トヨタは「他社より先に決断」しなければならない
トヨタが香川を降板させるにしても、その“タイミング”も重要だという。
「もしも、トヨタ以外の企業が先に香川さんの降板を決めたなら、“〇〇は性加害を許さない企業だけど、トヨタは許している”と印象づけられてしまう可能性もある。世界でビジネスをするトヨタにとって、“セクハラに甘い企業”というのは、あまりにもイメージが悪すぎます。トヨタとしても、まだまだ続報が出てくる可能性もあり、性加害の詳細や世間の反応を見極めたいということなのかもしれませんが、決断が遅くなるとその分ダメージが大きくなってくる。トヨタにとっては、“他社より先に決断する”ことが重要だと思います」
仮にトヨタが香川の降板を決断したならば、他の企業はどうするのだろうか。
「本音としては“なんとなく騒動が収束していってほしい”と思っている企業もあるかもしれませんが、トヨタが香川さんを降板させたら、ほかの企業も追随するしかないと思います。どんな企業であれ、“うちは性加害を許します”というイメージになるような選択をすることはありえない。裏を返せば、早くトヨタに降板を決断してほしいと待っている企業もあるでしょう。“日本を代表する企業であるトヨタの決定に従う”という流れができれば、さまざまな議論のターゲットになるリスクも減りますからね」
過去の愚行によって窮地に追いやられてしまった香川照之。CMだけでなく、レギュラー出演する『THE TIME,』や俳優としての出演作などへの影響も注目される。