前立腺肥大症の新治療「UroLift」
「それが今年4月、外来で日帰り可能なUroLiftという外科的治療が保険適用されます。この装置は内視鏡を使い、前立腺の内側からアプローチし、狭くなった尿道を4か所ホチキス止めの要領で開くのです。組織を削らないため出血はなく、時間も10分程度の低侵襲な手術で、結果的に射精障害が起きず、服用の薬を止めることも可能となります」(古田准教授)
排尿障害は脳梗塞や糖尿病、前立腺がんなどが原因で起こることも。また約20%だが、排尿をコントロールする脳脊髄神経が原因の排尿障害もある。だからこそ、排尿に違和感を覚えたら恥ずかしがらずに、泌尿科を受診しよう。
取材・構成/岩城レイ子
※週刊ポスト2022年4月1日号
古田昭・東京慈恵会医科大学泌尿器科准教授