スポーツ

広岡達朗氏が巨人新体制にダメ出し「原も阿部もダメ。フロントもバカですよ」

巨人新体制に最重鎮OBが怒り(写真/共同通信社)

巨人新体制に最重鎮OBが怒り(写真/共同通信社)

 熱戦となった日本シリーズはおろか、クライマックスシリーズからも蚊帳の外、Bクラスに終わった2022年の巨人。来季に向け原辰徳監督(64)の続投と新コーチ陣の就任が発表されたが、これにより、まるで中国よろしく「原独裁体制」が永続することが確定したと、あの超大物OBが怒りの声を上げた。【全3回の第1回】〈文中一部敬称略〉

阿部がナンバー2に

 首位・ヤクルトの背中も遥か遠く、5年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ今季の巨人。一方で10月4日には原監督の通算17季目となる続投が決定し、追って来季の新たなコーチ陣が発表された。

 巻き返しを期する球界の盟主の新体制に、最重鎮OBが怒りをぶつける。

「巨人は選手権(日本シリーズ)に出るのが当然で、監督は負けたらクビ。それが4位の原は平気で続投して我が物顔でコーチを集めている。巨人はいったいどうなってしまうのか、ゾッとするよ」

 そう憤るのは、V9巨人の礎を築いた名遊撃手で、長期にわたって低迷していたヤクルト、西武を率いて4度のリーグ制覇、3度の日本一に輝いた広岡達朗氏(90)だ。

 広岡氏は本誌『週刊ポスト』2022年9月16・23日号で、下位に沈む球団を見かねて原監督に「今すぐ巨人を去れ」と退場勧告を突きつけた。その広岡氏が今改めて声を上げるのは、来季の新人事に「原独裁体制」の色が見て取れるからだ。

「球団フロントに野球がわかる者がいないから、全て原が集めるんだろうが、毎年大量に集めては、結果が出ないと他人のせいにして簡単に切ってしまう。原はコーチが悪いから変えればうまくいくと思っているんだろうが、いったい何度同じことを繰り返すのか」(広岡氏、以下「 」内は同じ)

 新人事で注目すべきは、阿部慎之助(43)作戦兼ディフェンスコーチが、チームのナンバー2であるヘッドコーチに昇格した点だ。原監督が直接に“帝王学”を伝授した阿部の昇格で、原監督の2年後の契約終了後に阿部が監督後任となり、原がGMに就任するという青写真が浮かび上がった。

 広岡氏はこの人事に不満を隠さない。

「阿部が原監督を見て勉強になるところがどこにある? 選手を育てていない原が教えることは何もないよ。そもそも阿部は今季二軍監督から一軍に引き上げられたが、まったく勝てやしない。阿部には統率力がないということ。そんな彼が原の野球を学んで監督になったところで、今の悪しき体制は変わらない。

 原にGMの権限を与えようとするフロントもバカですよ。今の日本は現役時代に野球をした人をGMにすれば箔がつき、お客さんを騙せるから置いているだけ。良い選手やコーチを金でかき集めれば勝てると思っている原に、GMの素養はないでしょう」

(第2回につづく)

※週刊ポスト2022年11月18・25日号

関連記事

トピックス

日米通算200勝を達成したダルビッシュ有(時事通信フォト)
《ダルビッシュ日米通算200勝》日本ハム元監督・梨田昌孝氏が語る「唐揚げの衣を食べない」「左投げで130キロ」秘話、元コーチ・佐藤義則氏は「熱心な野球談義」を証言
NEWSポストセブン
ギャンブル好きだったことでも有名
【徳光和夫が明かす『妻の認知症』】「買い物に行ってくる」と出かけたまま戻らない失踪トラブル…助け合いながら向き合う「日々の困難」
女性セブン
破局報道が出た2人(SNSより)
《井上咲楽“破局スピード報告”の意外な理由》事務所の大先輩二人に「隠し通せなかった嘘」オズワルド畠中との交際2年半でピリオド
NEWSポストセブン
河村勇輝(共同通信)と中森美琴(自身のInstagram)
《フリフリピンクコーデで観戦》バスケ・河村勇輝の「アイドル彼女」に迫る“海外生活”Xデー
NEWSポストセブン
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
《私の最初の晩餐》中村雅俊、慶応大学に合格した日に母が作った「人生でいちばん豪勢な“くずかけ”」
女性セブン
『君の名は。』のプロデューサーだった伊藤耕一郎被告(SNSより)
《20人以上の少女が被害》不同意性交容疑の『君の名は。』プロデューサーが繰り返した買春の卑劣手口 「タワマン&スポーツカー」のド派手ライフ
NEWSポストセブン
ポジティブキャラだが涙もろい一面も
【独立から4年】手越祐也が語る涙の理由「一度離れた人も絶対にわかってくれる」「芸能界を変えていくことはずっと抱いてきた目標です」
女性セブン
生島ヒロシの次男・翔(写真左)が高橋一生にそっくりと話題に
《生島ヒロシは「“二生”だね」》次男・生島翔が高橋一生にそっくりと話題に 相撲観戦で間違われたことも、本人は直撃に「御結婚おめでとうございます!」 
NEWSポストセブン
木本慎之介
【全文公開】西城秀樹さんの長男・木本慎之介、歌手デビューへの決意 サッカー選手の夢を諦めて音楽の道へ「パパの歌い方をめちゃくちゃ研究しています」
女性セブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
《元同僚の賭博疑惑も影響なし?》大谷翔平、真美子夫人との“始球式秘話”で好感度爆上がり “夫婦共演”待望論高まる
NEWSポストセブン
中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
男装の女性、山田よねを演じる女優・土居志央梨(本人のインスタグラムより)
朝ドラ『虎に翼』で“男装のよね”を演じる土居志央梨 恩師・高橋伴明監督が語る、いい作品にするための「潔い覚悟」
週刊ポスト