維新の3トップが出演した番組は「調査対象」に(時事)
「テレビ局は最近、スポンサー離れが顕著で収益が下がっている。いかにコストを下げて視聴率を上げるかが至上命題になっています。その点、吉村さんは出演料がかからないし、視聴率も稼げて、頼めばホイホイ出てくれるのだから、うってつけの“コンテンツ”なんです。それらの番組は構成作家、放送作家が台本を書きます。彼らは普段から政治動向を追っているわけではないし、専門的な知識があるわけでもない。報道機関として政治的に中立であるべきと考える前に、いかにおもしろい番組にするか、楽しい構成を作るか、視聴率を稼ぐかという発想になるわけです。吉村さんを批判するような台本は作りませんよね」(吉富氏)
吉村氏の知名度と人気が上がったのは、明らかにコロナ禍になってからだ。初期の頃は休みも取らずに働く姿に府民が共感して「吉村寝ろ」がトレンドワードになったように、その奮闘ぶりは確かに目立った。しかし、「うがい薬でコロナは防げる」とか「大阪発のワクチンができる」などと大言壮語しては修正を迫られ、何度も感染の波が来ているのに医療崩壊を繰り返す失政ぶりは厳しく問われていいはずだ。府民の感染者と死者が増えるほど吉村氏と維新の支持率が上がるというブラックジョークは、在阪メディアの責任でもある。