では小顔メイクの詳しいテクニックを紹介する。
【1】シェーディング
「いつものファンデーションより、ちょっとだけ濃い色(暗め)を選ぶのがおすすめです。あまり濃すぎると目立ちすぎてしまいます。つける位置や量がわからない人が多いと思いますが、“つけている”と、はっきりわかるほどつけるのはNG。一度に塗らず、少しずつ重ねてみてください。理想の顔型は卵型なので、つける位置は卵型からはみ出る隠したい輪郭につけるイメージ。眉頭の下から鼻の脇はつなげると強すぎるので分けてつけます」(榊さん・以下同)
【2】ハイライト
「ハイライトをつける位置は、どんな顔型も同じですが、顔が横に大きいと感じる人はやや縦長に、逆に、縦に大きいと感じる人は横長を意識して入れましょう。広げすぎると効果がなくなるので注意して」
【3】眉のポイント
「眉毛は短くしすぎず、立体感を持たせ存在感を出します。まぶたがたるむ原因になるので抜くのもNG。眉山は上げすぎず、眉の下のラインはまっすぐ描くことを意識してください」
【4】目まわりのポイント
「マスカラはビューラーで上げて、根元から上下しっかりつける。下まつげにもつけないと、顔の下半分が間延びします。アイラインやマスカラは黒ではなく、茶系がナチュラルでおすすめです」
●アイライン
まつげとまつげの隙間を埋めるように描き、最後は跳ねすぎないように自然に横にスッと抜く。一筆書きではなく、点々をつなぐようなイメージで。
●アイシャドー
メインカラーを二重幅くらいの広さで入れて、目尻の下3分の1くらいまで少し伸ばして引き締める。濃い色をアイホール全体に広げすぎないよう注意。
【5】人中短縮メイク
「人中の距離が長く見えることも顔が大きく見える要因の1つ。鼻の下に陰影を入れ、上唇にハイライトで立体感、上唇の山にリップラインをオーバー気味に描き輪郭を際立たせると、引き締まります」
【プロフィール】
ヘアメイク・榊美奈子さん/雑誌や広告を中心にヘアメイク歴30年。特に40代やハイエイジ(シニア)の悩みに合わせた指導が得意。一般のかた向けのメイクレッスンも行っている。
取材・文/苗代みほ イラスト/サトウヨーコ
※女性セブン2022年4月28日号