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キンプリ脱退劇の裏側「海外進出にネガティブな人はいなかった」周囲が抱いた違和感

平野紫耀

平野紫耀は「海外進出」が目標だという(写真は2019年)

「海外で活躍できるグループを目指すのはもう遅い」「実力の差とギャップ」「目標の違い」──King & Princeのメンバー3人が来年5月22日をもって、グループから脱退すると発表した。公開された動画で5人が語ったのは、この日に至るまでの苦悩だった。しかし、その言葉に違和感を覚えたファンも少なくなかった──。【前後編の前編】

 何かが吹っ切れたのだろうか。その日、平野紫耀(25才)は上機嫌で鼻歌を口ずさんでいたという。11月4日夜9時から生放送された『ミュージックステーション』(以下Mステ・テレビ朝日系)のリハーサルには、出演を控えた平野を含むKing & Prince(以下キンプリ)のメンバー5人の姿があった。

「リハ終わりには、平野さんと岸優太さん(27才)が仲よく連れ立ってトイレへ小走りで向かい、その間もおしゃべりが弾んでいて、平野さんはかなりのハイテンションに見えましたね」(番組関係者)

 それから数時間後のことだった。彼らのファンクラブサイト内で衝撃の内容が発表された。平野、岸、神宮寺勇太(25才)が2023年5月22日をもってグループを脱退。平野と神宮寺は同日にジャニーズ事務所も退所し、主演映画の公開を控える岸は2023年秋に退所予定で、来年5月23日よりキンプリは永瀬廉(23才)と高橋海人(23才)の2人のみで活動する──。

「突然の発表に多くのファンや関係者が驚きました。活動する中でそれぞれの目指したい方向が異なり、話し合いの末に3人が脱退、退所するとのことでしたが、ジャニーズのグループの中でもキンプリはメンバーの仲のよさで知られていたので、すぐには信じられませんでした。レコード会社の人も事実を知らされたのは発表の数時間前だったとかで、Mステの本番中に血相を変えて言葉を失う関係者が続出しました」(前出・番組関係者)

 周囲に微塵も感じさせなかった“分裂”。だが、ファンクラブで公開された5人の動画に、違和感を持つファンは少なくなかった。

「動画の最後に5人が挨拶する際、残留組の高橋くんと永瀬くんは深々とお辞儀をしたのに、脱退組の3人は軽く頭を下げただけ。不可解な所作にファンから『様子がおかしい』『何かわだかまりがあるのでは』といった疑問が噴出しました」(芸能関係者)

 さらに多くのファンが首をかしげたのは、脱退する3人が「海外進出」というワードを繰り返したことだ。これにはファンから、「海外進出ならいまの事務所にいても叶えられるはず」「本当の理由は別にあるんじゃないか」と訝しむ声が多く出た。グループのいわゆるセンターは平野だが、独立を誰より懇願したのは彼だった。

「YOUたちは海外に行かないとダメだよ」──故・ジャニー喜多川さんから、こう命を受けていたキンプリは、2015年に東阪のジャニーズJr.の人気メンバーを集めて作られたグループで、もともとはMr.KING(平野、永瀬、高橋)とPrince(岸、神宮寺、岩橋玄樹)という2つのユニットだった。CDデビューの際、平野が「6人でデビューしたい」とジャニーさんに直談判したことは語り草になっている。

「それまでのグループは急に選ばれたメンバーが集められ、戸惑いを抱えながら、恐る恐るデビューを迎えるというのが王道でした。しかしキンプリはジャニーさんへの直談判エピソードが有名になり、デビュー時から“ガッツのある若者”というイメージがありました」(前出・芸能関係者)

 2018年5月に発売されたデビューシングル『シンデレラガール』は初週に57.7万枚を売り上げる大ヒットを記録し、同年から4年連続でNHK紅白歌合戦に出場した。途中で岩橋が休養、脱退する“アクシデント”はあったが、スーパーアイドルとしての道を着実に歩み、今年行われた全国ツアーでは計81万5000人を動員。多くのファンに支えられながら、しばらくは“一強”状態が続いた。

「平野くんはメンバーの中でも特に海外志向が強く、『海外での活躍に近づくために寄り道したくない』と雑誌の取材に語ったこともありました。海外進出はジャニーさんとの約束でもあり、彼にとって夢や目標というよりも、必ずやらなければいけないことでした」(前出・芸能関係者)

 そもそもメンバーたちの“海外進出”を周囲は後押ししていた。実際、レコード会社も海外進出を視野に入れて選ばれていた。

「もともとはSMAPのレコード会社だったビクターからデビューが決まりかけていましたが、契約が成立する直前に変更となったのです。海外進出をバックアップすることを条件に、グローバル企業であるユニバーサルミュージックとの契約に至りました。それほどお膳立ては揃っていたのです。それだけにいまさら“海外”を脱退理由にされても、ふに落ちませんね」(レコード会社関係者)

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