国内

新宿・歌舞伎町で「ドリンクに薬物」の手口が横行 パパ活女子は自衛策を共有

歌舞伎町の異様な実態が浮き彫りに(時事通信フォト)

歌舞伎町の異様な実態が浮き彫りに(時事通信フォト)

 合成麻薬「MDMA」を混ぜた清涼飲料水をマッチングアプリで出会った初対面の女子大生(21)に飲ませたとして、5月14日、自称会社員の高山剛容疑者(41)が愛知県警中村署に逮捕された。

 警察によれば、高山容疑者はMDMAを混入させた飲料を事前に用意し、深夜に入った居酒屋で店員に依頼してグラスに入れ替え、女子大生に提供させたとみられている。

 女子大生は居酒屋退店後に気分が悪くなり、男の隙を見て警察署に駆け込んだというが、このニュースが新宿・歌舞伎町で波紋を呼んでいる。

 出会い系や夜の街に詳しい現役女子大生ライターの佐々木チワワ氏が語る。

「同様の手口が歌舞伎町で横行しているんです。とくにパパ活でパパが女の子を眠らせたり、朦朧とさせてヤる(SEXする)ためにドリンクに薬物や睡眠薬を混ぜるケースが多く、歌舞伎町のパパ活女子の間では危機意識が共有されている。

 リスク回避のため、女子たちは『席を立つ時はグラスを空けてから』『自分がいない間に新たに注がれたドリンクには手をつけない』といったルールを守っています。それこそ体液を混ぜられるなんてこともありますから」

 今回の事件に関しても、女子大生が異変に気づいた後すぐに警察に駆け込んだ点に「自衛の姿勢が見て取れる」という。

「『あ、盛られたかも』という直感がないと警察には行かないと思います。女性側も無知ではなかったのでは」(佐々木氏)

 今回の事件とは逆に、女性が男性に薬物を盛るケースもあるという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン