夢グループの楽屋にて。左から葛城さん、保科有里(61才)、桑江知子、石井明美(2017年9月28日撮影)

夢グループの楽屋にて。左から葛城さん、保科有里(61才)、桑江知子、石井明美(2017年9月28日撮影)

 2021年4月に人間ドックを受けたところ、ステージ4の原発性腹膜がんと判明。5月から2回の手術を受け、治療に専念。約1年後の2022年5月17日にステージに復帰を果たす。翌週に体調を崩すも、6月17日には本人の強い希望でステージに立ち、消え入るような声で『ローズ』の1番を歌唱した。

「彼女は納得する形で歌えなかったことを嘆いていましたが、『あなたが精一杯の声で、精一杯の気持ちで歌った素晴らしい歌が、お客さんには届いていたよ。歌って声だけじゃないから、心だから』と声をかけたら、うなずいていたのですが……」

 6月27日に容体が急変。夢グループの社長や歌手仲間に自分で電話をかけて、「救急車を呼んだ。いまから入院する。いろいろありがとう」と告げ、その2時間後に息を引き取った。

「本当にきれいに逝きました。人は忘れられたときにもう一度死ぬといいます。だから、私は毎朝、亡くなった家族とともに、ユキちゃんの写真にも語りかけています」

【プロフィール】
ロザンナ/歌手。「ヒデとロザンナ」で’68年にデビューし、『愛の奇跡』が大ヒット。結婚後は子育てに専念するも、夫のヒデさん(享年47)と死別後、1991年にソロ復帰。現在は『夢スター歌謡祭 春組対秋組歌合戦』に出演している。

取材・文/山下和恵

※女性セブン2023年1月5・12日号

白の衣装が揃った記念に撮った、葛城さんとロザンナの一枚(2018年12月7日撮影)

白の衣装が揃った記念に撮った、葛城さんとロザンナの一枚(2018年12月7日撮影)

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