植竹と同じ黄金世代の渋野日向子
ゴルフのプロテストは狭き門だが、合格したからといってすぐにレギュラーツアーに出られるわけではない。トップ合格者さえQTファイナルへの出場権が与えられるだけで、道のりは遠いのだ。ステップ・アップ・ツアーも、下部ツアーでありながらレギュラーツアーとのつながりは薄い。今回、優勝してステップ・アップ・ツアーでは賞金ランク2位となった大林も、推薦などで出場するレギュラーツアーでは賞金ランキングは103位にとどまる。
それでも、大林に聞くと、「今はマンデートーナメントなどで出場を目指していますが、3日間で戦う本戦と違って18ホールでスコアを出すことが求められるため、そういった力もつけないといけないと思っています」と前向きだ。
新人に試合経験を積ませてレベルアップを図る目的で設立された下部ツアーとはいえ、脇元華、金田久美子、吉田弓美子、木戸愛といったレギュラーツアーの常連組も出場している。女子ゴルフの裾野の広さを実感させられるし、テレビ中継に映るのがごく一部のトッププロであることがよくわかる。