芸能

上島竜兵さんが語っていた思い「笑わせてるんじゃねえよ。笑われるんだよ」

屈託のない笑顔

上島さんが言う「笑われる」の思いとは

 お笑いタレントでダチョウ倶楽部のメンバー、上島竜兵さん(61)の急死に衝撃が広がっている。ダチョウ倶楽部公式のインスタグラムには、3日前に事務所の後輩である劇団ひとりとの笑顔の2ショットが投稿され、「劇団ひとりくんと久しぶりに会えた」とつづられていた。

 インスタには「竜ちゃん、なんで?」「嘘って言ってほしい」といったファンからの悲痛のコメントが寄せられている。最後に掲載されたのが上島さん率いる「竜兵会」のコアメンバーである劇団ひとりとの写真であることも、悲しみに拍車をかけている。ベテラン芸能ライターが言う。

「劇団ひとりさんに有吉弘行さん、土田晃之さんら上島さんを慕う事務所の後輩たちを中心に居酒屋で集まっていた竜兵会ですが、通っていた居酒屋が閉まり、コロナになったこともあって、近年は集まる機会が減っていたそうです。メンバーたちがみな売れっ子で多忙なこともあり、それぞれと会う機会も減っていたのでしょう。

 それだけに、久々にひとりさんに会えた嬉しさがインスタから伝わってきます。まさかこれが最後の上島さんの投稿になってしまうとは……」

 劇団ひとりといえば、バラエティ番組での活躍はもちろん、昨年はNetflixの映画『浅草キッド』の監督も務め、高い評価を得た。若きビートたけしと師匠・深見千三郎の師弟関係を描いた同作は、劇団ひとりと上島さんとの関係にも重なる。劇団ひとりは完成披露記者会見で、「僕の師匠って言うと上島竜兵さんがたぶん1番近い存在。でも何か教わった記憶はない(笑)。でも売れてないころから面倒見てもらったという感謝はあります」と語っていた。

 上島さん自身はこの作品をどう観たのだろうか。昨年12月、ニッポン放送「土田晃之日曜のへそ」にゲスト出演した上島さんは、同じく竜兵会のメンバーである土田と、『浅草キッド』の感想を言い合っていた。土田は上島さんから聞いたこんな言葉を明かしていた。

「劇中で深見(千三郎)さんが『笑われるんじゃねえぞ。笑わせるんだよ』って言うんですけど。それを聞いた上島さんが言ったのが『笑わせてるんじゃねえよ。笑われるんだよ』って、それはそれでかっこいいなと思って」

 上島さんは頷いて「俺はそっちなんだよな」と話していた。いかにも上島さんらしい言葉であり、愛弟子の成功に対する喜びも伝わってくる。

【相談窓口】
「日本いのちの電話」
ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)
フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)

関連キーワード

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン