国内

“パパ活飲酒”吉川赳・衆院議員、沈黙続けていても「冬のボーナス314万円」

沈黙続けても、冬のボーナスをもらえた吉川赳・衆院議員(時事通信フォト)

沈黙続けても、冬のボーナスをもらえた吉川赳・衆院議員(時事通信フォト)

 岸田政権の足を引っ張る岸田派議員──。その先陣を切ったのが、吉川赳・衆院議員だ。本誌『週刊ポスト』(2022年6月24日号)が報じた〈岸田派ホープ吉川赳・衆院議員と“おさげ髪18歳”のパパ活「飲酒」現場〉。6月9日、NEWSポストセブンに記事が掲載されると、吉川氏は「記事を見てから対応します」と記者団に語っていたが、翌日の本誌発売日に自民党を離党し、そのまま “雲隠れ”。有権者への説明は一切しないまま、6月末には夏のボーナスにあたる期末手当が支給されたことで与野党から議員辞職を求める声があがった。

 沈黙を続けた吉川氏は7月15日付のブログに本誌報道への約5200文字にわたる反論を掲載。焼き肉店で女子大生と飲食した際に、女子大生が「18歳」「大学1年生」と語っていたことについて「なるほど、大学一年生という設定なのね」と受け止めた、などと珍妙な言い訳を展開した。だが、焼き肉店での飲食後にお台場の高級ホテルにチェックインし、女子大生と部屋で過ごしたことについては触れなかった。

 8月3日、本誌報道から55日ぶりに臨時国会のため公の場に姿を現わした吉川氏は、「係争中の案件になるので」と語り、このまま説明しないと国民の理解が得られないと質問を重ねる記者たちに背を向け、再び逃げ去った。ある若手衆院議員はこう語る。

「2020年に国会の審議中に趣味の落語の本を熟読、スマホで自転車の通販サイトを閲覧していたことが報じられたこともある吉川氏ですが、先日、本会議で見かけた時は、すれ違う直前まで気付かないほど存在感を消すように息を潜めていました。離党して無所属になっても与党側の端の席なので、野党議員にいじられることもほとんどないんです」

 公の場での説明を拒み続ける吉川氏だが、会期末を迎えて再び冬のボーナスを手にしている。衆議院は、その額についてこう答えた。

「期末手当は12月10日支給が314万2802円。前回の6月支給は304万8987円でした。2022年の期末手当の総額は619万1789円になります。なお、衆院議員の一般議員の歳費は月129万4000円です」(広報課)

 加えて、議員には月額100万円の調査研究広報滞在費(旧文通費)も入る。国民に説明責任を果たさない議員に、はたしてふさわしいものなのか。

※週刊ポスト2023年1月1・6日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

幕内優勝力士に贈られる福島県知事賞で米1トンが
「令和のコメ不足」の最中でも“優勝したら米1トン”! 大相撲優勝力士に贈られる副賞のコメが消費される驚異のスピード
NEWSポストセブン
愛子さま
愛子さま、日赤への“出社”にこだわる背景に“悠仁さまへの配慮” 「将来の天皇」をめぐって不必要に比較されることを避けたい意向か
女性セブン
「学園祭の女王」の異名を取った田中美奈子(写真/ロケットパンチ)
田中美奈子が語る“学園祭の女王”時代 東大生の印象について「コミュニケーションスキルが高く、キラキラ輝いていた」
週刊ポスト
羽生結弦(時事通信フォト)の元妻・末延麻裕子さん(Facebookより)
【“なかった”ことに】羽生結弦の元妻「消された出会いのきっかけ」に込めた覚悟
NEWSポストセブン
目覚ましテレビの人気コーナー「きょうのわんこ」(HPより)
『めざましテレビ』名物コーナー「きょうのわんこ」出演犬が“撮影後に謎の急死”のSNS投稿が拡散 疑問の声や誹謗中傷が飛び交う事態に
女性セブン
シャトレーゼのケーキを提供している疑惑のカフェ(シャトレーゼHPより)
【無許可でケーキを提供か】疑惑の京都人気観光地のカフェ、中国人系オーナーが運営か シャトレーゼ側は「弊社のブランドを著しく傷つける」とコメント 内偵調査経て「弊社の製品で間違いない」
NEWSポストセブン
神田正輝の卒業までに中丸の復帰は間に合うのか(右・Instagramより)
《神田正輝『旅サラダ』残り2週間》謹慎中のKAT-TUN中丸雄一、番組復帰の予定なしで「卒業回出演ピンチ」レギュラー降板の危機も
NEWSポストセブン
小泉進次郎氏・滝川クリステル夫妻の出産祝いが永田町で話題
小泉進次郎夫妻のベテラン議員への“出産祝い”が永田町で話題 中身は「長男が着ていたとみられるベビー服や使用感のあるよだれかけ」、フランス流のエコな発想か
女性セブン
稽古は2部制。午前中は器具を使って敏捷性などを鍛える瞬発系トレーニングを行なう。将来的には専任コーチをつけたいという
元関脇・嘉風の中村親方、角界の慣習にとらわれない部屋運営と指導法 笑い声が飛び交う稽古は週休2日制「親方の威厳で縛らず、信頼で縛りたい」
週刊ポスト
柏木由紀と交際中のすがちゃん最高No. 1
《柏木由紀の熱愛相手》「小学生から父親のナンパアシスト」すがちゃん最高No.1“チャラ男の壮絶すぎる半生”
NEWSポストセブン
今年8月で分裂抗争10年目を迎える。写真は六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
「宅配業者を装って射殺」六代目山口組弘道会が池田組に銃口を向けた背景 「ラーメン組長」射殺事件の復讐か
NEWSポストセブン
小泉進次郎元環境相と妻の滝川クリステルさん(時事通信フォト)
滝川クリステルの旧習にとらわれない姿勢 選挙区の横須賀では「一度も顔を見せないのはどうか」の声、小泉進次郎氏は「それぞれの人間性を大事にしていきたい」
女性セブン