クーラーのつけ始めは“カビ風”に注意(イラスト/こさかいずみ)
カビを培養中!? 圧倒的に危ないのは洗濯機!
「洗濯槽の中は構造上掃除できないので汚れがたまりやすい。その上、通気性も悪いので、クロカビの培養地になっています。せっかく洗濯しても、衣類にカビがつく原因に。対策は、市販の『洗濯槽クリーナー』で月に1回は洗うこと。さらに普段から、洗濯槽のふたを開けておき、水分を蒸発させるようにしましょう」(松本さん)
乾燥機能を使用すると、カビの増殖は抑えられる。
クーラーのつけ始めは“カビ風”が舞う
「クーラーをとめた後、内部の結露からカビが発生します。だから、クーラーのつけ始めは、風と一緒にカビを大放出。運転開始から5分間は窓を開け、カビを含んだ空気を追い出しましょう」(松本さん)
【プロフィール】
農学博士・川上裕司さん/東京家政大学大学院人間生活学総合研究科家政学部環境教育学科非常勤講師・客員研究員。国立病院機構相模原病院臨床研究センター客員研究員。生活環境にかかわる有害生物 (微生物や害虫)を研究。共著に『博物館・美術館の生物学—カビ・害虫対策のためのIPMの実践—』(雄山閣)など。
医学博士・高岡正敏さん/日本獣医畜産大学卒業後、東京大学医科学研究所寄生虫研究部でダニの研究を始める。2008年埼玉県衛生研究所を定年退職後は、アレルギー疾患の治療法と予防法を確立するために(株)ペストマネジメントラボを設立。主な著書に『お父さん、お母さんが知っておきたい ダニとアレルギーの話』(あさ出版)など。
医療環境管理士・松本忠男さん/プラナ代表取締役、ヘルスケアクリーニング代表取締役社長。日用雑貨メーカー・エステーと共に「拭く」をテーマに正しい清掃・除菌方法を広める「福育活動」に取り組む。『病院清掃35年のプロが教える 病気にならない掃除術』(幻冬舎)など著書多数。
取材・文/土田由佳
※女性セブン2022年6月2日号