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大谷翔平、ナ・リーグDH制導入で「40打席増」の計算 高まる本塁打王の可能性

今季も二刀流が世界を沸かせるか(時事通信フォト)

今季も二刀流が世界を沸かせるか(時事通信フォト)

 3月14日(日本時間15日)、3か月以上のロックアウトを経て、メジャーがキャンプインした。大谷翔平(27)も初日から投手と打者両方で調整し、今季も二刀流が世界を沸かせることになる。

 ファンが期待するのが昨季、あと一歩のところで逃した日本人初の本塁打王だ。悲願の達成について、「今季から導入される“新制度”が後押しに繋がるのではないか」と語るのはメジャーリーグ評論家の福島良一氏だ。

「新制度」とは大谷のエンゼルスが所属するア・リーグだけでなく、ナ・リーグでもDH制が導入されることを指す。

「ナ・リーグチームとの敵地交流戦でもDHが使えるため、大谷の打席が増えることが予想されます。昨季、エンゼルスはナ・リーグ球団との敵地交流戦が10試合ありましたが、DHが使えないため、大谷は登板した1試合以外は代打での出場でした。今季のエンゼルスも敵地交流戦が10試合予定されており、全試合に先発投手かDHで出場すれば、35~40打席増える計算になります」(福島氏)

 この40打席増が大谷にとって非常に強い味方になる。昨季のア・リーグの本塁打王はぺレスとゲレロJr.の2選手。ぺレスの打席数は665、ゲレロJr.は698。2本差の大谷は639と、ペレスでも26、ゲレロJr.とは59打席も差がある。

「大谷は13.9打席に1本打っているので、仮に昨季と同じペースなら2~4本の上乗せとなり、彼らに並ぶか抜いていた計算になります。今季も同じペースで打てれば本塁打王を期待できるでしょう」(同前)

 この新制度は来季以降の大谷の動向にも影響を与える。

「二刀流を続けたい大谷にとってナ・リーグ移籍という選択肢が増えることになる。大谷は2023年のシーズンオフにFAになります。何球団が二刀流を認めるかわからないが、メジャー史上最高の年俸60億円とも予想される大谷の評価は、さらに上がる可能性もある」(同前)

※週刊ポスト2022年4月1日号

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