肌の悩みは皮膚科に相談を(写真はイメージ)
皮膚の保険診療ができるのは、主に一般皮膚科と形成外科
「皮膚のトラブルを保険で治療する窓口は、ニキビや湿疹などの皮膚の疾患に対して主に投薬治療する一般皮膚科と、腫瘍の切除やけがなどの手術を行う形成外科の2つがあります。美容目的で自由診療となる美容皮膚科の中には、一般皮膚科を併設しているところも多く、保険診療と自由診療を組み合わせて行うこともできます」と山崎さん。美容皮膚科を受診する場合は、保険での治療も行っているのか、事前にホームページなどで確認を。
皮膚のトラブルが1週間以内に治らなければ皮膚科で治療を
肌あれを筆頭に、病院に行くべきか悩む皮膚のトラブルは意外と多いもの。
「市販のクリームや治療薬などでケアをしてすぐに治れば問題ありませんが、3日間ほどセルフケアをしても改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。症状が長引くほど治療にも時間がかかるので、遅くとも1週間以内には医師に相談を」(納さつきさん)。
やけどやニキビなどの炎症は早めの治療で痕を残さない
「いつものこと」と放置しがちなニキビや、「冷やしておけば大丈夫」と判断しがちな軽度のやけどこそ、早めに治療を受けるべき。
「ニキビややけどなどの炎症は、長引くほど肌に痕が残りやすくなるので、早めに抑えることが肝心。炎症を抑える治療には保険が適用されますが、痕(左写真はにきび痕)になってしまうと保険での治療はできません」(増岡宏昭さん)
マスク生活が続き、肌あれに悩む女性が増加中
マスクによる肌あれが増加している。
「特に寒い時期は自分の呼気でマスクの中は湿っていますが、マスクを取って外気に触れると一気に乾燥して肌あれが加速。マスクによる肌あれは治りが遅く、かゆみやガサガサに加えニキビにもなりやすい。マスクで覆われている部分にニキビができると治療がしづらいので早めに対処を」(納さん)