異常変動全国MAP2022VOL.3

異常変動全国MAP2022VOL.3

茨城県北部に要注意

■中部警戒ゾーン

 号外速報が出された中部では、新潟県の電子基準点「高柳」で7cm以上、岐阜県の基準点「大野白川」と「清見」で8cm以上など、多くの「異常変動」が見られる。

「『隆起・沈降』では、富山県、石川県、福井県を中心に全体の広いエリアで沈降傾向だったのですが、最近は隆起傾向となっている。長い沈降から隆起に転じた場合は、地震発生直前の危険なシグナルの可能性があると言えます。

『水平方向の動き』では、2月下旬、同じエリア内で異なる方向の大きな動きが複数見られました」

 このエリアには柏崎刈羽原発や志賀原発がある。現在はいずれも停止中だが、予期せぬ事態への警戒を怠るべきではない。

■東北警戒ゾーン

 東北は、中央を南北に連なって伸びている奥羽山脈周辺に「異常変動」が集中している。

「『隆起・沈降』でも、太平洋側が隆起する一方、日本海側は沈降し、特に秋田県と山形県で沈降エリアが広がっているので、その境目の奥羽山脈周辺に歪みが溜まっていると考えられます。

『水平方向の動き』は全体的に活発ですが、その動きが福島県南部と岩手県北部で途切れており、動きが見られなくなる茨城県北部と青森県南部との境目は要注意です」

 そのほか、危険度3位「中国」と同4位「首都圏」の警戒ゾーンは、別掲のMAPに示した。巨大地震はいつ起きてもおかしくない。

※週刊ポスト2022年6月10・17日号

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