献花台の行列には10代学生の姿も目立った

献花台の行列には10代と思われる若者の姿も目立った

「まだ具体的に事が進んでいるわけではないですが、『後継は昭恵さんがいい』という話は出ています。甥っ子(信千世氏のこと)は地元ではどんな人か分からないしなぁと。もちろん本人が受けてくれればの話ですが、『昭恵さんならやってくれるのではないか』と言われています。

 これまで地元では、昭恵さんは『何をやるか分からない人』という認識で受け止められていましたが、今回の悲しみを乗り越えて、安倍さんの後を継いで出馬してくれるのではないかと期待をかける人たちがいるのです」

 山口県下関市にある安倍氏の地元事務所に献花に訪れた30代女性はこう話した。

「母親が熱心に安倍さんを応援していました。いま体調を崩して入院しているので、代わりに私が献花に来たんです。安倍さんは、私が政治を考えるようになってから、総理大臣としてはもっとも馴染みがある人。安倍さんの政治を引き継いでくれる人を後継者として希望したいです」

「家庭内野党」を公言していた昭恵夫人だが、安倍氏とはおしどり夫婦として知られていた。2007年、体調不良で第1次政権を終えることになり、落胆する夫を日々支え続け、首相に返り咲いた後も首相の体調ケアに全力を尽くしていた。安倍氏の政治信念を誰よりも間近で見てきたことは間違いない。かつては急死を遂げた中川昭一氏の後を継いで、妻の中川郁子氏が出馬した前例もある。

 11日の通夜、12日の葬儀では喪主を務める昭恵夫人。その後の昭恵夫人の去就は──。 

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