TVでも話題になった鈴木宗男氏の箱乗り遊説(時事通信フォト)

TVでも話題になった鈴木宗男氏の箱乗り遊説(時事通信フォト)

──貴子さんは36歳。議員在職10年、防衛政務官と外務副大臣を歴任。

「私の10年目に比べたら成長が早いですね。背も低くて、顔つきも鈴木宗男に似ている。これは親として申し訳ないと思ってます。ただ、性格は女房に似てよかった。私が逮捕された時も、収監されている間も弱音を吐かなかった。あの性格は貴子が引き継いでいます。

 しかも、娘は『鈴木宗男は反面教師』と言っています。その認識は冷静だし、正しいです。私を見習ったら、どこかで失敗するでしょう。かつてはイケイケドンドンで、私の言ったことが日本の政策になった。自民党の国会議員50~60人を束ねていましたからね。前しか見ていなかったことが失敗でした。

 だからこそ、鈴木貴子にはそれを反面教師にして、鈴木宗男が後援者に見せられなかった景色を見せてほしい」

──1月で75歳。引き際をどう見定めますか。

「残り任期が2年半ありますから、全力投球します。一にも二にも北方領土問題の解決です。早く停戦に持ち込んで、日ロを安倍・プーチンの時代に戻したいと思います」

(了。第1回から読む

【プロフィール】
鈴木宗男(すずき・むねお)/参院議員(維新・当1)。1948年北海道生まれ。拓殖大学在学中から中川一郎氏(農相)秘書。1983年に旧衆院北海道5区で初当選(通算8期)。北海道開発庁長官、官房副長官などを歴任。2002年あっせん収賄罪などで逮捕・起訴。10年実刑確定(懲役2年)で失職・収監。2019年日本維新の会に入り、参院比例区で当選を果たす。

【インタビュー】
常井健一(とこい・けんいち)/1979年茨城県生まれ。ノンフィクション作家。朝日新聞出版を経て、フリーに。数々の独占告白を手掛け、粘り強い政界取材に定評がある。著書に、大宅賞候補作の『無敗の男』(文藝春秋)など。近著『おもちゃ 河井案里との対話』(同前)が講談社・本田靖春賞ノミネート。

※週刊ポスト2022年12月23日号

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