国内

稲田朋美独白60分 「ポスト岸田」高市早苗・野田聖子両氏との大きな違い

稲田朋美氏にノンフィクションライターの常井健一氏がインタビュー

稲田朋美氏にノンフィクションライターの常井健一氏がインタビュー

 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第2弾は、かつて「安倍晋三・元首相の秘蔵っ子」「タカ派のアイドル」と呼ばれた稲田朋美・元防衛相(63)である。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。3月18・25日号の第1弾(高市早苗氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全4回の第1回】

──稲田さんはいつもおしゃれなメガネをかけていますよね。

「これは、いちばんのお気に入りです。2年くらい前に地元の福井市で買いました」

───福井県のメガネといえば、鯖江市が全国的に有名ですが、福井市にも工房がある?

「あります。『おしょりん』という新作映画の撮影がまもなくはじまるところなんですけど、明治時代にメガネ産業の礎を築いた福井市の増永眼鏡の物語なんです」

──今調べたら、メインキャストの一人が小泉孝太郎さんのようですね。

「はい。私の選挙区が舞台ですから、元小泉チルドレンとしてもうれしいです。やっぱり鯖江のブランド力は強いですが、福井も敗けていません。職人さんたちには『こっちが元祖や』というプライドがあります」

──何種類のフレームを使い回しているんですか。

「30から40くらい持っていますね。第2次安倍政権でクールジャパン担当大臣になった時(2012年)、日本製の良いものを海外に向けてアピールしようと目を付けたのが、地元産のメガネだったんです。同じ福井の繊維産業から生まれた、おしゃれな網タイツと一緒に。それで毎日かけるようになった頃はまだ、度を入れてなかったんですが、今ではすっかり老眼になってしまって……」

──稲田さんがメガネ姿に“イメチェン”して戦ったのは、当選4回目の選挙(2014年)からということですね。

「はい。当時の秘書にはちょっと心配されました。『これから“メガネの人”にイメージが変わっちゃいますよ。いいんですか?』って。まあ、けっこう似合ってるからいいかなって(笑)」

──ポジティブ! この連載の第1弾(3月18・25日号)でも高市早苗さんとメガネの話になりました。長時間かけていると、鼻の付け根の肌が剥けてしまうので困っている、と。

「私も鼻の付け根がシミになるのを気にしていましたが、こめかみで留められるタイプもあるんですよ。じゃあ、こんど高市先生に勧めてみよう。ご主人(山本拓・前衆院議員)は鯖江出身だから、高市先生がメガネを掛けるとみんな喜ぶと思う」

──昨年秋の自民党総裁選では、高市さんが出馬し、1回目の国会議員票で2位になりました。稲田さんは高市支持で動いた。その理由は?

「政治の師である安倍さんが支援したことが大きいですね。また、保守の部分での国家観は非常に近いし、(稲田氏が前事務局長を務めた)神道政治連盟の国会議員団も高市先生を推していましたので」

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
乱戦の東京15区補選を制した酒井菜摘候補(撮影:小川裕夫)
東京15区で注目を浴びた選挙「妨害」 果たして、公職選挙法改正で取り締まるべきなのか
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
成田きんさんの息子・幸男さん
【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン