にらのチャンプルーなどもあった(出典『東北大学 日本食プロジェクト研究室の簡単いきいきレシピ』世界文化社刊。イラスト/いばさえみ)

1975年の昼食。にらのチャンプルー、もずくときゅうりの酢の物、さつまいもともやしのみそ汁(出典『東北大学 日本食プロジェクト研究室の簡単いきいきレシピ』世界文化社刊。イラスト/いばさえみ)

コンビニ食でもできる“令和版”1975年食

 1975年と異なるのは運動習慣だけではない。私たちの生活は、47年前とは比べものにならないほど忙しい。だが、それでも1975年型の食事を用意するのは簡単だ。

「“副菜は2品以上”としていますが、これは漬けものやふりかけも1品としてカウントします。食後のデザートに果物を食べれば、それも1品です」(都築さん)

 副菜のおすすめはほうれん草のおひたし。煮ることで細胞膜が壊れて抗酸化物質を吸収しやすくなるほか、発酵系調味料であるしょうゆを使う。

「かつおぶしをかけることでトリプトファンを摂取できるのもメリットです。食べることでイライラしなくなり、免疫力も上がる。1975年はもちろん、戦国時代に“毒消し”として食べられていたという説もあります。同じくトリプトファンやアスタキサンチン、オメガ3系脂肪酸が豊富な鮭もいいでしょう。総菜の中でも、焼き魚は比較的加工度が低いとされています」(永山さん)

 そのほか、焼き魚と同じく加工度が低い焼き鳥なども1975年型の食事に近いメニューだ。おにぎりを買うなら、のりを巻いてあるものを選べば、食材を1つプラスできたことになる。また、もしいままで食事を手軽に済ませるために「おにぎり2個」を買っていたなら「おにぎり+サンドイッチ」などにすれば、同様に食材の数を増やすことができる。

 もちろん、47年前といまとでは、野菜そのものの栄養素にも違いがある。永山さんは、農薬の多い野菜は避け、旬のもの、できれば有機野菜を選べば問題ないと語る。料理をする時間や気力がない日も大丈夫。スーパーやコンビニの総菜でも、1975年型の食事は再現できるからだ。

「コンビニ弁当やパスタ、レトルトのみそ汁は、できるだけ具だくさんのものを選び、サラダなどの副菜を追加すれば大丈夫。そこに電子レンジで加熱したもやしやきのこ、豆腐、豆の水煮などを足せば、さらに1975年型の食事に近づけることができます。アレンジも手軽で発酵食品を摂取できるカップみそ汁は強い味方です。そのほか、豆乳、豆腐めん、かまぼこ、カットフルーツなども使いやすいでしょう」(検見崎さん・以下同)

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