野球解説者の江本孟紀氏

野球解説者の江本孟紀氏

江本:そうして鍛えている人たちにも、テストなんて必要あるのかな。

弘兼:僕も普段は運転しますが、ゴルフの時は誰かに迎えに来てもらう。帰りがウトウトして危なそうなので。江本さんはゴルフやってますか?

江本:コロナが流行りだしてから増えて、月に7~8回は行きますよ。ゴルフ帰りに眠くなったら、サービスエリアで寝ます。眠気を抑えるためにプレー後に湯船には入らないとか、そういう注意を払って安全に運転できればいいんです。後期高齢者だから返納しろというのはどうかと思います。

弘兼:ゴルフのほうは?

江本:5年前に胃がんの手術をしたあとは一番柔らかいRシャフトで打っていたんですが、それがSRになり、Sになった。そろそろXかなと。

弘兼:じゃあ、まだ250ヤードは飛びますか。

江本:いやいや200ヤードそこそこですね。これが悔しいんですよ。

弘兼:僕も昔は飛んだんですが、今はいい当たりをしても220~230。若い人に軽くオーバードライブされてね。“ある意味、成長している”と考えるようにしています。

江本:僕らは負けん気が強いので“クソ!”と思っちゃう。最近、70代後半の大橋巨泉さんの弟さんとラウンドすると、ゴールドティから打つんですよ。“1人だけゴールドだと嫌じゃないですか?”と聞いたら、“いやいや、セカンドでグリーンが狙える位置まで飛ばせるところからドライバーを打つのが、ゴルフの正しい遊び方ですよ”と言われました。その時はなるほどと思いましたが、やっぱりゴールドからは打ちたくないな……。

弘兼:ボクは青のバックティからやります。ゴールドは嫌でしょう。ジャンボ(尾崎)さんがシニアツアーに出場しないのと似てますかね。

大和田:お2人ともお元気だ。僕は坐骨神経痛で医師からストップがかかり、泣く泣くクラブを置きましたよ。

(第2回に続く)

【プロフィール】
江本孟紀(えもと・たけのり)/野球解説者。1947年7月22日、高知生まれ。法政大から熊谷組を経て東映に入団。2年目に南海に移籍し、エースとして活躍。阪神に移籍後、「ベンチがアホやから野球がでけへん」の言葉を残して退団。引退後は政界に進出し、現在は辛口評論家として活躍。

弘兼憲史氏(ひろかね・けんし)/漫画家。1947年9月9日、山口生まれ。早稲田大で漫画研究会に所属し、松下電器産業(現・パナソニック)に入社。3年後に退職して漫画家の道に進む。代表作『島耕作』シリーズに加え、『黄昏流星群』では中高年の恋愛を描き、団塊世代にエールを送る。

大和田伸也氏(おおわだ・しんや)/俳優。1947年10月25日、福井生まれ。早稲田大在学中に演劇を始め、中退して自由舞台に参加。劇団四季を経て、NHK朝の連続テレビ小説『藍より青く』で人気を獲得。テレビドラマ、映画、舞台、ミュージカル出演に加え舞台演出、映画監督も務める。

※週刊ポスト2022年6月10・17日号

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