もちろん、森を欲しくない球団はないだろう。天才的な打撃センスを誇り、捕手としても成長している。まだ26歳と若いのも大きな魅力だ。一方で、各球団の資金力、捕手事情、チームカラーに合うかなども獲得の際に重要なポイントになる。

 前出の球界関係者は「DeNAが獲得に動く可能性があります。近年は外部からの補強に積極的でリーグ優勝に向けて本気度が伝わってくる。上下関係もそこまで厳しくなく、自由なチームカラーで選手たちは伸び伸びとやっている。森に合う球団であることは間違いない。本拠地が横浜スタジアムだったら3割、30本塁打も可能でしょう」と語る。

 DeNAは昨オフに中日からFA宣言した又吉克樹(現ソフトバンク)の獲得に動いた。FAではないが、日本ハムを自由契約になり、複数球団の争奪戦になった大田泰示の獲得に成功している。また、国内FA権を取得して去就が注目された宮崎敏郎と6年総額12億円、オースティンと3年総額8億5000万円(金額はいずれも推定)の大型契約を新たに結んだことでも話題になった。スポーツ紙遊軍記者は、こう指摘する。

「DeNAは正捕手を固定できないのが低迷の大きな要因になっていた。今年は嶺井博希がレギュラー格として奮闘していますが、嶺井をセカンドキャッチャーで起用できる体制が理想です。森がFA権を行使したら獲得に動く可能性は十分にあり得ます」

 現在は西武でV奪回に全神経を注ぐ森だが、オフの動向に注目が集まる。

捕手のFAで最も話題を呼んだのが2001年オフの谷繁元信だろう(左は山田久志監督)

捕手のFAで最も話題を呼んだのが2001年オフの谷繁元信だろう。左は山田久志監督(時事通信フォト)

2010年オフに西武からFAした細川亨はホークスの連覇に貢献した。左は内川聖一(時事通信フォト)

2010年オフに西武からFAした細川亨はホークスの連覇に貢献した。左は内川聖一(時事通信フォト)

2008年オフに横浜から移籍した相川亮二。ヤクルト球団史上初のFA獲得選手として話題に(時事通信フォト)

2008年オフに横浜から移籍した相川亮二。ヤクルト球団史上初のFA獲得選手として話題に(時事通信フォト)

2018年オフにFAした炭谷銀仁朗。しかし2021年には古巣楽天に再移籍(時事通信フォト)

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