ジュリア・ロバーツもかつて豪快に腋毛をさらしたことがある(dpa/時事通信フォト)
ロイター通信によれば、アメリカ人女性の80%はシェービング、ワックス、トリミングなどでピュービック・ヘアを処理しているという。その理由として、18歳から65歳の女性のうち60%は衛生、32%が美的感覚、56%がセックスを挙げている。前出のロウエン教授はこう言う。
「陰毛は女性器のデリケートな部分のクッションであり、バクテリアやばい菌の侵入を防ぐ重要な役割もある。それを処理するのは機能性というよりも審美重視、まあ流行第一主義ということだろう」
いずれ『VOGUE』が「ピュービック・ヘア解放」に立ち上がる日もくるかもしれないが、表紙でモデルがそれを披露することはアメリカの雑誌界の常識としてあり得ないだろう。
■高濱賛(在米ジャーナリスト)