野田聖子一覧

【野田聖子】に関するニュースを集めたページです。

男女共同参画会議で発言する岸田文雄首相(右から2人目)。右端は野田聖子男女共同参画担当相(時事通信フォト
配偶者控除の次は何が見直しか 「男女共同参画白書」をきっかけに広がる不安
 20代男性の約7割、女性の約約5割が「配偶者や恋人がいない」という調査結果が話題になった令和4年版『男女共同参画白書』(内閣府)だが、社会や人間関係の変遷を調査・分析するだけでなく、社会保障費の削減を推進するための布石がいくつもちりばめられていた。その代表的なものが、配偶者控除の見直しである。俳人で著作家の日野百草氏が、配偶者控除の廃止が生活や人生を左右する人たちの本音を聞いた。 * * *「いよいよ来たかという感じです。配偶者控除、いずれ無くなるのでしょうか」 6月15日、パートタイムで働く複数の女性たちから異口同音に尋ねられたニュース報道。それは「配偶者控除の見直し」という名の「配偶者控除廃止」への布石ともとれる『令和4年版 男女共同参画白書』(以下、白書)の中身である。前出の問いかけはドラッグストアのパートをしている二児の母親である。医薬品登録販売者の資格を取得しているが、正社員の夫の扶養内、つまるところ配偶者控除が受けられる「103万円以内」で働いている。もっとも、こうした扶養内で働くパートの母親たちの意見はおおむね共通しているため、以降の話者はA子さんやらB美さんのようにはせず、聞き及ぶままに声なき声をまとめ起こすこととする。また専業主婦という言葉には専業主夫も内包していることもあらかじめ断っておく。またどのように働くかの選択は誰に強いられることも妨げられることもあってはならない自然権であり、そうした労働の自由もまた日本国憲法で保障されている。 さっそくだが件の『男女共同参画白書』を開く。白書の冒頭、本件の担当大臣である自民党、野田聖子内閣特命担当大臣が「男女共同参画白書の刊行に当たって」を寄せている。その中では「男性が働き、女性が家庭を守るというかつての家族像はもはや標準ではなく、女性の人生と家族の姿が多様化しています。そうした社会の変容も念頭に置きながら、迅速に対応する必要があります」と記されている。そして次の特集『人生100年時代における結婚と家族 ~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~』と題した導入部、各報道機関でも報じられて話題となった、衝撃的な一文が記されている。〈もはや昭和ではない。昭和の時代、多く見られたサラリーマンの夫と専業主婦の妻と子供、または高齢の両親と同居している夫婦と子供という3世代同居は減少し、単独世帯が男女全年齢層で増加している。人生100年時代、結婚せずに独身でいる人、結婚後、離婚する人、離婚後、再婚する人、結婚(法律婚)という形を取らずに家族を持つ人、親と暮らす人、配偶者や親を看取った後ひとり暮らしをする人等、様々であり、一人ひとりの人生も長い歳月の中でさまざまな姿をたどっている。このように家族の姿は変化し、人生は多様化しており、こうした変化・多様化に対応した制度設計や政策が求められている〉 筆者もまた、いよいよかという思いである。「ひとり親世帯や単独世帯の増加等、家族の姿が変化しているにもかかわらず、男女間の賃金格差や働き方等の慣行、人々の意識、様々な政策や制度等が、依然として戦後の高度成長期、昭和時代のままとなっていることが指摘されている」という前書きに続くこの一文は、日本政府がいよいよ「人生の多様化」という名目で控除制度、とくにサラリーマンの配偶者に対する配偶者控除および配偶者特別控除(特別控除については後述する)を本格的に見直そうとしている証左と確信する。保育所探しも含めて大変なお母さんが多い 2014年の安倍内閣による「ニッポン一億総活躍プラン」いわゆる「一億総活躍」のときも配偶者控除を縮小または廃止が検討された。忘れている方も多いかもしれないが、安倍晋三内閣総理大臣(当時)は「女性が輝く社会、お年寄りも若者も、障害や難病のある方も、誰もが生きがいを感じられる『一億総活躍社会』を創り上げます」と2017年11月17日の総理大臣所信表明演説で宣言した。退任したいまとなっては、の話だが、配偶者控除見直しもまた教員免許更新制度(これは第一次安倍内閣だが)と同様に置き土産に置いていった。ちなみに同時期に「日本再興戦略2016」と題して「名目GDP600兆円に向けた成長戦略」(いわゆる「アベノミクス」)をぶち上げたが、これまた2020年の内閣総辞職による日本経済再生本部の廃止とともに「いまとなっては」の話になってしまった。「子どもたちとなるべく一緒にいてあげたいし、それでも私は働きたい。物価も上がっていますし、子どもたちのいま現在はもちろん、将来的な資金も必要です」 政府が「人生の多様化」とするならこうした声も多様な中のひとつ、この母親もまた子どもが小さく、夫も激務でコロナ禍ながら終電近くまで働いていると語る。都心の核家族にはよくある形で、保育園にあずけているとはいえ、それ以外の母子の時間は大事にしたいという。ごく普遍的、かつ素朴な意見だろう。他にも例えばの話として、子どものために専業主婦でいたい、もしくは働きたいけど子どもと一緒にいる時間が欲しいから配偶者控除の適用内、子どもが大きくなったしもっと働きたくなったから配偶者特別控除、もちろん扶養を外れてフルタイムで働く母親もあるだろう。重ねるがその人それぞれの自由である。 また、子どもが障害を抱えていたり、母親自身が働くに難しかったりする場合もあろう。介護が必要な家族がいるから控除内で働く、といった多種多様な家庭の姿はまさしく「家族の姿は変化し、人生は多様化しており、こうした変化・多様化に対応した制度設計や政策が求められている」とした白書の文言そのままのはずだが、なぜか配偶者扶養を筆頭とした「国(一部企業)が負担する話」となると白書に恣意的ともいえる「指摘されている」「考えられる」といったエビデンスの不明瞭な「感想」が並ぶ。〈税制、社会保障制度、企業の配偶者手当といった制度・慣行が、女性を専業主婦、または妻は働くとしても家計の補助というモデルの枠内にとどめている一因ではないかと考えられる〉(白書・P23) この一文などまさにそれで、働き方も家庭も様々であることを謳っておきながら、いざ配偶者控除の話となると「控除があるから長く働かない」という話に落とし込む。この一文は余計なことに「企業の配偶者手当といった制度・慣行」という民間企業が社員にあてている家族手当までをも巻き込んでいる。もっと凄いのが「夫の所得階級が高くなるほど妻の有業率が低くなり、特に夫が30~39歳かつ子供のいる世帯でその傾向が顕著である。これは、社会保障制度等の昭和の時代の制度が、高所得者層に恩恵を与えている一例である」(白書・P24)という一文である。「一例である」という括りも凄いが、別に所得階級が高いから有閑マダム(あえて昭和っぽく書く)というわけでもあるまい。それこそ先に筆者が示した通り、夫婦、子育て、介護が様々であるのと同様に働き方、生き方もそれぞれのはずだ。それをどこかで集約するのが政治の役割であることは承知しているが、配偶者控除を含めた福祉の切り捨てへの足がかりの言い訳に使われるのはどうだろうか。「私は子どもを祖父母が見てくれているので配偶者特別控除の範囲で働けていますが、他のお母さんは保育所探しも含めて大変ですよ。働く時間も制約されるでしょうし」 保育所問題に関してはとくに地域差があり、地方の多くは少子化と人口流出により保育所に余裕がある地域が増えているものの都市部、とくに都心部はいっこうに解決をみない地域も多い。いわゆる「待機児童」問題だが、例えば東京都だと世田谷区や江戸川区は待機児童ゼロを実現したとされるが、町田市や小平市、タワマン乱立の中央区などは待機児童数ワーストに上がっている。またいずれも「潜在的待機児童」の解決には至っていない。この一例をみても、「女性を専業主婦、または妻は働くとしても家計の補助というモデルの枠内にとどめている一因」と言えるとしたら、この国の一般国民に対する家族政策は(いまに始まった話ではないが)じつに「あやしい」としか言いようがない。 そもそも配偶者特別控除は「配偶者控除」の年収103万円以下を「配偶者特別控除」では201万円以下とし、所得金額に応じた控除を適用する所得控除のことだ。個別の詳細は本旨でないため省くが年間48万円以内の所得(「収入」ではなく「所得」である)の場合の適用が「配偶者控除」で、年間48万円以上133万円以内に適用される。また扶養者の所得金額が1000万円を超えると配偶者であっても適用外である。「今年はたぶん手取りが減ると思います。厚生年金の加入対象になるみたいなんで」 その扶養の中には「106万円の壁」というものもある。年収106万円以上(いわゆる月額賃金8.8万円)、週20時間以上、勤務期間1年以上(見込み)、従業員501人以上の企業(労使間の合意があれば501人未満も可)、学生でない、というこの5条件をすべて満たす場合は厚生年金に加入しなければならない。会社側が半分負担する上に将来的な年金の本人受け取り額は上がるが、当然ながら手取りは減る。それが今年の2022年10月から従業員101人以上の企業にも適用されることになる。2024年10月からは51人以上の企業にも適用される予定のため、事実上の配偶者控除廃止に向けた布石と言える。配偶者控除廃止の次はサラリーマン控除廃止か「子育てや介護はそんなに簡単でフルタイムで働きながらでもできる、努力すれば金はいくらでも稼げると、本当に国は思っているのでしょうか」 この言葉は子どもを育て、義母を17年間介護した60代女性の言葉で重い。コロナ禍以前までは「経済評論家」「○○総研」あたりの中に「扶養から外れれば労働時間や収入額を気にしなくて好きなだけ働けます、そうすれば責任ある仕事を任されてキャリアアップもできます」「サラリーマンの妻だけが優遇されて、その妻の労働力を生かせないのはもったいない」などと書き立てる者もいた。別にパートや非正規でも責任ある仕事を任されている人もあるし、後者に至っては何の上目線かわからないが余計なお世話である。 しかしこの余計なお世話、今回の白書により政府の方針としての「余計なお世話」に取り代わっている。〈配偶者の収入要件があるいわゆる配偶者手当については、税制・社会保障制度とともに、就業調整の要因となっているとの指摘があることに鑑み、配偶者の働き方に中立的な制度となるよう、労使に対しその在り方の検討を促すことが重要であり、引き続きそのための環境整備を図る(厚生労働省)〉(白書・290P)。 なぜか小さく書かれているこの文言、つまり企業に対して「会社が家族手当を出すから社員の女房が働かないなんとかしろ」ということか。本当に大きなお世話である。「テレワークだからフルタイムでも子育てできるでしょうって、エッセンシャルワーカーには無縁ですし、電車の混み具合を見ると出社する形に戻っているのではないでしょうか」 冒頭のドラッグストアで医薬品登録販売者として働く女性の話、都心の混雑はラッシュ時に限れば戻りつつある。エッセンシャルワークを始めとする対面仕事や現場仕事でテレワークを実現するのはまず無理、事務方でも中小企業を中心に出社体勢に回帰する企業が増えている。しかし白書では、〈コロナ下で、テレワークの浸透や在宅勤務等、働き方が多様化し、コロナ前に比べ、平日に自宅で仕事以外に使える時間が増えるなど、男女ともに家庭と仕事の両立をしやすくなった人が増加している〉(白書・P98) としている。以降のP100、P101にその根拠となる表が掲載されているのだが、比較は2019年12月から2021年10月までで、それは増える結論になるだろうという当たり前の表である。コロナ禍が一時的にピークアウトしたとされる2020年12月ごろのテレワーク率は下がっているのに。これを以て恣意的とまでは言わないが、「男女ともに家庭と仕事の両立をしやすくなった人が増加している」と大きく結論づけるのはどうかと思う。 また白書の引用資料として使われている中のひとつ、「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」(内閣府・2021年11月1日付)の「地域別・企業規模別のテレワーク実施率」を見ると「増加している」としたテレワークに関して就業者1000人以上の企業では46.7%に対し300人から999人の企業で32.4%、30人から299人の企業で26.7%、2人から29人の企業となると20.9%となっている。 もちろんいずれも2019年12月のコロナ前よりは大幅に増えているのだが、このテレワーク実施率の中には「定期的にテレワーク(出勤中心50%以上)が20%から30%含まれている。対して「テレワーク(ほぼ100%)」は10%から20%程度。これで「男女ともに家庭と仕事の両立をしやすくなった人が増加している」は無理がある。 また今回ヒアリングした扶養範囲内で働く女性の中にはいなかったが、筆者の友人の話として「転勤家族はどうなる」という話もあった。小さな子どもを抱えて見知らぬ土地についていく配偶者にとって近年の控除枠の縮小はもちろん、先々の控除廃止ともなればさらに厳しくなることが予想される。もちろん自分自身で厚生年金に入れば将来の年金も増えることは白書で重ねて説明されているが、コロナ禍はもちろん重税に次ぐ重税と本年中に1000品目予定されている値上げ、そもそも肝心の平均賃金そのものが30年間上がらぬままに韓国どころかスロベニア以下、平均時給はキプロス以下という事態に陥った日本とその張本人である政府自民党が力説しても、今回の白書同様に信用度は限りなく低い。「『扶養控除があるから女性が働かない』という言い方はおかしいです」 最後に正社員で働く女性の意見、彼女は配偶者としての控除を受けておらず夫とともにフルタイムの共働きだが、だからといって子持ちのパートや家族介護に従事する配偶者の方々の控除を削減しろ、控除をなくせとは思わないという。「だって、次はサラリーマンの控除廃止ですよ。言い訳はいくらでも作れるでしょう」 なんだかナチスドイツ時代の聖職者、マルティン・ニーメラーの「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき」のようだ。ナチスが共産主義者を襲い、ユダヤ人を迫害し、労働組合を弾圧するたびにドイツ国民は「ざまあみろ」と思っていた。しかし後にニーメラー自身もまた聖職者として排撃され、そのドイツ国民そのものも悲惨な運命を辿ったことは歴史の事実である。コロナ禍における「令和の魔女狩り」で私たちはそれを知ったはずだ。ライブハウスからパチンコ屋、夜の街、居酒屋、若者とコロナウイルスまん延の犯人とされては叩かれた。いまとなっては何だったのかという話、為政者が一般国民の中に「ずるい奴がいる」「得している奴がいる」を作るとき、それは自分たちに敵意が向かないためと何かを隠す時であり、「配偶者控除はずるい」「専業主婦はずるい」の裏にはそうした作為が隠れている。次はサラリーマンの控除廃止、先々の年金制度廃止につながるかもしれないのに。この国はさらなる税負担と各種控除の削減、そして社会の不寛容につけ込んだ自己責任論による階層の固定を目指している。つまるところ、切り捨てるだけ切り捨てた上で中流国への着地を試みている。筆者は悲観的だ。だからこそ端緒に声を上げるべきなのだ。 これを機に、ぜひみなさんも内閣府の男女共同参画局ホームページで公開している『令和4年版 男女共同参画白書』をダウンロードして読んで欲しい。そこに書かれた内容と、そこから辿る資料とで、この国が一般国民をどうしたいのかが見えてくる。今回はある意味、国も本音で書いているともいえる。もはや美辞麗句を並べるほどの余裕もないということかもしれないが、実際に白書を読んで筆者と同様の感想を持つのもいいし、「そんなことはない」「この国は素晴らしい」と思うのも自由、とにかくこの国の一大転換を宣言したことは間違いない白書なので、本当に読んで欲しい。なぜ「もはや昭和ではない」なのか、なぜ「もはや平成ではない」ではないのか、悪い意味で疑問、疑念が見えてくるに違いない。 そもそも「依然として戦後の高度成長期、昭和時代のまま」とは、誰の責任なのだろう?【プロフィール】日野百草(ひの・ひゃくそう)日本ペンクラブ会員。出版社勤務を経てフリーランス。社会問題、社会倫理のルポルタージュを手掛ける。
2022.06.25 16:00
NEWSポストセブン
野田聖子・子ども政策担当相が独白70分
働く女性はおじさんと似てる? 野田聖子氏のジェンダー平等論と小池百合子氏との対立軸
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第3弾に登場するのは、過去に何度も断念した自民党総裁選に昨年やっと出馬を果たした野田聖子・男女共同参画担当相(61)だ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。第1弾(高市早苗氏)、第2弾(稲田朋美氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全5回の最終回。第1回から読む】――これまで(第1~4回)のインタビューを総合すると、野田さんが影響を受けた政治家というのは男性ばかりですね。「だって、私が初当選するまでの13年ぐらいは自民党の衆院議員に女性がいなかったんですよ」――一方、当時の社会党では土井たか子さんが大勢の「マドンナ議員」を引っ張っていました。「結局、女性議員のロールモデルは(土井さんのように)短髪で男性みたいで、結婚しないという時代。基本的に“偽男”にならないとダメだったので、私が髪を伸ばすようになったのは夫と再婚した2010年以降ですよ。夫に『おっさんといるみたいだから、せめて髪を伸ばして、パーマをかけて』って言われたの。夫婦なのに部活の合宿みたいだって」――毎日が部活動(笑)。森山真弓さん(女性初の官房長官)は同じ自民党河本派に属していましたね。「森山先生は私の初当選当時は参院議員でしたが、お師匠です。夫婦別姓を唱えることが『ふしだら』と言われた時代からの第一人者ですが、いつもサバサバしていて、私が『理解されなくて悔しいですね』って言ったら、『まあ、憲法だって改正されないし、そんな簡単に行かないから』って言う人でした。 村上正邦(通称「参院の天皇」)という鬼のような“ザ・おじさん議員”にいじめられても、『しゃあない、しゃあない』と言って気にしない。森山先生がご生前のうちに夫婦別姓を実現したかったんだけどね……」――高市早苗さんはサッチャー(女性初の英首相)をよく取り上げますが、野田さんと同じ世代の女性のリーダーにはサッチャー信奉者が多いですね。「当時は有名な女性政治家はサッチャーさんしかいなかったから、それだけのこと。私も好きと言ったら、ベストセラーを書いた高名な文筆家の女性に叩かれたんですよ。サッチャーは冷血で、こんな政治をやって、こうしたって。男性議員が『徳川家康を尊敬している』と言った時、同じように突っ込まれるかな?」――あぁ、確かに。その作家ってどなたですか。「それはナイショですが、この国は女性の文化人が女性に対して厳しすぎると思うの。平気でくさす。もうちょっとゆとりを持って、女性議員の数を増やすことを手伝ってほしいなと思います」――小池百合子さんは過去に「おじさん政治の脱却」を訴えました。発想のベクトルが逆ですね。「いや、わが家では私がおじさんって言われているから(笑)。子ども産んで、母親やっているけど、実情は『おじさん』と同じで、毎日働きに行って、給料もらって、家賃や光熱費を払って、これだけやっているのに伴侶から『ありがとう』も言ってもらえない。『疲れた』と言うと、『オレだって』と言われる。このポジションって『おじさん』そのものです。 だから、働く女性はおじさんと共有するところが多々あって、実は対立点が少ない。むしろ、おじさんが気の毒だと思う。年功序列で、偏差値や学歴も気にして、自分の行きたい道に行けず、組織の一員として肩書きだけもらって、ずるずる会社人生を終えたら、夫力も父力も発揮できなくて社会から孤立する」――男はつらいよ。「そう。男女共同参画社会の担当大臣として、こんど女版『骨太の政策』を打ち出すんですけど、その柱に『男性の活躍』を入れました」――「女性活躍」ではなくて、男性の活躍?「今、非正規雇用やいろんな理由で結婚できない男性が増えている。『結婚したい!』って思っている男性がみんな夫になって、かつパパになって活躍できるような社会は、女性だけが楽になればいいっていうこと実現じゃできない。世の中の半分は男性なんだから、男性もハッピーにしなきゃ、女性もハッピーにならないという発想です」──総裁選の敗北を経験して半年ほどが過ぎました。教訓はありますか。「派閥という体をとるのかわからないけど、やっぱり揺るがない仲間を最低20人、常に維持しておく。そこからなんだろうな。私が大派閥に頭を下げたり、スカウトされることを勧める人もいるけど、それはちょっとまだ無理かな。そうしなくてもいい時代が来るんじゃないですか」──では、次の総裁選には出馬しますか?「今は岸田さんに頑張ってもらいたい。岸田政権になってから、『政治はマッチョであるべし』という空気が変わって、ジェンダー的にも優しい風が吹いているの。だって、これまで強い総理が続いたでしょう。岸田さんは麻生さん、安倍さん、菅さんとは真逆の中性的な人なので」──ただ、歴史的には、ジェンダー平等が進むと保守派の激しい巻き返しが常に起こります。「後戻りできないのに何でそうなっちゃうんだろう。岸田さんの時代で政治は荒々しく強くあらねばならないっていう空気を消してもらいたい。私が全力で支えますから」(了。第1回から読む)【プロフィール】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。1987年、岐阜県議会議員(当時最年少)に。1993年、衆議院議員に初当選。その後、郵政大臣、総務大臣、女性活躍担当大臣、マイナンバー制度担当大臣、幹事長代行などを歴任。現在は、男女共同参画担当大臣。衆院岐阜1区選出、当選10回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.04.01 07:00
週刊ポスト
結婚が政治の仕事にどう影響したか
野田聖子氏が語る女性議員と結婚のリアル 離婚したら「お帰り!」の声も
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第3弾に登場するのは、過去に何度も断念した自民党総裁選に昨年やっと出馬を果たした野田聖子・男女共同参画担当相(61)だ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。第1弾(高市早苗氏)、第2弾(稲田朋美氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全5回の第4回。第1回から読む】野中広務氏「結婚したら総理になれない」──永田町の飲み会文化も、第1回で野田さんが指摘した「昭和」の名残りだと思いますが、いまどき会食することに政治的な効果はあるんですか。「今までは私の武器でしたけど、最近はなくてもやれるといいなと思っています。なぜなら今はコロナ対策で、回数を極端に減らして、4人以下で、個室で、夜の8時までと決めています」── 一方の高市早苗さんはもともと飲み会消極派。“ライバル”とはいえ、流儀はかなり異なりますね。「歴代総理とけんかするのが私の立ち位置だったから、女性をライバル視するという発想がないし、慰め合っちゃうんですよ。高市さんも、辻元さんも、お互いあり得ない時代を歩んできたから、結構ひどい目に遭っている。 今は女性議員が必要だって言われて、いい意味でフォローの風が吹いているけど、私たちはアホみたいな犠牲を払って結婚できなかったり、子どもに恵まれなかったりしているじゃない。でも、今になって思えば、すべてが肥やしになっている」──やはり結婚すると選挙に影響があるんですか。「結婚で票が減ったかどうかわからないけど、前の夫(鶴保庸介・参院議員)と別れた次の選挙では票が伸びたね。地元の経営者との会合でも、『お帰り、聖子ちゃん!』って言われたもの(笑)。やっぱり支援者にとっては、『とられた』という感じだったのでしょう。 結婚で壁ができるのは男女一緒だと思いますが、野中広務先生には鶴保さんと結婚すると言いに行った時に、『結婚したら“普通の女”になるから、総理になれないぞ』ってクギを刺されました」――なんか、少し前までのジャニーズみたい。結婚、出産と経験する前と後では、政治の仕事にも違いが出るものですか?「違う、違う。政治では恫喝されたり、はめられたり、それは赤の他人がやることなので、スルーすれば済む。だけど、母ちゃんは子どもの命を背負っているから、生々しく大変ですよ。私の場合、障害がある子の母親となり、一人ひとりに違う人生があるということを、身をもって学びました。だから、子どもと一緒にいると政治の甘さがよくわかります。 政治家が大変だ、大変だって騒いでいることは、『え、どこが?』みたいな感じですね。政治家はよく、『命がけで~』という言葉を使うけれど、守るものができると軽々しく言えないはずです。政治は命がけの仕事? ウソだよって」――高齢男性の政治家も評論家も出産どころか、子育てすらしないで「理想の家庭像」を語る。「『政治家が一人前になるには子どもを捨てろ』と言う極めて保守的な人は、何も世間がわかっちゃいない。昭和のおじいさんや、子どもがいなかったり、子育てを終えた人の中に多いけど、現場感がないわけですよ」――しかも、野田さんの場合、子どもが障害を持っているので、社会のバリアを日々実感している。「そう。普通の子どもはどんどん成長して子育てが楽になるんだけど、うちの子の場合は一番大変な時のリアリティがずっと継続しています。だから、私は無理してでも息子と出会えてよかったと思う。画一的な昭和の家族観と、人それぞれの現実とのズレを知っているのが私の強みになった」――40代の10年間を「妊活」に費やした。どうしてあそこまで頑張れたのですか。「自分を実験台にして、何でもトコトンやるのが私の主義なので。母親になりたいとか、ウエットな気持ちよりも、解決策を科学的に追求したかった。結果、体外受精の費用の高さに辟易して、保険適用を提案することにつながって今年の4月1日から保険適用になる。かつてお金がなくてできなかった中間層の人たちも不妊治療が受けられる社会をつくれた。やっぱり、自分で経験したことを元に必要なことを法律や制度にすると、世の中への説得力が違いますね」――あの10年を総裁選の準備に充てたら、とっくに女性初の総理大臣になっていたかもしれない。「でも、回り道だってすべて私にとっては財産だから。そんなことを言ったら、郵政民営化に造反した時からアウトですよ」――郵政といえば、小泉純一郎さんとの交流を続けているそうですね。「実は2日前に小泉総理とご飯を約束していたんだけど、『まん防』だったので、80歳のお誕生日プレゼントだけを届けに行きました」――へえ! 呉越同舟。「小泉チルドレンと呼ばれていた人たちは今、どれだけつながりがあるのでしょう。私だけじゃないですかね、今、現職議員で小泉総理と定期的にご飯を食べているのは。私は自分の損得で動いてないので、小泉総理はそれをわかっていてくれて、深い友情があります。 私が小渕恵三内閣で郵政相(1998年7月~99年10月)になった、その前から小泉総理って民営化って言っているんですよ。でも、私には私の道があった。友情があっても、政治家としてのスタンスが違うので、小泉純一郎という稀代の怪物とちゃんとバトッたんですよ、女性なのに。 あの時、男性たちはみんな尻尾巻いて逃げちゃったじゃない。だから、私は正々堂々と戦ってよかったし、あの回り道があったから30年もやってこられた」――無所属の時間は「人間」を育てますよね。「そうですね。無所属だから、国会の片隅の小さいタコ部屋に入れられたけど、佐賀選出の保利耕輔先生(元党政調会長・同国対委員長)という先輩がそばにいてくださったから、私も居心地が良かったです。保利先生は控え目だけど、総理になってもおかしくないぐらいまっすぐで、強い心を持った方でした」(第5回につづく)【プロフィール】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。1987年、岐阜県議会議員(当時最年少)に。1993年、衆議院議員に初当選。その後、郵政大臣、総務大臣、女性活躍担当大臣、マイナンバー制度担当大臣、幹事長代行などを歴任。現在は、男女共同参画担当大臣。衆院岐阜1区選出、当選10回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.31 07:00
週刊ポスト
中曽根元首相から教わったこととは?
高市氏、小池氏、辻元氏と競わされ…「初の女性総理候補」野田聖子氏の30年
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第3弾に登場するのは、過去に何度も断念した自民党総裁選に昨年やっと出馬を果たした野田聖子・男女共同参画担当相(61)だ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。第1弾(高市早苗氏)、第2弾(稲田朋美氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全5回の第3回。第1回から読む】──昨年の自民党総裁選では国会議員票が34票にとどまり、4人中最下位でした。あの結果はどのように受け止めましたか。「『純粋にスゴイな』と思いますね。田崎史郎さん(政治ジャーナリスト)は、野田の議員票は20を割るだろうと言ってたの。私は特定派閥の応援はまったくなく、前代未聞のインディペンデントなんですよ。だから、『34人』は謎のままにして、墓場まで持っていくの。だって、派閥から造反して私の名前を書いてくれたわけだから」──そのうちの20人は推薦人だから名前は明らかだけど、残り14人は誰なのかも把握されているのですね。「それはわかっていても、言わないのが礼儀」──「34」は票読み段階よりも増えました?「増えた。だって、ホントにナイナイづくしで推薦人集めをしましたから。それまでお話ししたこともない人、たとえば、JA組織内議員の山田(俊男・参院議員)先生もそうで、私の思いを聞いてくれて一気に応援してくれたわけです。 だけど、私の出馬表明は告示の前日だったので、遅かったんですよね。スタートを切った時には、地方の党員票は他の陣営に取られちゃっていたから、もう行く先々で、遅いよ、もう入れちゃったよって。だから、そんな中では上出来だったかな」──総裁選に出た際、閣僚名簿まで用意したようですね。「ノートに書いたもので、半数は女性で、民間人の登用も考えていました。これは、中曽根(康弘)大勲位に『常に自分が総理になった時のシミュレーションをノートでしておけ』と昔教えられました。『岸田ノート』みたいな“聞く力”じゃなくて、野田聖子政権の組閣名簿です。 たとえば、外相を誰と書くじゃないですか。でも、不安要素が見えてくると『×』をつける。それをずっとやっていく。だから、自ずとその人の姿勢や発言を観察して、信用できるか考えています。かつ、委員会で総理の答弁を聞いて、自分だったらどう答弁をするか、シミュレーションしています」二階俊博氏は“来る者拒まず”──岸田内閣では首相臨時代理第2位。閣議では首相の右隣。高みに立つと、今までと違った景色が見えるものですか?「いや、私自身は初当選から主義主張も変わらないので、どこに座っていても同じなんですけど、前まで麻生太郎さんのいらしたところに野田が座っているということで、周りがすごく変わります。役所の態度なんて最たるもので、景色のほうが変わった感じ。 でも、『今だけ』と冷静に受け止めています。郵政民営化の時、国民の9割が熱狂して、人が変わったように造反者を叩いた。そういう民族なんだって思っているので、高みに立とうと一歩引いて見ています」──総裁選では高市さんと明暗が分かれました。議員票は114票で野田さんの3倍。その差の理由は、いったい何だったのでしょう?「安倍(晋三)さんの必死さでしょう。安倍さんがどうしても河野太郎さんが嫌だという、その表われですよ。ホントは安倍さん自身が出たかったのかもしれませんが、まったく同じ主義主張でやり切れる高市さんを立てた。安倍さんにとっては理想通りの結果だったと思います。 一方の私は何度も総裁選に出ようとトライして、派閥の論理で引きずりおろされてきた。今回も女性が私一人だったら消去だったんです。高市さんの出馬効果で出られた。だから、私は高市さんにお礼を言わなきゃいけない」──どういう意味ですか?「高市さんは完全に保守だから、そうじゃない男性議員もいっぱいいるわけですよ。その人たちが党内のバランスを取ろうと私の周りに集まった」──野田さんの推薦人20人中8人は二階派の所属議員でした。二階俊博さんがバックについて今回出馬ができた?「いや、まったく。勘違いされているけど、二階さんは独裁者ではなく、受け止めるリーダーなんです。来る者は拒まず、去る者は追わずだから、誰かを絶対落としてやろうという発想がない人ですよね。でも、河野さんや高市さんの周りにいた人たちは……。最も熾烈だったのは、その二者の争いだったと思います」──野田さんの腹心の三原じゅん子さんが総裁選の間に、他陣営からの恫喝や引き剥がしがあることをほのめかしていました。「彼女はずっと痛い目に遭ってきたのよ。たとえば、『次の選挙の公認を出さない』と言われたりね。私を応援した人は大概意地悪をされていますよ。入閣待機組には『次は大臣だけど、野田をやったらなし』とか、平気で言われるの。いい人だって言われている人ほど、しれっと恫喝しますよ。30年も永田町にいるといろんなものが見えてくる」──今まで3回も出馬を見送ってきた背景には、そんなことがあったんですか!「みんなに泣きながらごめんって言われるのがつらくてね。ホントに気の毒なことをしました」──仮に、「野田聖子」が男だったらなかったことですか?「関係ないと思うけど、ただ、私が女だから応援しづらい面はありますよ。『あの女を好きなんだろう』みたいに、えげつなくからかわれるから」──愛人説が流れたり。「ずっと言われてきました、光栄なことに。一緒にいるだけで愛人にされちゃう。私ってそんなにモテるんだと錯覚するくらい(笑)」──この連載第1弾(週刊ポスト3月18・25日号)では高市さんも同じような悩みを吐露しました。ふたりは、1993年衆院選の初当選同期ですね。「初めは政党が違ったな」──高市さんは新進党などを経ての自民党入りでしたね。おふたりはこの30年間、なにかと比べられました。「VS高市早苗、VS小池百合子、VS辻元清美、VS佐藤ゆかり……。マスコミではいつも女性とVSにされて、私たちは、またか~って思っていますよね」──高市さんとの違いは?「バイオロジカルには同じ女性だけど、極端に違いますよ。たとえば、私は祖父が政治家、彼女はまったく無縁のおうちで、松下政経塾で修業したけど、私はノンポリで、自分は政治家になろうと思ってなかった。お互い離婚も再婚も経験したけど、私は子どもを育てている。彼女はずっと宿舎住まい。私生活と仕事を切り離したい私からすると、宿舎は絶対あり得ないので、民間の賃貸マンションに住んでいる。 見た目は彼女のほうがアクティブに見えるけど、すごく勤勉な人だと思います。お酒もあんまりたしなまない。夜はずっと宿舎にこもって勉強されているイメージ。私は毎晩、いろんな人と飲みに行って、やんちゃだね、秘書が困るくらい。仕事熱心さでは彼女だけど、私にはアンテナがいろいろある」(第4回につづく)【プロフィール】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。1987年、岐阜県議会議員(当時最年少)に。1993年、衆議院議員に初当選。その後、郵政大臣、総務大臣、女性活躍担当大臣、マイナンバー制度担当大臣、幹事長代行などを歴任。現在は、男女共同参画担当大臣。衆院岐阜1区選出、当選10回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.30 07:00
週刊ポスト
「自民党女性議員が妙にマッチョ」とはどういう意味か
“政権No.2”野田聖子氏が明かす 自民党の女性議員が妙にマッチョになる理由
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第3弾に登場するのは、過去に何度も断念した自民党総裁選に昨年やっと出馬を果たした野田聖子・男女共同参画担当相(61)だ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。第1弾(高市早苗氏)、第2弾(稲田朋美氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。話題は、「自民党の若手に『ミスター生理』がいる」という件に……。【全5回の第2回。第1回から読む】──宮路拓馬さん(内閣府政務官)は私と同じ42歳、衆院3回生。どうして男性議員が「ミスター生理」と呼ばれているんですか?「これからのイケてる男性は女性の立場に立って生理の大変さを語れる、みたいにわが党も変わってきたの。宮路拓馬君の他にも、鈴木隼人君(当選3回)、川崎秀人君(同1回)、鈴木英敬君(同1回、前三重県知事)といった、女性議員よりもジェンダー平等を語る若手が増えてきている。妻を大切にするためには、子育てを手伝うだけでなく、男性たちが生理(女性の体)を理解しなきゃと、科学的に勉強しているんです」──ジェンダー政策新人類!「女性の仕事の出力は男性と変わらないはずだけど、どうしても生理中は3分の1になってしまうんです。そういうことを真面目に議論して、生理がリスクにならないよう、社会にビルトインさせた仕組みをつくらなきゃいけないって。女性特有の悩みを先端技術で解決する『フェムテック振興議員連盟』を党内でつくって。私が会長に就任したけど、女性議員よりも男性議員のほうが多くて、もう、私はいつでも安心して死ねる!」──だけど、どうして女性議員の参加が少ないのでしょう。「自民党にありがちなんだけど、若くて美しい女性議員ほど女性政策をやるのを嫌がるのね。マッチョなことをやらないと一人前に見られないっていう錯覚を起こして、『国道の予算をつけました!』というようなことばかりになっちゃうの。一番やるべきことは少子化対策だとわかっているのに、遠慮しちゃうよね」田中眞紀子氏「あんたもバカね」──若い女性ほどマッチョな言動に走る自民党。ネット上で炎上した人もいますね。どうしてなんですか?「地方の支持者の中には中小企業の男性経営者が多くて、みんな2代目、3代目じゃないですか。家父長制的な傾向が強いから、女性は家庭にいるべきだっていう考えです。少子化も女性が働きに出たことが原因だと言う。そういう人たちにとって、女性が総理になることって日本最大のタブーだと思うの」──この連載「女性総理、誕生!」は、日本のタブーを侵している(笑)。「自民党はそういう人たちに支持されているので、彼らに嫌われると損だというリスクヘッジが働きます。やっぱり浮動票は目に見えないから、身近にある固定票に飛びつく。じゃあ、どうして自分は女性なのに議員として家の外で働いているのか。『趣味でやっています』って開き直って、自分の生き様と違うと知りながらも、『夫婦別姓反対!』と叫んじゃうの」──男社会の論理に過剰適応してしまう女性議員が少なくない。「残念だけど、国民よりも、特定の支持団体のほうを向いてしまうんですよ。党内の会議でも彼女たちは選択的夫婦別姓の反対を表明する時、『ペーパー』を読みあげているから、誰かの意見を代読させられている感じ。あれはあれで事情があるんだと思います。 選挙になると、極めて保守的な団体から全国会議員に、賛成したら落選運動をしますという話が堂々と来るんです。ギリギリで当選できている人たちからすると、やっぱり踏み絵を踏んじゃいますよね」──この連載の第2弾(週刊ポスト4月1日号)では、稲田朋美さんも自民党内で女性やLGBTの待遇改善に力を入れたら、極めて保守的な勢力から攻撃されたという悩みを明かしました。野田さんは、稲田さんの現在をどう見ていますか。「稲田さんは、支持母体の保守系団体から相当嫌がらせを受けていましたね。支援者から『あなた、嫌い!』って急に言われるのはつらいと思いますよ。彼女は安倍(晋三)さんの掲げるイズムの具現者だったけど、安倍さんは夫婦別姓反対で専業主婦礼賛の人だから、彼の路線をまっすぐ踏襲しなかったことで、安倍さん支持者に嫌われちゃったっていう感じかな」──稲田さんは総理レースから完全に消えた?「安倍さんのナンバーワンではなくなっちゃったのかもしれません。もう少し頑張れば、もっと骨太な政治ができるんだけど、結局は振りきれない感じを与えてしまったのかもしれませんね」──野田さんは他の女性議員のようになぜなびかなかったのでしょう。「私も選挙は強いほうじゃなかったし、おじさんのまねをして背伸びしていたけど、自分の信念には正直でいたいという強がりがあった。まあ、上の意向に造反しては地元の人たちに怒られて、面倒だから上に嫌われることをするなって言われ続けた30年でした」──2005年に郵政民営化に反対して一時期、無所属になりましたが、一年生の頃にも造反した。野党だった自民党が社会党の村山富市氏を首班指名して連立政権を打ち立てた際、野田さんは自民党を離党した海部俊樹・元首相に入れました。「おかしいと思いました。日の丸、君が代、天皇、自衛隊、みんなダメって言っていた社会党は昨日まで敵だったはずなのに、自民党の政権復帰のために組むと言い出した。何の説明責任も果たさずに」──造反すると制裁があるんでしょうか。「当時の自民党には女性代議士が田中眞紀子さんと私の一年生議員2人しかいなくて、村山富市と書いた眞紀子さんは科学技術庁長官で初入閣。で、私は謹慎になりました」──あからさま。「ある日、国会の赤絨毯の上ですれ違いざまに『あんたもバカね』って眞紀子さんに言われたんです。村山と書いていれば大臣になれたのにって」──ぞっとしますね。「でもね、私が30年も長持ちした理由は『自分』を曲げなかったからなの。それは後から効いてくるのね、不思議なことに。何より、人から信用されます。この仕事って、信頼、信用。どこかの銀行みたいだけど、犠牲を払った分だけ報われる」(第3回につづく)【プロフィール】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。1987年、岐阜県議会議員(当時最年少)に。1993年、衆議院議員に初当選。その後、郵政大臣、総務大臣、女性活躍担当大臣、マイナンバー制度担当大臣、幹事長代行などを歴任。現在は、男女共同参画担当大臣。衆院岐阜1区選出、当選10回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.29 07:00
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! プーチンを暴走させた日本人ほか
「週刊ポスト」本日発売! プーチンを暴走させた日本人ほか
 3月28日発売の「週刊ポスト」は、世界の安全保障だけでなく、各国の経済や政治にも影響を与え始めたウクライナ戦争の行方と、われわれ市民の自衛策を徹底検証する春の合併特大号。“千両役者”ゼレンスキー大統領を支える個性的な側近たちや、プーチン大統領を増長させた日本人と「13人の美女」など、新聞・テレビでは見えてこない戦争の裏側を抉る。さらに、物価高に年金カットの打撃を受ける国民が財産と生活を守るマネー術を特集。プロ野球、芸能、コロナの最新情報も満載です。そして、今度は北陸で不気味な地震の予兆が観測された――。今週の見どころ読みどころ◆<緊急警鐘!>「4月12日までに北陸で巨大地震」の兆候あり3月16日に震度6強を記録した福島県沖地震を発生7時間前に的中させた本誌でおなじみの「MEGA地震予測」が、今度は北陸で大地震の予兆があると警告している。本誌読者はご存じの方も多いはずだが、同予測は伝統的な地震学者たちの予測とは一線を画し、国土地理院のGPSデータとAIを駆使して地震発生を予知する。その最新予測では、石川県、福井県、岐阜県の一部で4月12日までに巨大地震が起きるおそれが高まっている。◆プーチンにまんまと騙された10人の「日本人協力者」プーチン大統領のウクライナ侵攻は、今年始まったものではない。2014年にクリミア半島を武力で強奪した際、世界は厳しく非難してロシアに制裁をかけたが、日本では国のトップたちが率先して、その後もプーチン氏に協力し続けてきた。その筆頭は、クリミア侵攻後に「ウラジーミル、あなたと一緒に力の限り、日本とロシアの関係を前進させる覚悟です」とおべんちゃらを並べていた安倍晋三・元総理だが、それ以外にもプーチン氏に“西側の協調など日本をつつけばすぐに崩せる”と勘違いさせた“戦犯”がいる。◆「大統領の精子を全ロシア女性に!」ほか皇帝プーチンが愛した「13人の美女」ロシア国内でプーチン氏の権勢と人気を支えたのは、皇帝お気に入りの美女たちだった。愛人や元妻、報道官に専属カメラマンなど多士済々だが、与党下院議員のなかには、「プーチン大統領の精子をすべてのロシア人女性に郵送し、妊娠させましょう」と議会でぶちあげたツワモノまでいた。◆<スクープ撮>“恋多き女”TBS出水麻衣アナが深夜の密会デート数々のVIPと浮名を流してきたTBSの出水アナが、3月初旬、東京・赤坂の高級すし店で目撃された。鈴木亮平似のイケメンと深夜23時過ぎまでディナーを楽しんだが、当時はまだ「まん防」のさなか。TBSは取材に対し、「適切ではなかった。本人は反省している」と答えた。◆ロッテ佐々木朗希「元・相棒捕手」が告白「恐怖を感じる速球だった」高校時代から160キロ台の速球を投げていた球界の至宝・佐々木が、2年間の体作りを経て3年目の今年、いよいよローテーションの柱としてフル回転する。新人時代にパートナーを務めた細川亨氏は、「体は細かったが、当時から速球は恐怖すら感じるものだった」と、その素質の高さを証言した。◆<祝・開幕グラビア>新庄ビッグボスのド派手ファッション・ショーついに「フルスペック」のプロ野球が帰ってきた! 今年一番の話題の人・新庄ビッグボスの雄姿をカラーグラビアで総覧する。現役時代のスパイダーマンや羽織袴、カウンタックや三輪バイクで登場するド派手パフォーマンスから、笑いと涙のファンサービスの様子まで、新庄劇場の見どころを余すところなく集めた。◆物価高も「いいインフレ」にすればいいじゃないか!ガソリン、食料から衣料まで、値上げラッシュが生活を脅かし始めた。さらに4月からは年金カットの追い討ちだ。しかし、30年間のデフレに苦しんできた日本経済にとって、インフレは必ずしも悪いことばかりではない。これを「いいインフレ」にするための経済政策、庶民はどうやって財産を守り、増やせばいいか、専門家が力を合わせて検証した。◆看護師も常駐する「赤坂議員宿舎」が家賃1割値下げに怒り心頭!庶民が物価高に苦しむなか、なんと都心のど真ん中にある議員宿舎の家賃が1割も値下げされるという。事務局は「築15年になったから」とシレッと言うが、周辺の民間マンションは値上げラッシュで、同じくらいの築年、面積なら家賃50万円はするところ、値下げで12万円あまりになるという。食堂や会議室、看護師常駐という至れり尽くせりのタワマンは、言うまでもなく国民の資産だ。しかし、役得におぼれる与党も野党も国会で追及しない。◆<袋とじ特別付録>虎の子資産を増やす2022投資カレンダー投資には様々な知識が必要だが、素人でも簡単・高確率で資産を増やすには「タイミング」を知ることが一番だ。例えば株価は、配当や決算発表などの季節要因で規則的に上下する傾向があり、それを知っていれば高確率で上がるか下がるか判断できる。美人アナリスト・馬渕磨理子氏監修の「いつ買って、いつ売ればいいか」をまとめた投資カレンダーを持っていれば、今年1年、投資に迷うことなし。◆ワクチン直後に息子を亡くした父の慟哭「救済制度で門前払いされた」健康で既往歴もない30歳の男性が、コロナワクチン接種の3日後に急死した。本誌記者に電話してきた父親は、「ワクチンに反対ではない。ただ、息子の無念を晴らしたい」と語った。ワクチン関連死を救済する補償制度があるはずなのに、いまだ適用事例はひとつもない。この父親も、補償を申請に行くと、「病理検査の結果が出るまで無理」と門前払いされたという。結果が出るまでには、長くて2年も待たなければならない。こんな制度を「救済」と呼べるのか。◆大阪府議たちが我慢の限界「吉村知事のウソにはもうついていけへん」コロナ対応で名を上げ、そのコロナ対応で前言撤回や失政が続く吉村知事は、それでも支持率の高さを頼みに平気な顔だ。しかし、大阪府議たちは党を超えて知事にNOを突き付け始めた。大阪の独自基準を無視して「まん防」解除を決めたと同時に、3月末にはドバイ万博の「視察」に出かけてしまった。さらに、本来は業者がやるべきカジノ用地の土壌改良を府の予算で肩代わりすることも決めた。府民の命や浄財より、万博やカジノの巨大利権が大事なのかと疑われるのも仕方ない。◆<スペシャル対談>林家木久扇vs毒蝮三太夫「おバカは世の為人の為」齢84まで“与太郎”キャラで愛されてきた林家木久扇が『バカのすすめ』を上梓した。85歳になる旧友・毒蝮三太夫と「おバカ」についてマジメに語り合った。木久扇が「バカは許されるし、まわりも助かる」と自己弁護すれば、毒蝮は「バカは迷惑だけど魅力的」と応じた。◆野田聖子「田中真紀子さんに“あんたはバカ”と言われても」女性総理候補の連続インタビュー第三弾は、昨年の自民党総裁選で奮闘した野田聖子・子ども政策担当相。かつて自社連立には反対し、郵政民営化の際には「造反組」になった。その後も安倍、麻生、菅といった“コワモテ路線”とは距離を置き続けた。自社連立の際には、賛成に回った同僚の田中真紀子氏に「あんたもバカね」と言われたと明かした。※全国の書店、コンビニで絶賛発売中!
2022.03.28 07:00
NEWSポストセブン
野田聖子・子ども政策担当相にノンフィクションライターの常井健一氏がインタビュー
野田聖子独白70分 総理をめざす女たちの「悪名」と「宿命」
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第3弾に登場するのは、過去に何度も断念した自民党総裁選に昨年やっと出馬を果たした野田聖子・男女共同参画担当相(61)だ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。第1弾(高市早苗氏)、第2弾(稲田朋美氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全5回の第1回】竹下登氏「悪名は無名に勝る」──今日は週刊誌のインタビューです。「ですね。ずいぶん私も叩かれてきましたけど」──(この記事が載る)『週刊ポスト』ですか?「他の週刊誌なんですけど、記者さんに『野田聖子と小渕優子の名前が出ると売れるんですよ』って言われたことがあります。もう、女性議員は面白おかしく叩かれる対象なので、自分たちの宿命なんだと納得するようにしています」──そういう感覚って、先輩の誰かに教えてもらえるものなんですか。「一年生議員の時に、生前の竹下登先生からいただいた言葉がずうっと自分の軸になっているんですけど、一つは『悪名は無名に勝る』。埋没することは永田町では死に等しいということ。もう一つは、『数字で勝負しろ』。女は子宮でモノを考えているというのが世間一般の理解だから、男の人たちにバカにされないように統計をもとに政策で押していけということ。少子化問題も、グラフを見れば一目瞭然なんだけど、みんな何となく気合いだ、気合いだの政治家が多い。私は数字を追いかけながら、法案を組み立ててきました。気合いよりも実務で見せる。だから、かわいげがないの(笑)」──来年で初当選から30年を迎えますが、悪名をも「宿命」と受け止められるようになったのは、いつ頃からですか?「子どもを産んだ頃かな。50歳で産みましたから、10年ぐらい前。子育てしていたら、些事に構っていられなくなった。まあ、やむを得ないんですよ。女性は数が少ないから、どうしても目立ってしまう。だから、大臣になれるのも早いということもあるかもしれないけれど、その分、攻撃される。男性の地味な議員だったら話題にならないことでも、女性だと記事に書かれやすい。そこは、もう天秤にかけて、数が少ないから仕方ないというのが帰結ですよね」──それは、30年間変わってないですか?「全然変わってないです。いまだに昭和。昭和って相当ディープなんだと思います。昭和の価値観が日本社会の随所にいまだに色濃く残っている。それで、若い男性も苦しんでいると思う」──「昭和」に苦しんでいるのは女だけでない?「うん。たとえば、男性が育休を取りにくい空気とか、そもそもパワハラなんて、昭和にあった上下関係の名残りですよね」──現在は内閣府の大臣ですが、役所も「昭和」のままですか?「割とみんなテレワークを活用しています。こないだも私の秘書官の娘さんが受験直前で、父親としてコロナ予防をするためにリモートで出勤していました。大臣室のスタッフも24時間、365日、大臣のそばにいなきゃいけないという時代ではなくなってきています。 事務所に出れば、いい仕事ができるわけでもないから、男性も女性も仕事量を半分くらいにしていいと思うんですよ。それをはばむ壁が、『昭和』という名の岩盤の上にあるのかな。そこがポコッと割れれば、一気に流動性が生まれる。もう、小泉純一郎顔負けの構造改革ができる」──自民党こそ「昭和」。そこで野田さんが党内で訴えてきた「ジェンダー平等」という概念も、以前よりは浸透してきました。「男の人たちの間にも、少子化が安全保障上の危機であり、ジェンダー不平等は国家の危機だという理解がだいぶ広がりました。私が小渕恵三内閣で郵政相だった時、経済企画庁長官が作家の堺屋太一さんだったんです。その当時、すごくかわいがってくれて、『聖子ちゃん、ウソも100回言うとホントになるよ』と教えてもらいました。ホントのことだけれど30年間言い続けて、今、やっと聞き入れられるようになってきた。──逆に、30年も聞き入れられなかった……。「つい最近ですよね。今でも実態は聞き入れられてなくて、直近の衆院選挙でも自民党の初当選者は30人以上もいたのに女性はゼロ(※参院から鞍替えした2人を除く)。他党も女性が減ったし、こんどの参院選挙の候補予定者も女性がめっちゃ少ない。自民党もまったく変わってないなっていう感じですよね。 まあ、まだまだですけど、出産や子育てとか、母子福祉的な話を男性でも恥ずかしがらずに言えるようになってきた。入り口に来た感じがします。たとえばね、自民党の若手に『ミスター生理』がいるの」──え!?「宮路拓馬君(内閣府政務官)。すごいですよ」(第2回につづく)【プロフィール】野田聖子(のだ・せいこ)/1960年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部比較文化学科卒業後、帝国ホテルに入社。1987年、岐阜県議会議員(当時最年少)に。1993年、衆議院議員に初当選。その後、郵政大臣、総務大臣、女性活躍担当大臣、マイナンバー制度担当大臣、幹事長代行などを歴任。現在は、男女共同参画担当大臣。衆院岐阜1区選出、当選10回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月8・15日号
2022.03.28 07:00
週刊ポスト
稲田朋美氏にノンフィクションライターの常井健一氏がインタビュー
稲田朋美独白60分 「ポスト岸田」高市早苗・野田聖子両氏との大きな違い
 日本初の女性総理候補と目される政治家たちの本音を聞く連続インタビュー。第2弾は、かつて「安倍晋三・元首相の秘蔵っ子」「タカ派のアイドル」と呼ばれた稲田朋美・元防衛相(63)である。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。3月18・25日号の第1弾(高市早苗氏)に続き、ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。【全4回の第1回】──稲田さんはいつもおしゃれなメガネをかけていますよね。「これは、いちばんのお気に入りです。2年くらい前に地元の福井市で買いました」───福井県のメガネといえば、鯖江市が全国的に有名ですが、福井市にも工房がある?「あります。『おしょりん』という新作映画の撮影がまもなくはじまるところなんですけど、明治時代にメガネ産業の礎を築いた福井市の増永眼鏡の物語なんです」──今調べたら、メインキャストの一人が小泉孝太郎さんのようですね。「はい。私の選挙区が舞台ですから、元小泉チルドレンとしてもうれしいです。やっぱり鯖江のブランド力は強いですが、福井も敗けていません。職人さんたちには『こっちが元祖や』というプライドがあります」──何種類のフレームを使い回しているんですか。「30から40くらい持っていますね。第2次安倍政権でクールジャパン担当大臣になった時(2012年)、日本製の良いものを海外に向けてアピールしようと目を付けたのが、地元産のメガネだったんです。同じ福井の繊維産業から生まれた、おしゃれな網タイツと一緒に。それで毎日かけるようになった頃はまだ、度を入れてなかったんですが、今ではすっかり老眼になってしまって……」──稲田さんがメガネ姿に“イメチェン”して戦ったのは、当選4回目の選挙(2014年)からということですね。「はい。当時の秘書にはちょっと心配されました。『これから“メガネの人”にイメージが変わっちゃいますよ。いいんですか?』って。まあ、けっこう似合ってるからいいかなって(笑)」──ポジティブ! この連載の第1弾(3月18・25日号)でも高市早苗さんとメガネの話になりました。長時間かけていると、鼻の付け根の肌が剥けてしまうので困っている、と。「私も鼻の付け根がシミになるのを気にしていましたが、こめかみで留められるタイプもあるんですよ。じゃあ、こんど高市先生に勧めてみよう。ご主人(山本拓・前衆院議員)は鯖江出身だから、高市先生がメガネを掛けるとみんな喜ぶと思う」──昨年秋の自民党総裁選では、高市さんが出馬し、1回目の国会議員票で2位になりました。稲田さんは高市支持で動いた。その理由は?「政治の師である安倍さんが支援したことが大きいですね。また、保守の部分での国家観は非常に近いし、(稲田氏が前事務局長を務めた)神道政治連盟の国会議員団も高市先生を推していましたので」──高市さんに加え、野田聖子さんも出た。総裁候補4人のうち2人が女性という画期的な戦いでした。2人とも稲田さんと同年代ですが、政治経験は10年以上も先輩。同じ「女性議員」とはいえ、見てきた永田町の景色に違いはありますか。「私の初当選は女性の新人が16人も通った小泉郵政選挙(2005年)でしたが、おふたりの時代はもっと少なかった。以前に野田先生から聞いたのは、1993年の初当選時、自民党の同期が26人いて、女性は自分一人だったそうです。高市先生は後に他党から合流されましたが、おふたりともそれぞれ自分で道を切り開いて、今の地位を築いている。でも、私だったら、一人で切り開くのは大変やなと思ったんですよね。16人いた女性の同期も、3人(※参院鞍替えは除く)まで減ったし。だから、同世代の女性たちで派閥を超えた塊をつくって、『女性議員飛躍の会』(2019年設立)という議員連盟を党内で立ち上げました」 稲田氏の政界デビューは比較的遅い。野田氏の26歳、高市氏の32歳に対し、46歳だった。ただ、両者より結婚は早く、30代で出産を経験。大阪で弁護士事務所を一緒に営む夫と、元教師の実父はともに筋金入りの民族派だったが、自身は政治と無縁の人生を歩み、2児の子育てに邁進した。 それがある時、言論誌に投書したのをきっかけに草の根保守運動に携わるようになった。日中戦争時に旧日本軍が中国人に行なったとした「百人斬り」の報道を虚偽とする訴訟では原告側代理人に。2005年の郵政選挙前夜には安倍晋三・党幹事長代理(当時)の目に留まり、公示日の2週間前にスカウトされる。稲田氏は郵政民営化造反組への刺客として衆院福井1区に送り込まれ、373票の僅差で勝利。福井県から女性議員が当選したのは、59年ぶりであった。 稲田氏は福井県越前市生まれだが、4歳で京都に引っ越している。地元との地縁は薄く、世襲でも元官僚でもない。事実上の“落下傘”でありながら、これまで6戦全勝を誇る「無敗の女」である。その点でも落選経験のある高市、野田両氏と異なる道を歩んできた。──2015年あたりから高市さん、野田さんと並んで「初の女性総理候補」と目されましたが、その中で自分だけ昨年の総裁選に出ませんでした。党史上初めて複数の女性が挑む歴史的決戦を見ていて、稲田さんには悔しさもあったでしょう?「自分も出て論戦したいなとは思いましたが、やっぱり2人とも圧倒的な力を持っている先輩ですし、むしろ肯定的に、複数の女性が出るってことはすごくいいことだと思いました。私がいなくても扉は開いた、私も総理を目指していいんだ、という気持ちになりましたよ」(第2回につづく)【プロフィール】稲田朋美(いなだ・ともみ)/1959年、福井県生まれ。早稲田大学法学部卒業。1982年、司法試験合格、1985年、弁護士登録。李秀英名誉毀損訴訟、「百人斬り」報道名誉毀損訴訟などに携わる。2005年に初当選後、内閣府特命担当大臣(規制改革)、国家公務員制度担当大臣、防衛大臣、自民党政調会長、同幹事長代行などを歴任。衆院福井1区選出、当選6回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年4月1日号
2022.03.18 17:01
週刊ポスト
「今も無派閥で一人ぼっち。さびしいのはもう慣れました(笑)」
「ガラスの天井はなかった」高市早苗独白60分 野田聖子氏とは異なる女性論
 世界では続々と女性リーダーが誕生しているのに、日本ではいまだ実現していない。それほどまでにこの国の「ガラスの天井」は硬いのか──。先の自民党総裁選で岸田総理に肉薄した高市早苗・同党政調会長(61)は、日本初の女性総理候補のひとりと目される。ノンフィクションライターの常井健一氏が斬り込んだ。「週刊ポスト」の新シリーズ《女性総理、誕生!》から飛び出したスピンアウト企画。【全4回の第4回。第1回から読む】 * * * 昨今の高市氏といえば、保守系言論誌の誌面を飾るような「タカ派的発言」に注目が集まり、その思想性が称賛や批判の対象にされることが多い。だが、総務相時代は行政手腕を発揮し、当時を知る記者たちからの評価は高い。 かんぽ生命の不正販売問題や、ゆうちょ銀行の不正引出事件をめぐり、総務省や日本郵政が隠蔽に走る中、高市氏が率先して情報公開に踏み切る場面が相次いだ。役所の論理と対峙し、国民のために戦う大臣を演じた。 そんな高市氏が目標とするマーガレット・サッチャーは、こんな言葉を残している。「リーダーは好かれなくてよい。しかし、尊敬されなければならない」。 サッチャーは領土を侵す他国の暴挙に立ち向かい、弱者を困窮させる不人気な改革も断行した。お国のために──。男より男らしい「鉄の女」は、女性の出世をはばむ「ガラスの天井」をものともしなかった。 一方、日本版サッチャーは保守派の男性たちを惹きつける反面、一部のフェミニストからは「女性に厳しい女性」と批判を浴びる。それも女性の総理候補ならではの「宿命」なのかもしれない。「私、『ガラスの天井』って言葉があまりよくわからなくて。総裁選って20人の推薦人を集めたら男性でも女性でも出れるやないですか。別に、『ガラスの天井』はなかった」──男性の有力議員であっても、推薦人を集められない人はいました。高市さんの出馬経過を見ていると、推薦人集めで性差を感じませんでした。「それに、女性議員は増えてほしいけど、無理やり増やすための枠を作っちゃうと、行き過ぎた結果平等になってしまいます。私は昔から『チャンスの平等』をちゃんと確保すべきだという信念なので、法律を変えてクオータ制(候補者の一定比率を女性にする規定)を導入することには明確に反対です。公職選挙法は男性も女性も同じ条件で、配れるビラの数も法定費用もまったく同じですから。そこは法律をいじっちゃいけない」──クオータ制を主張する野田聖子さんと真っ向から対立する立場ですね。「でも、同じ阪神ファンなの。ついでに福島瑞穂さんもタイガース」──意外な共通点(爆)。「多くの女性議員にとってネックになっているのは、子どもを産んで育てたり、親の介護もある中で、出馬する時期や上のポストを狙うチャンスを逸することですよ。元日も含めて1日も休みが取れない仕事ですから。私もしんどい思いをしたのは親の看病と介護の時でした。父が最初で母が次って、長いこと続いたんで。そういう負担が女性にのし掛かる場合が多い現状は変えていかないといけない」──高市さんは自分の苦労を他人に一切見せない。「そんなの私の事情ですから、みなさんに語ったって仕方ない。ただ、そういう中で一生懸命働いて、大臣になっても、男性議員には『女性枠だから』と揶揄されます。『いいよな、女は。オレも性転換したいよ』と面と向かって言われましたよ」──「永田町は嫉妬の海」と言われますが、思った以上にシビアですね。「安倍政権で総務相を足掛け4年やりましたが、『アイツに総務省が回せるのか』と、周りから見ていた男性議員も多かったでしょう。私はずっと経済産業の分野をやってきたので、(地方自治や郵政を所管する)総務省はミスマッチだという声もあがりました。安倍総理が、(総務省が所管する)情報通信政策に私が強いと言葉を添えてくださったので少し救いになりましたが、地方自治に詳しい男性議員には申し訳ないという気持ちがありました」──男たちが良かれと思って結果平等を促す「女性枠」には功と罪がある。「だから、女性が申し訳ないという気持ちで働くのと、『実力があるから選ばれたんや』と自信と誇りを持って働くのでは、エラい違いなんです。多様性という言葉で女性を大事にしているように見えて、結果的に傷つけてしまうという現実があるということも、しっかり踏まえたうえで政策を打ち出していきたいですね」(了。第1回から読む)【プロフィール】高市早苗(たかいち・さなえ)/1961年生まれ。神戸大学経営学部卒業、松下政経塾卒塾。1993年に初当選後、衆議院では、文部科学委員長、議院運営委員長などを歴任。内閣では、内閣府特命担当大臣(3回任命)、総務大臣(5回任命で史上最長在職期間を記録)などを歴任。現在は、自民党政調会長(3期)。奈良2区選出、当選9回。【インタビュアー・構成】常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。朝日新聞出版などを経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。『地方選』(角川書店)、『無敗の男』(文藝春秋)など著書多数。政治家の妻や女性議員たちの“生きづらさ”に迫った最新刊『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が好評発売中。※週刊ポスト2022年3月18・25日号
2022.03.07 07:04
週刊ポスト
野田聖子氏 石原派、石破派の残党集めで「野田派旗揚げ」なるか
野田聖子氏 石原派、石破派の残党集めで「野田派旗揚げ」なるか
 総選挙が終わって自民党では“ポスト岸田”をにらんだ動きが始まっている。安倍晋三・元首相の後見によって総裁選で予想以上の健闘を見せた高市早苗・自民党政調会長が存在感を増しているのに対し、それに激しくライバル意識を燃やしているのが野田聖子・こども政策担当相だ。 2人は同学年で初当選も同じ。政治キャリアも似ている。高市氏は旧新進党から自民党入り、野田氏は郵政民営化に造反し、1度は自民党離党に追い込まれ、その後、復党した。いずれも総務大臣、自民党3役を務め、派閥を離脱して現在は無派閥というところも重なり合う。 総選挙の“応援合戦”でも、野田氏は高市氏や河野太郎氏という総裁選のライバルに負けじと全国を回ってアピールした。その野田氏が選挙戦最終盤、10月30日(投開票日前日)に二階俊博・前幹事長の地元・和歌山県に応援に入ったことが党内の一部の憶測を呼んでいる。 二階氏は今回、地元に張り付いて個人演説会を重ねるなど異例の熱の入れ方だったとはいえ、対立候補は共産党候補で「最初から負けることはない選挙」(自民選対)と言われていた。それでも野田氏があえて応援に行ったのは、「総裁選で二階派から推薦人を借りたお礼をするため」(同前)というのが党内の見方だ。 だが、野田氏の“二階詣で”はもっと先を見据えた動きだという。二階派幹部が語る。「総裁選の推薦人集めに苦労してきた野田は次の総裁選に確実に出馬できるように自前のグループ(政策勉強会)を作ろうとしている。今回の選挙でも自分の推薦人の選挙区を重点的に応援して回っていた。二階さんの地元に入ったのは御礼の意味だけではなく、近い将来の野田グループ旗揚げに協力を求めるための布石。二階さんは来る者拒まずの人だから野田の応援を喜んでいたし、協力してもいいと考えているようだ」 野田氏は過去2回の総裁選(2015年、2018年)に出馬を目指しながら、出馬に必要な議員20人の推薦人が足りずに断念。その後、「女性議員増」を訴えて超党派の勉強会を開くなどシンパ議員を増やそうとしてきたものの、9月の総裁選ではやはり推薦人集めが難航し、結局、二階派から8人の推薦人を借りてなんとか出馬できた。 そこで総裁選の後も自分を支持してくれた議員を集めた会合を続け、「次」をにらんで「野田グループ結成」を目指しているが、「野田グループにするにはメンバーが躊躇する。派閥に所属している議員は親分の許しがなければ政策集団には参加しにくい」(同前)という。そこで親分の二階氏を口説く必要があった。 二階氏の“お墨付き”があれば、野田グループの旗揚げに弾みがつくはずだった。ところが、である。総選挙の結果はそんな野田氏にとって厳しいものだった。 自民党全体では善戦したとはいえ、野田氏の推薦人(衆院は10人)は2人が引退したうえ、二階派の神谷昇氏(大阪18区)、出畑実氏(比例南関東ブロック)、福井照氏(比例四国ブロック)、無派閥の木村弥生氏(京都3区)らが次々に落選して衆院はわずか4人しか残らなかった。グループ結成には大きな痛手だろう。野田氏に近い自民党閣僚経験者が語る。「総選挙では石原派が会長の石原伸晃氏と会長代行の野田毅氏らが落選して派閥解体の危機、石破派も12人に減って存続が危ぶまれている。石原派にも石破派にも野田シンパがいるから、野田としては両派からこぼれた議員を勧誘して落選した推薦人の分をカバーするしかないのでは」 主を失った、あるいは主が力を失った“残党”を集めきれるか。悲願のグループ旗揚げはまだ先が長そうだ。
2021.11.08 11:00
NEWSポストセブン
蓮舫氏
立憲民主党代表選、蓮舫氏への待望論なし 女性政治家の人材不足が課題
 立憲民主党の枝野幸男代表が総選挙敗北の責任を取って辞任。後任代表候補には元総務政務官の小川淳也氏、党役員室長の大串博志氏が意欲を表明しているほか、馬淵澄夫・元国土交通相や泉健太・政調会長も出馬を検討していると伝えられている。さまざまな名前が挙がる一方、女性候補の擁立が取り沙汰される様子はない。なぜなのか。野党番の全国紙政治部記者が語る。「ネット上では蓮舫氏の立候補を求める声が多く上がっていますが、党内では待望論はあまりありません。蓮舫氏は枝野氏と並んで民主党政権時代の印象が強く、世代刷新を求める世論に受け入れられないのではないかとの意見があるからです。 蓮舫氏と並んで立憲の女性議員の顔的存在だったのが辻元清美氏ですが、残念ながら今回の総選挙で落選してしまいました。新潟1区で自民党の塚田一郎・元国交副大臣に完勝した西村智奈美氏は6期目で永田町では政策通として知られていますが、一般的知名度が低いのが難点。党内に立候補できるような女性議員が見当たらないというのが実状です」 党としてジェンダー平等推進、男女半々の議会実現などを掲げる立憲民主党だが、女性議員の存在感は高まっていない。自民党が先の総裁選で高市早苗氏、野田聖子氏が立候補して健闘したのとは対照的だ。立憲民主党関係者も厳しい表情で語る。「安倍晋三氏や二階俊博氏の後ろ盾があるとはいえ、高市氏や野田氏の台頭が立憲にとって脅威なのは間違いありません。保守派の高市氏とリベラルの野田氏が総裁選でぶつかり合ったことで、ジェンダー政策や子育て政策、夫婦別姓にしても、いまや自民党女性議員のなかで議論が進んでしまっている印象があります。 彼女たちに対抗できる女性政治家が出現しないと、今後、立憲民主党の浮上は難しいですが、リベラルを自称する中高年男性のなかにも、いまだに男性優位の思考を持つ人が多い。まずは党内でジェンダー平等を実現していかないと、自民党には対抗できないでしょう」  女性議員全体の数も今回の総選挙で2017年選挙より2人減り、衆院全体に占める女性の比率は9.7%と、10%を割り込んだ。政党別に見ると、女性の当選者数が最も多かったのは自民党で20人。立憲民主党が13人。野党第一党の変革が、女性政治家のさらなる活躍にもうながるのではないか。
2021.11.05 07:00
NEWSポストセブン
自民党総裁選、高市早苗氏は「弱者よりも国家」か 求められる「女性」への視点
自民党総裁選、高市早苗氏は「弱者よりも国家」か 求められる「女性」への視点
 29日に投開票を迎える自民党総裁選。河野太郎行政改革担当大臣、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務大臣、野田聖子幹事長代行4氏が熾烈な争いを繰り広げている。総裁選に女性候補2人が立候補したのは66年の自民党の歴史で初めて。女性リーダーには何が求められるのか? 作家の甘糟りり子さんが綴る。 * * * 最近よく見聞きするようになった「ジェンダーギャップ指数」という単語は、男女の格差を数値化したものだ。あちこちでもいわれているからご存知の方も多いかもしれないが、2021年、日本は156か国中120位。この体たらくは何度でも繰り返し発信していかなければならない。分野で見てみると経済と政治の順位が低く、政治に至っては144位という不名誉な数字である。もはや先進国とはいい難い順位ではないだろうか。 今回の自民党総裁選では女性候補が四人中二人となった。今になってやっと候補の半分、なのだ。1955年の結党から66年間で女性が総裁選に立候補できたのは2008年の小池百合子氏だけ。今回やっと立候補となった野田聖子氏は過去3回、意欲を示しても推薦人が集まらずに断念している。彼女はかつてインタビューで「自分が手をあげることで後の道につながる」と話していた。男性議員でそんなことを感じる人はいないだろう。彼らの行く道はしっかりと整備されているのだから。 日本にも早く女性のリーダーが誕生して欲しい。どんな人でもいいわけではないが、これまでの格差を埋めるために、意識的に女性を選ぶべきだと思う。能力や可能性が同じくらいなら、女性を優先するべきである。 こうした主張をすると、女性だから優先するのは逆に差別だといちゃもんをつける人が少なくない。そういう声の主はたいてい男性、それも中年か老年の方だ。偏見ではなくて、私の経験では少なくともそうだった。おそらく彼らは性別で差別をされたことがないのだろう。そして、差別というのはなんとなくスルーされたり気がつくと梯子を外されていたりすることではなく、サッカーの審判のようにホイッスルを鳴らされたりレッドカードを出されることだと思い込んでいる。世の中の差別は、誰しもが遠目にわかるものだけではないのだけれどなあ。 能力が同じだったとして、女性という理由で選ばれたとしたら、選ばれなかった男性がかわいそうという意見がある。それはわかる。でも、その場合の男性は女性よりも明らかに秀でている何かを示さなければならない。そんなの不公平だって? いやいや、あらゆる場面で女性たちはそうやって道を切り開いてきたのだ。男性よりも優れていなければ選ばれないというプレッシャーを抱えながら。今まで不公平に気が付かなったのを棚に上げて、逆差別だのかわいそうだのいわれてもね。 自民党総裁選に話を戻そう。では、高市早苗氏にリーダーになって欲しいのかといわれれば、それは違う。彼女は弁が立つし話には具体性があって、原稿の棒読みですら怪しかった菅総理大臣の後となると輝いて見えるのはわかるが、「選択的夫婦別姓に反対」で「女系天皇否定」の人が女性全体のことを考えてくれるとは思えない。夫婦の姓を統一するために煩雑な手続きで負担を強いられているのはほとんどの場合が女性である。四人の候補の中で反対しているのは高市早苗氏だけだ。 政治とは常に弱者を優先するものだと信じている。しかし、彼女の主張には、個々の弱者よりも国家、国を大切にしていることがひしひしと伝わってくる。ネットでかなり人気のようだけれど、Twitterでは出馬会見で膳場貴子キャスターに質問され、顔を強張らせる場面が拡散された。 自身の「さもしい顔をしてもらえるものはもらおうとか、弱者のふりをして少しでも得をしようとか、そんな国民ばかりいたら日本は滅びる」という過去の発言について見解を求められたのだ。生活保護の不正受給問題について議論する中で述べたものと説明したが、例えそうだったとしても、政治家なら社会全体を受け止める必要がある。不正受給に至ってしまった人たちをどうするのか考えるべきであって、「さもしい」と切り捨てる冷たさはリーダーとは程遠い。 女性は長らく弱者であった。いや、今でもまだまだ弱者である。日本にも早く女性のリーダーが現れて欲しい。同時に、女性がみんな同じ思想、同じ理想を持っているとはもちろん思っていない。心の中が全て同じだとしたら恐ろしい。しかし、高市早苗氏の主張はその恐ろしさに向かっている気がしてならない。 リーダーとなる女性には、今まで弱者の立場を強いられてきたその格差を縮めようとする気持ちがあって欲しいと願うのは、そんなに大それたことではないでしょう?◆甘糟りり子(あまかす・りりこ)1964年、神奈川県横浜市出身。作家。ファッションやグルメ、車等に精通し、都会の輝きや女性の生き方を描く小説やエッセイが好評。著書に『エストロゲン』(小学館)、『鎌倉だから、おいしい。』(集英社)など。最新刊『バブル、盆に返らず』(光文社)では、バブルに沸いた当時の空気感を自身の体験を元に豊富なエピソードとともに綴っている。
2021.09.29 07:00
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
自民党総裁選の候補者討論 報ステとWBSの仕切りの差異は興味深かった
 自民党総裁選をめぐる報道が連日繰り返されている。候補者でない人について思わず気になってしまうことも少なくないのではないか。作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘した。 * * * 本当に露出の多い4人です。自民党総裁選に立候補した河野太郎氏、岸田文雄氏、高市早苗氏、野田聖子氏が討論するシーンをあちこちの番組で見かけます。同じ日に複数のニュース番組をハシゴしている姿も。4人が横並びに座って語る同パターンが繰り返されるだけに、むしろ、各ニュース番組の「違い」の方が見えてくるのが興味深い。 9月17日、テレビ朝日系『報道ステーション』(午後9時54分)に生出演した4人。「次の感染拡大ではロックダウンをしますか」「休校にしますか」などの質問に「〇」か「×」か答を求められました。 しかし、そもそも考えてみれば日本の憲法下でロックダウンはありえない。質問が正確さを欠いていたこともあり、「法律改正もしていないのにロックダウンとはいかがなものか」と候補者から逆質問が飛ぶ。感染状況も地域などで条件が違うのに「休校しますか」とアバウト過ぎる質問に対して指摘され、MCの徳永有美アナは困惑気味に。「前提状況というところもあるんですけど…」などの説明に終始していました。 逆質問が来ることを想定していなかったのか。あるいは事前に作成された質問を、ただMCとして読み上げていたからか。ネット上でも「報ステの質問がグダグタ」「質問のレベルが低すぎる」と番組側に疑問を呈するコメントが目立ちました。 さて、その1時間後。今度はテレビ東京系『ワールドビジネスサテライト(WBS)』に同じく4人が生出演。「〇」か「×」の札で答えるコーナーで「将来的には消費税は上げなくてはいけない?」という質問が出されると、やはり4人から「どのぐらいの将来ですか?」と疑問の声が。 特にばっさり返す傾向が強い河野氏は、札すら上げないで「将来的というのがどれぐらいのタイムスパンを言われているのか分かりません」と回答拒否の姿勢を見せた。さぞやMCがタジタジになるかと思いきや……。 進行担当の佐々木明子キャスターは、即座に「就任中ということです。もし総理になられたら」と説明を返し、それに対して河野氏は「(総理を)何年やっているのか、日本の場合は分かりません」と答えました。ネットでは「消費税問題から逃げた」「はぐらかし」「国民と対話するつもりがない印象」と、政治家の姿勢の方を批判するコメントが多く見うけられました。 同じ「候補者4人が揃って討論する」というパターンでも、誰が質問しいかにやりとりするのかで、違う結果が出てくる面白さ。 そのWBSで水~金曜日のメインキャスターを担当する佐々木明子アナは、テレビ東京へ初の新卒採用女性アナとして入社し、さらに同局初の海外赴任アナとしてニューヨーク支局を担当、経済キャスターとしてリーマン・ショックを現場で体感してきた人です。 その後は朝の番組『ニュースモーニングサテライト』等でメインをつとめてきました(~2021年3月)。が時に株式市況を伝える口調が早口過ぎて、視聴者に「伝える」ことより株価変動に連動した自分の口調に酔って(?)いるのかと思えたり。「私、マーケットに詳しいのよ」的ノリにちょっとついていけない感じもありました。 しかし、4月からWBSメインキャスターになると話す速度もぐっと変化して、ゆったりと間合いをとりつつ緩急あり、響く声で明快に語る。その口調は落ち着きと奥行き、視野の広さを感じさせます。夜のニュース番組で視聴者に伝えるためにはどのような自己演出をすればいいのかを考えているのでしょう。 MCとして用意された原稿もただ読んでいるのでなく、政治や経済の全体状況を把握し各論についての理解を感じる。でなければ政治家から突然返された逆質問に、堂々と即応することはなかなかできない。おびえたり動揺を見せない存在感が何よりも佐々木さんの魅力です。 時には司会進行だけでなく、批評的なコメントをスッとさしはさむのも心地よい。例えば国と一体になって外国の株主に圧力をかけたとされる東芝の問題では、コメンテーターが「東芝は半導体や原発など日本の安全保障に関する企業だから国と話さざるをえない」とコメントすると、すかさず佐々木さんが「資本主義として見れば(国の介入は)問題がある」と返し丁々発止のやりとり。あるいは、システムトラブルを繰り返し金融庁が業務改善命令を出したみずほ銀行について「20年の間に(3銀行が合併した)企業文化を一つに揃えることができなかった問題がある」と指摘するなど、とにかく切れ味がいい。 さて10月、いよいよそのWBSと同じ時間帯の『報道ステーション』で変革が。メインキャスターに超大物の大越健介氏が登場とあって、注目が集まっています。大越氏といえばNHKワシントン支局長を経て『ニュースウオッチ9』『NHKスペシャル』等の看板番組キャスターを務めてきたあの人。 大越氏自身も「日々のニュースは大事な主食。例えるなら“米”。皆さんに良質な主食をお届けしたい」と所信表明。米どころ新潟県の出身ゆえの言い回しだそうですが、自分の仕事をすらっと「主食」と言い切ってしまう自信家ぶり。東大出超エリート街道を来ただけに、下手をすれば「上から目線」と批判される危険性も孕む。 仮に、ニュースが「主食」だとしても、ニュース番組同士でさらに主たる席を争うバトルがある。大越さんですらノンキに構えていられない午後10時のニュース番組ガチンコ勝負。秋の夜長、二つの番組を対比させながら見る醍醐味を存分に堪能したいと思います。
2021.09.25 16:00
NEWSポストセブン
菅首相辞任で女性天皇議論も進展 誰が新総理になれば「愛子天皇」実現か
菅首相辞任で女性天皇議論も進展 誰が新総理になれば「愛子天皇」実現か
 安倍政権以降、遅々として議論が進まず、事実上実現は不可能とみられてきた「女性天皇」。しかし、愛子さまのご成人前という“滑り込み”のタイミングで菅義偉首相が退任を表明。状況は一変、女性天皇実現へ光明が見えてきた。 女性天皇実現の議論は、2004年、小泉純一郎元首相の下での「皇室典範に関する有識者会議」の発足に端を発する。「当時は、1965年の秋篠宮さま以降、男性皇族のご誕生がないことに対する危機感がありました。小泉政権は、女性・女系天皇を容認する方向で法案提出の準備を進めていました」(政治部記者) しかし、2006年の秋篠宮家長男の悠仁さまの誕生により、安定的な皇位継承策は喫緊の課題ではないと判断された。「男系の維持に強く固執する安倍晋三前首相は、総理に就任した10年前からこの議論を止めていました。その流れを汲んだ菅義偉首相も、表立った発言を避けてきた。 しかし、今回の総裁選を機に菅内閣の退陣が決まりました。現在、次の総理を選ぶ自民党総裁選は混戦の様相です。誰が勝ち抜くかによって、『愛子天皇』実現が大きく前進するかもしれません」(前出・政治部記者) 岸田文雄氏、高市早苗氏が立候補を表明。河野太郎氏、野田聖子氏、石破茂氏らも有力候補として名前が挙がっている(すべて衆院議員)。「安倍氏の支援を受けている高市さんは別です。しかし、彼女以外の候補が総理になれば、女性・女系天皇実現に向けて一気に議論が進む可能性が高いでしょう。国民に真摯に向き合うならば、これ以上議論を先延ばしにできないはずです」(前出・政治部記者) たとえば、河野氏は「男子がいなくなったときは、愛子さまから順番に、女性の皇室のお子さまを天皇にしていくというのが1つある」(2020年8月)、石破氏は「女系天皇という選択肢は排除されるべきでない」(2020年9月)と発言している。※女性セブン2021年9月23日号
2021.09.08 16:00
女性セブン
岸田文雄・前政調会長の評価は?(時事通信フォト)
「岸田文雄氏の大局観は1点」ベテラン政治評論家が自民党総裁候補を採点
 党役員人事や解散戦略など、政局をめぐる話題ばかりが先行した自民党総裁選は、菅義偉・首相の「不出馬表明」で新たな局面に突入した。9月17日の告示まで党内の綱引きは続きそうだが、政局よりも重要なのは、候補となっている政治家に総理・総裁としての資質とコロナ危機を乗り切る手腕があるかどうかだろう。(文中一部敬称略) 本誌・週刊ポストは半世紀以上にわたってこの国の政治を取材し、歴代首相の失敗と成功を見つめてきたベテランの評論家、ジャーナリスト5人に、総裁選有力5候補の「総理の資質」を10段階で採点してもらい、現職の菅氏と比較してもらった。 評者ごとに採点時に重視したポイントは違う。 非常時だからこそ、総理になるには「決断力」が求められると指摘するのは、元時事通信政治部長の政治ジャーナリスト・泉宏氏だ。「現時点の各人の決断力は、総裁選出馬をめぐる姿勢から判断した。いち早く出馬の意思を表明し、困難な状況下で政権を担う決断力を示した者には高評価、出馬を迷っている者、それまで総裁選に出馬したがっていたのに今回は非常に慎重な者は低評価をつけた」 田中角栄研究で知られる政治評論家・小林吉弥氏は「政策力」を挙げる。「総裁選を目指す政治家は政策本を出版することが多い。石破や岸田、河野は出したし、高市も出版するという。だが、本を書いたから政策力があるとは言えない。 政策力とは現在の日本にとって何が大きな課題なのかを把握する力、解決する方法を考える構想力、そして実現力を合わせたもの。田中角栄は生涯に33本の議員立法を成立させ、すべて1人で国会答弁をこなせるくらい勉強していた。そこまでやったから役人を説得できた」 さらに、浦和市議や埼玉県議を歴任した評論家の小沢遼子氏は国民への「共感力」を重視し、元共同通信政治部記者として政治史に残る数々の政争を取材してきた政治ジャーナリスト・野上忠興氏は人や組織を動かす「統率力」を基準に評価。元時事通信解説委員で鈴木善幸内閣以来、政府の行革に携わってきた評論家・屋山太郎氏は、総理の資質で最も大切なのは「大局観」だと見る。 本誌は評者それぞれの採点を五角形のレーダーチャートにまとめた。最下位は野田聖子・幹事長代行 総裁選の最有力候補に浮上した岸田氏(5位)は、党内の期待とは裏腹に、総合点19点(50点満点)で現職の菅首相(21点)を下回った。「決断力」は、「過去は安倍首相からの禅譲を期待して総裁選出馬ができずに優柔不断と見られていたが、今回は勝敗不明でもいち早く出馬を決断、『岸田は変わった』ことを印象付けた」(泉氏)と高評価(7点)を得たが、他の4項目が低い。特に低評価だったのは「大局観」(1点)だ。 採点者の屋山氏が指摘する。「岸田はこれまで大局観を語ったことがない。出馬表明会見でも経済重視で、経済重視イコール軽武装という宏池会の伝統に縛られている。アフガニスタンを見ても現在の国際情勢は安全保障を他国に委ねる情勢ではなく、そういう時代に軽武装の思想を引き継いでいるようでは大局観があるようには感じられない」「政策力」(4点)の評価も厳しい。「政調会長時代に減収世帯への30万円支給というコロナ対策をまとめたが、公明党の反対で一律10万円支給にひっくり返された。連立与党への根回しが不十分で、落とし所も間違えた」(小林氏) 総合点で最下位(18点)だったのが野田聖子・幹事長代行だ。「小泉政権時代に郵政民営化に反対して離党を余儀なくされたが、復党後は要職を重ねてきた。出戻り組でも自民党の女性議員にシンパが多く、人を動かす力はある」(野上氏)と「統率力」(5点)や「共感力」(6点)は高いが、「大局観」(0点)や「決断力」(3点)が低い。「総裁選のたびにあれほど『女性初の総理』を目指すと動いていたのに、今回は音沙汰なし。幹事長代行だから、この先、二階氏の力に頼って総裁選に出ようと計算しているように見える」(泉氏)「ただ総理・総裁になりたいだけ。女性総理誕生への期待は分からないではないが、誰でもいいというわけではない」(屋山氏)という超辛口の評価もあった。※週刊ポスト2021年9月17・24日号
2021.09.06 07:00
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