がんと闘う辛さは想像を絶する…(イメージ)
その後も仁科は55歳で小腸と盲腸、61歳で大腸のS状結腸のがんに罹った。4度のがんを経て、仁科は「がんに罹ったら、家族という存在がどう自分の助けになるか、それぞれ役割分担したらいいのでは」と言う。
「例えば最初のがんの時、松方さんは生活面より精神面で助けてくれました。抗がん剤で髪の毛が抜けた時に泣き叫んでわめいたら、『命とどっちが大事なんだ』って怒られました。その言葉で我に返り、冷静になることができました。
当時は松方さんの仕事の関係で京都に住んでいたので、東京の両親は生活面で頼ることはできませんでしたが、10歳下の妹は両面で支えてくれました。そのように、家族の中でも分担して助けてもらうことは大事かと思います」
※週刊ポスト2022年5月6・13日号