スポーツ

プロ野球2022「コスパ悪すぎ選手」ランキング【野手編】 G小林には阿部ヘッドも苦言

セイバーメトリクスの「RC」という指標をもとに判断(時事通信フォト)

セイバーメトリクスの「RC」という指標をもとにランキング(時事通信フォト)

 巨額の年俸を手にするプロ野球選手は、それに見合うだけの活躍が求められる。その期待に応えられなければ“給料ドロボー”と呼ばれても仕方がない。今季、最もコストパフォーマンスが悪かった選手は誰か──。【野手編。投手編を読む】

 野手のコストパフォーマンスは、統計学を利用して野球を分析するセイバーメトリクスの「RC」という指標で判断した。RCは安打や四球に盗塁や犠打などの要素を加え、その選手が「得点を生み出す力」を示す。RC50の打者は50得点を生み出し、全選手のRCを合計するとチームの総得点とほぼ一致する。

 打者のコスパを計るため、RC1ポイントあたりの年俸を算出した。

「RC100以上でリーグトップクラスですが、今季100を超えたのは、157をマークしたヤクルト・村上宗隆(22、推定年俸2億2000万円)と109のオリックス・吉田正尚(29、推定年俸4億円)の2人のみ。チームを優勝に導いた2人は、統計上も高額年俸に見合う選手ということです」(広尾氏)

 逆にワースト1位だったのはロッテ・加藤匠馬(30)だ。24試合10打席の出場機会でRCが0.01となり、1ポイントあたりの換算額が跳ね上がった。ワースト2位は巨人・小林誠司(33)。

「1億円の年俸をもらいながら大城卓三(29、209位)との正捕手争いに敗れ、スタメン29試合、打率1割4分8厘に終わった。阿部慎之助ヘッドコーチも『1億円もらってるんだから』と苦言を呈していた通り、期待外れでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 ワーストのランク外ながら、来る契約更改の動向が注目されるビッグネームもいる。

「巨人・坂本勇人(33、43位)は5年契約の4年目だったが、すでに変動年俸制。60試合も欠場しておりコスパの良い選手とは言えない。年齢的な衰えや腰痛、女性スキャンダルも重なり、年俸6億円から大幅ダウンもあり得ます」(同前)

 ちなみに今回のランキング対象には「一軍出場がなかった選手」は含まれないが、野手では年俸2億円ながら故障で一軍出場なしの巨人・梶谷隆幸(34)がおり、“コスパ最悪レベル”と言わざるを得ないだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト