多様性の時代ならではの悩み、その行方は?
これからドラマは、父娘のダブル婚活というシチュエーションに突入していく。
「杏花と松重豊さん演じる父親の林太郎との会話は、本当にとある家庭でやりとりされていそうな内容やテンポでクスクス笑っちゃいました。全員に憎めない人間らしさを感じます。
ヨガのインストラクターというのは、杏花のパーソナリティのひとつにすぎません。杏花にはやりたいことや明確な目標があって、『結婚って何? なんでしなきゃいけないの?』と思っている。でもずっとひとりではいたくないような気持ちもどこかにあるんですよね。そんなひとりの女性として、誰もが抱くような等身大の悩みは、今の時代、すごく共感する人が多いんじゃないでしょうか」
ドラマをきっかけにヨガに興味を持った人へ、密山さんはこうアドバイスをくれた。
「ヨガマットやウェアを用意していなくてもできるし、始めるハードルは低いか、ないに等しいです!(笑い)。やりたいときにやるのが、無理なく続けるコツです。
ドラマを観ながら、呼吸したり、前屈したりするだけでもヨガ。首を軽くストレッチするだけでもヨガ。杏花のクラスは初心者向けという設定なので、ポーズもすぐまねできますよ。ぜひテレビの前で、杏花と一緒にリフレッシュしてみてください」
恋愛模様に加え、ヨガによる癒しを体感できるドラマ「じぞ恋」。ざわつくことの多い昨今に、前向きな気持ちをもたらしてくれそうだ。
取材・文/やしまみき 撮影/白田光孝
【プロフィール】密山礼巳(Remi Mitsuyama)/ヨガインストラクター。元大手IT企業のwebプロデューサーとして多忙な会社員生活の中で、ヨガに出会い、自分と向き合う大切さを知る。自分を深く知ることで穏やかになり、忙しくても笑顔に包まれた生活を送れるようになった経験を多くの人に伝えたいと、「RYT200」(全米ヨガアライアンス認定ヨガインストラクター資格)を取得後、ヨガインストラクターに転身。現在は、都内スタジオやオンラインを中心に、ヨガレッスンを開催。初心者にもわかりやすく効果のある動作誘導に定評があり、企業向けレッスンや、ブランドコラボレッスンも行う。2022年TBSドラマ「持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜」のヨガ監修を勤める。