勧誘の際には綾瀬さんの名前が彼の口から出ていましたから」(別のセレブ会参加者)
昨年、『女性セブン』の記事が出る前に、綾瀬の母親がこの“投資トラブル”に遭っていることが、セレブ会の一部参加者の間で共有されていた。
「Aさんは、この貸付の話をする際に、綾瀬さんと彼の2ショットの写真を見せたことがあったようです。以前、カフェで撮ったものだとかで。私は『今度、はるかちゃんとの食事会があるけど、どうですか?』と彼に誘われました。Aさんと綾瀬さんの親密な関係から、綾瀬さんのお母さんもお金を出していることが広まっていったのでしょう。
Aさんは地元で有名な税理士ですし、綾瀬さんは誰もが知る地元出身の女優さん。この地域でAさんと綾瀬さんの名前が出てきたら疑う人はいません。私も綾瀬さんの名前を聞いたことで信頼できる話だと思い、お金を出すことにしたんです」(前出・別のセレブ会参加者)
A氏としては、勧誘の一環ではなく、あくまで交友関係を説明するために綾瀬の名前を出しただけかもしれない。だが、受け取る側にとってはこれ以上ないほどの“担保”となった。投資グループのB氏は、この“勧誘方法”に疑問を抱いていたという。そのB氏が言葉少なに語る。
「(A氏が綾瀬の名前を出していることについて)それは本当に問題だったんです。あちらのご家族(綾瀬の実家)とは、悪い関係になりたくなかったんですけど、避けられる感じで。もう近づかないでと。
Aさんは昔から(綾瀬の実家と)縁があったようで(綾瀬との)写真も見せてもらいました……実際に勧誘の際にAさんが写真を見せたかは知りませんが、Aさんの立場上、言葉だけでも皆さん信用されたと思います」