山田:同時に吾郎サンは夫役やパパ役を演じるのが早かったので、よく結婚観についてもうかがいましたね。

稲垣:“お約束”だったよね(笑い)。でもぼく、毎回、同じことを言ってるでしょ? 「タイミングが合えば」「いつしてもおかしくない」。これっていまでいう“匂わせ”だよね(苦笑)。山田サンはたびたび、(ミュージカル『恋と音楽』シリーズで共演していた)真飛聖(まとぶせい)サン(45才)と結婚したらいいんじゃないかとススメてくれたけれど……。

山田:はい、すごくお似合いだと思ったので。ファンの皆さんの中にも、そういう声はあったんですよ。でも、タイミングを逸しちゃいましたよね。

稲垣:いや、おつきあいしてないから(笑い)。山田サンは北村岳子サン(62才)もよくススメてくれたけれど、北村サンとは不倫になっちゃうからねぇ。

山田:ほかにオススメのかたを考えておきます(笑い)。プライベートなお答えでもっとも記憶に残っているのは、2013年公開の映画『桜、ふたたびの加奈子』の初日舞台挨拶後の対談です。吾郎サンのお友達のお子さんが誕生する前後に、吾郎サンがその産院へ通いすぎて、お医者さまや看護師さんの間で吾郎サンの“隠し子疑惑”がささやかれていたという話。編集長がそれを見出しにしたので、プチ騒動になっちゃったんです(苦笑)。

吾郎サンが出ているから盛り上げなくちゃという使命感

稲垣:あと、ヒロくん(半同居していた年上の男友達)の話も山田サンの連載が発端で、ほかのメディアに広がったようなところがあるよね。『HEAT』(関西テレビ・フジテレビ系)の記者会見のときだったと思うけど、リポーターとしての山田サンの質問がきっかけで場内が沸いたこともあった。

山田:吾郎サンが出てるんだから盛り上げなくちゃ……っていう使命感のような気持ちが常にあるんですよ。「新しい地図」になって舞台『No.9−不滅の旋律−』が再演されるといううれしい知らせには、「いまやらなくて、いつやるの?」という想いで、この連載と他誌の連載、名古屋テレビ放送のカメラ、文化放送のテレコを背負ってひとりで4媒体分、聞き分けた。あのときも、尋常ではない圧を感じられたと思いますが。

稲垣:いやいや、ありがたいですよ。だから山田サンはぼくのファンの皆さんからも慕われているんだと思う。“公認”なんだよね。ほかのライターさんはやらない、作品に関係ないこともいっぱい聞いてくるし(笑い)。

過去の誌面をめくる手が止まらない

過去の誌面をめくる手が止まらない

山田:はい、ファンのひとりとしては、吾郎サンの衣食住をはじめとしたプライベートにもすごく興味があるので、そこは外せません。思えば、まだ「スムージー」が日本で流行る前に、低速ジューサーで作る野菜や果物のジュースを食前に飲むと「太らない」と教えてくれたのも、お散歩の楽しさや家に生花を飾ることを教えてくださったのも吾郎サンですから。

稲垣:だって「渋谷のマダム」だもん(笑い)。最近は“一期一会”で、お別れしなくてはならない切り花よりも、長く生きられる鉢物にハマっていて、大好きな胡蝶蘭を含めると40鉢くらいあるんじゃないかなぁ。バルコニーも含めて、こんなに植物を育てている人って桐島かれんサン(57才)か、ぼくぐらいだと思いますよ(笑い)。それぞれ、水やりの回数や肥料の量が異なるからタイヘンなんだよね。

 20代の頃はうまく育てられなくて、ベンジャミンの葉が全部落ちちゃったことも経験したし、最近も、ほとんど水をやらなくていい胡蝶蘭のようなつもりでいたら、お気に入りのアジアンタムっていう観葉植物を枯らしてしまいました。でも、だんだんコツが掴めてきたというか、そういうことも含めて人って少しずつ成長したり進化したりしていくんだと思います。うん、楽しくやってますよ。

 考えてみたら昔からぼくの好きなことって、ほとんど変わっていないけれど、そこから広がりを見せている。緑に囲まれて楽しむゴルフからグリーンが好きになったり、豆をひくところからこだわるようになったコーヒーのいれかたなんて、「ぼくってバリスタなんじゃないか」っていうぐらい上手になったし、料理も最新の調理器具を使いながら楽しんでいます。ひとり暮らしなんで、自分でスーパーに買い出しに行って、今夏は薬膳鍋とか火鍋を頻繁に作っていますね。必要なスパイスが入った“火鍋キット”っていう便利なモノがあるんですよ。二色鍋も持ってますよ。

草なぎクンと香取クンといい意味で距離感があるのが心地よい

山田:いま、こうした吾郎サンの趣味や嗜好はラジオ『編集長 稲垣吾郎』(文化放送)や『THE TRAD』(TOKYO FM)でも聴けるようになりましたよね。そして、ラジオでの吾郎サンはいつもとっても楽しそう。

稲垣:コロナで人との触れ合いが寸断されたとき、番組でリスナーのかたとつながったり、グループ時代に曲を作っていただいていたのに、実際にはなかなかお目にかかれなかった音楽家のかたがゲストにみえて、いろいろお話しできたことはかけがえのない貴重な経験でした。リモートも便利だけれど、やっぱり、生でお会いするのは格別。『ななにー』(『7.2 新しい別の窓』ABEMA)や、季刊誌などで作家のかたや映画監督さんと対談できるのも贅沢なことだって思っています。

山田:今年2月、ロシアによるウクライナ侵攻が進むなか、吾郎サンが『THE TRAD』で「平和への願いを込めて」SMAPの『Triangle』をかけてくださったことも大きな話題になりました。ラジオでも『ななにー』でも、吾郎サンは“昔の話”をとっても上手に話されますよね。そのたびにファンの皆さんが感涙したり、歓喜しています。

稲垣:それ、よく言われるんですけれど、会話してたら出ちゃうじゃん、フツーに成り行きで。特に『THE TRAD』は音楽番組だから変に隠すのもおかしいし、28年間、6人とか5人とかでやってきたわけだから、ぼくは自然に話しますよ。それは昔から変わってないかもしれない。メンバーがいたとき、ぼくはしゃべらなくてよかったから、あんまりしゃべっていなかっただけで。それは草なぎ(剛)クン(48才)も香取(慎吾)クン(45才)も同じじゃないかな。いい意味での距離感があるいまの関係は心地いいですよ。“昔”があるから“いま”があるし、“いま”があるから“この先”のことがある。

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