芸能

親友ロザンナが葛城ユキさんを偲ぶ「残っている写真のユキちゃんは、全部いい顔!」

ステージではいつも全力のパフォーマンスを展開。(2014年11月6日、大阪・東心斎橋のジャニスにて。写真提供/パワーステイション)

ステージではいつも全力のパフォーマンスを展開。(2014年11月6日、大阪・東心斎橋のジャニスにて。写真提供/パワーステイション)

 独特のハスキーボイスでパワフルに歌い上げる1983年のヒット曲『ボヘミアン』で知られる歌手の葛城ユキさんが2022年6月27日、腹膜がんのため亡くなった。

 互いに親友と呼び合う歌手のロザンナ(72才)は、葛城さんを「気配りの人」と評す。

 2人の出会いは、7年ほど前に夢グループのコンサートに参加した際のこと。ロザンナは個室楽屋だったが、大部屋から聞こえてくる葛城さん、桑江知子(62才)、石井明美(57才)らの楽しそうな笑い声に、疎外感を感じていたという。

「それまで接点がなかったのに、ユキちゃんが突然、『お邪魔してもいいですか』と楽屋を訪ねてくれたんです。ニコニコしながら化粧品を持ってきてくれて、10分ほど話して帰っただけなのにものすごく救われた。とてもかわいくて、優しい人だとわかって、そのときから親友になったんです」(ロザンナ・以下同)

 同コンサートでは、チャーターバスで移動しながら、地方ツアーに出かけることも多かった。

「バスの中は、修学旅行に行くような感じで大騒ぎ。ホテルに着けばお酒を持ち込み、『今日はロザンナのバー』、『今日はユキちゃんのクラブボヘミアン、スナックボヘミアン』とか、バンドさんたちも一緒にワイワイやって、すごく楽しかったです」

 葛城さんは、寂しそうにしている人を見かけると声をかけずにはいられない、頼れる姉御的存在だった。

「ゆで卵を20個くらい作ってきたり、『昨日、夜なべして米を炊いた!』と言いながらちらし寿司を振る舞ってくれたり。おばあちゃんの口調で笑わせてくれたこともありました。超ムードメーカーでカッコいい。彼女は大体ショートパンツでガシッとしたジャケットが多いけど、私たち女子はプリプリのドレスが多い。

 私の衣装を『1回着させて』といって着てみて、『ちょっとどうかしら』ってシナを作ってみたり。『宝塚みたいだね』と言いながら写真を撮ったり……」

 写真は必ずその場で確認して気に入らなければすぐに削除し、絶対に残さなかったという。

「だから、残っている写真のユキちゃんは、全部いい顔!」

 体調が悪そうなときに「ノッてないじゃない?」と言うと、「そういう日もあるのよ」と返し、すぐに本調子に戻る。

「お酒が好きだったので、周囲からは二日酔いだろうと思われていたのですが、入院する少し前にいきなり、『私ね、息が苦しくて病院に行ったら、肺に水がたまっているって言われて、注射で4本も水を抜かれたのよ』って。驚きました。その状態であんなすごい声を出して、ステージをダイナミックに動いていたなんて……。ありえないですよ」

関連キーワード

関連記事

トピックス

真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン
国内統計史上最高気温となる41.8度を観測した群馬県伊勢崎市。写真は42度を示す伊勢崎駅前の温度計。8月5日(時事通信フォト)
《猛暑を喜ぶ人たちと嘆く人たち》「観測史上最高気温」の地では観光客増加への期待 ”お年寄りの原宿”では衣料品店が頭を抱える、立地により”格差”が出ているショッピングモールも
NEWSポストセブン
中居正広氏の騒動はどこに帰着するのか
《中居正広氏のトラブル事案はなぜ刑事事件にならないのか》示談内容に「刑事告訴しない」条項が盛り込まれている可能性も 示談破棄なら状況変化も
週刊ポスト
離婚を発表した加藤ローサと松井大輔(右/Instagramより)
「ママがやってよ」が嫌いな言葉…加藤ローサ(40)、夫・松井大輔氏(44)に尽くし続けた背景に母が伝えていた“人生失敗の3大要素”
NEWSポストセブン
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
【観光客が熊に餌を…】羅臼岳クマ事故でべテランハンターが指摘する“過酷すぎる駆除活動”「日当8000円、労災もなし、人のためでも限界」
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《金メダリスト・北島康介に不倫報道》「店内でも暗黙のウワサに…」 “小芝風花似”ホステスと逢瀬を重ねた“銀座の高級老舗クラブ”の正体「超一流が集まるお堅い店」
NEWSポストセブン
二階堂ふみとメイプル超合金・カズレーザーが結婚
二階堂ふみ&カズレーザーは“推し婚”ではなく“押し婚”、山田美保子さんが分析 沖縄県出身女性芸能人との共通点も
女性セブン
山下美夢有(左)の弟・勝将は昨年の男子プロテストを通過
《山下美夢有が全英女子オープンで初優勝》弟・勝将は男子ゴルフ界のホープで “姉以上”の期待度 「身長162cmと小柄だが海外勢にもパワー負けしていない」の評価
週刊ポスト
夏レジャーを普通に楽しんでほしいのが地域住民の願い(イメージ)
《各地の海辺が”行為”のための出会いの場に》近隣住民「男性同士で雑木林を分け行って…」 「本当に困ってんの、こっちは」ドローンで盗撮しようとする悪趣味な人たちも出現
NEWSポストセブン
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《北島康介に不倫報道》元ガルネク・千紗、直近は「マスク姿で元気がなさそう…」スイミングスクールの保護者が目撃
NEWSポストセブン
娘たちとの関係に悩まれる紀子さま(2025年6月、東京・港区。撮影/JMPA)
《眞子さんは出席拒否の見込み》紀子さま、悠仁さま成年式を控えて深まる憂慮 寄り添い合う雅子さまと愛子さまの姿に“焦り”が募る状況、“30度”への違和感指摘する声も
女性セブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者が逮捕された
「ローションに溶かして…」レーサム元会長が法廷で語った“薬物漬けパーティー”のきっかけ「ホテルに呼んだ女性に勧められた」【懲役2年、執行猶予4年】
NEWSポストセブン