参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
「トー横は参政党を応援してます!」──眠らない街・新宿区歌舞伎町。最近ではホストの“売り掛け問題”や、身寄りのない若者らがたむろする“トー横”が槍玉に挙がるこの街だが、7月20日投開票の第27回参議院選挙に向けてある動きが起こっている。
冒頭の言葉は7月11日、“トー横界隈”で活動する女性インフルエンサーがSNSに投稿し、話題になったものだ。全国紙社会部担当記者が言う。
「投稿主は普段、“トー横”や歌舞伎町の人にインタビューする様子を生配信するなどしているゆきにゃんさん。参院選が始まってから、〈トー横は参政党を支持します〉〈選挙に行こう〉などと連日、発信をし始めたようです。投稿の中には参政党の東京選挙区で立候補しているさや氏(43)とのツーショットなどもあり、SNS上で広く拡散されている」
オレンジ色ののぼりと「日本人ファースト」を掲げて、選挙活動中の参政党。一部の大手新聞社や通信社の選挙情勢調査によれば、前回の選挙よりも大幅な議席増が見込まれており、改選議席で野党第1党の座を争う可能性もささやかれる。そんななか、彼らの支持を表明する若者たちが歌舞伎町から声を上げ始めているのだ。
「ホスト業界でも大手の『groupdandy』系列の『CANDY』に勤めるきらおくん氏が7月5日、〈ホストクラブCANDY160人全員、参議院選挙で投票させて頂きます。ちなみに歌舞伎町ホストだけで1万票近い票が眠ってますよ、俺たちにも権利があります。政治家の皆さん、俺たちの声を聴いてみませんか??(原文ママ)〉とX上で投稿。
参政党の神谷代表に対して、『僕たち(ホスト)の事も政治に参加する権利がある国民だって認めてくれた気がします』などとも述べた。神谷氏も一連の投稿について認知しているようで、10日の街頭演説では『最近ホストからも人気でね』と話題に触れる場面がありました」(同前)
全国随一の繁華街として栄える歌舞伎町の“参政党ブーム”の実態は──。夜の街を現地取材すると、若者たちの政治に対する本音が見えてきた。歌舞伎町のホストクラブで働く20代男性が語る。