芸能

TKO木本武宏がアルバイトしながら債権回収に奔走する一方、不動産投資話の首謀者が行方不明に

木本は沈痛

木本はアルバイトをしながら債権回収

 大騒動に発展したTKOの木本武宏(51才)を巡る「巨額投資トラブル」。3億円近い負債を抱えた木本はいまも回収に奔走しているが、8月上旬に事態が急変。返済を約束したはずの投資話の首謀者が忽然と姿を消し、30億円超ともいわれる資金の行方がわからなくなっている。

「息子とはもうずっと連絡が取れず、生きているか死んでるのかもわからないんです。毎日、怖くて怖くて、どうしたらいいのか…」  

 弱々しい言葉で本誌・女性セブンにそう話すのは、複数の債権者と連絡を絶ったまま行方がわからなくなっているアパレル会社の元社長X氏の母親である。地方でひっそり暮らすX氏の母は、涙を流しながらこう続けた。

「ずいぶん前にLINEで『大丈夫だよ』と送られてきたのが最後の会話です。親子の縁は切っていますが、私を心配させないために連絡してきたのでしょう。多くのかたにご迷惑をかけていると聞いて、恐ろしくて夜も眠れません。いっそ死んでお詫びしたいくらいです」

 事の発端は、TKOの木本武宏(51才)も被害に遭った複数の芸能人を巻き込む“巨額投資トラブル”だった。

 今年8月に女性セブンのインタビューに応じた木本は、X氏から持ちかけられた実態不明の不動産投資で億単位の負債を背負ったことを告白。現在はアルバイトで生活費を工面しながら、債権の回収に奔走している。

「X氏は、架空のFX取引で被害に遭った木本さんに、別の儲け話を持ちかけた不動産投資の首謀者です。知人の債権を肩代わりした分を含め3億円以上がいまだに返っていませんが、木本さんはX氏が提示した返済計画を信じて待ち続けていました」(木本氏の知人)

 趣味のサウナ通いも断ち、人目につかないところで地道に働いているという木本。一方で、木本以外にも複数の芸能人や投資家から資金を集めたX氏が、返金に応じないまま8月上旬に“失踪”していたことがわかった。被害者のひとりが憤りを露わにする。

「X氏は一昨年頃から、FXの運用や不動産投資名目などで、1人あたり数百万円から数億円以上の資金を集めていました。はじめのうちは利益を出しているように見せて、いざ大金を預けると『コロナに感染した』とか『ウクライナ情勢が…』などと不自然な言い訳を繰り返して、支払いを先延ばしにする。運用実態を開示せず、返済を求めると『原資がない』と開き直り、ついに夜逃げ同然で姿を消してしまったのです」

 警察や金融庁にも複数の被害者から相談が寄せられ、被害総額は30億円を超えるともいわれる。木本も弁護士と話し合い、近く法的手段を取ることも検討しているという。

「X氏は不動産や金融商品を扱う資格を持っていませんが、勧誘の際に『月利10%』を謳ったり、元本を保証するケースもあったようです。被害者の間ではポンジ・スキームを疑う声も上がっています」(前出・被害者)

 近年、被害相談が急増している「ポンジ・スキーム」とは、どんな手口なのか。詐欺被害に詳しいワンピース法律事務所の杉山雅浩弁護士が解説する。

「『運用益を配当金として支払う』と言って資金を集め、実際には運用せず、新たな出資者から集めた資金を配り、破綻したら終わりという金融詐欺の一種です。元本を保証して資金を集めていたなら、出資法違反や金融商品取引法違反(無登録営業)に当たる可能性もあります」

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン