別府市「城島高原パーク」でのイベント風景。後半は雪も舞う寒波のなかで開催された
大分を“中央”に広めたい
早水:よく地元の人が“湯だけ(言うだけ)やん”と上げて落とすような表現をするけど、まさにそうだよね。大分の人は基本的に「誰か動いてくれないかな」ってスタンスで、ちょっと内向的なんよ。新しいモノが根づくのも時間がかかるしね。情報誌も軌道に乗るまで3年かかりましたから。
大野:僕のライブのチケットもいつも半数近くが開催間際まで売れずにヒヤヒヤします。ただ、直前になってドッと完売したりする。「様子見文化」みたいなのがあるのかも。でも、一度、頑張りを認めてくれると長く見守り続けてくれるんですけどね。
中島:私はお祭りの會長さんのご紹介で別府新聞に取り上げていただいてからイベントのMCやラジオのゲストに呼んでいただけるようになって。そこから料理番組やCMの仕事をいただけたので、人の繋がりの大切さが身に染みましたね。
大野:ですよねー。先日、姉さん(中島)と初めてご一緒させていただいた「城島高原パーク」でのトークイベントも極寒のなか多くのお客さんが来てくださいましたよね。大分の方の義理堅さを感じました。
中島:その通りです!
早水:でも中島さんは元々中央(関東圏)のタレントさんやから、大分はNHK以外は地上波の民放チャンネル数が3つだけしかなくて驚いたやろ?
中島:たしかに、テレビ事情は東京とは違いますね。
早水:全国で移住支援も充実して移住ブームのいま、中島さんのような存在は大分にはありがたいですよ。
中島:芸人のような存在が地域の盛り上げ役を担えることは喜ばしいことです。
大野:僕も出身は大分ですが、福岡でのお仕事も多い。九州全土で認知されるようになってきて、中央で認知されることを目標にしています。どんな人でも、全国各地に拠点があることは強みになると思います。