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鈴木啓示氏、佐々木朗希に「短命になってもらいたくないですわ」と下半身強化を提言

近鉄で通算317勝をあげた鈴木啓示氏(時事通信フォト)

近鉄で通算317勝をあげた鈴木啓示氏(時事通信フォト)

 史上最年少の完全試合達成で無限の可能性を感じさせるロッテ・佐々木朗希(20)。この活躍ぶりに球界OBからも注目が集まっている。

「草魂」を座右の銘とし、近鉄で通算317勝をあげた鈴木啓示氏は佐々木について「素晴らしい素材の選手だけに、過去に何人もいたような短命の選手になってもらいたくないですわ」と語る。

「変なたとえかもしれませんが、台風で言うと巨大勢力を保ったまま北上する台風になってもらいたい。今はまだ瞬間最大風速が凄い台風。もちろん、ストレートもフォークもコントロールも素晴らしくて、私の新人時代と比べたらすべてにおいて数段上だと思う。

 ただ、やはり肩やヒジに負担がかかる投げ方をしていますよね。上半身の強さで投げている。そういう投げ方だと肩やヒジを痛めることが往々にしてあるのです。これからは下半身を鍛えて、足腰で投げる感覚を身につけるのがいいと思います。

 それにしても、8回まで完全投球なのに降板になって、佐々木は納得していたというのだから、えらい割り切りのええ子やと思いましたね」

 鈴木氏は高卒ルーキーとして10勝をあげ、翌年からは5年連続で20勝以上を記録したが、「若い頃は力任せに投げるだけだった」と述懐する。

「ボールは足腰の力で投げることが大事なのですが、それに気がついたのは少し勝てなくなった時期のこと。それ以降はとにかく走り込んで足腰で投げるようになり、腕の負担が減って完投しても疲れませんでしたね。私の座右の銘の『草魂』は『走魂』でもあるんです。

 一時期、シーズン20勝に届かなくて“鈴木も終わり”と言われた時代があったが、その時に、高校時代に毎日300球を投げ、疲れたと感じたあたりからいい球が投げられるようになったことを思い出して、下半身を強化するようになりました」

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