小栗旬主演の『鎌倉殿の13人』は大ヒット
びっくりだったのが、映画『まくをおろすな!』(1月20日公開)。徳川綱吉の時代、キラキラスタイルのブン太こと紀伊国屋文左衛門(越岡裕貴)とモン太こと近松門左衛門(工藤美桜)が人助けバディとなって、「忠臣蔵」をプロデュースするって。ノーチョンマゲの登場人物たちによる歌と踊りとアクションいっぱいの時代劇ミュージカルは、驚きの連続である。
そして、テレビ東京が7年ぶりに復活させた新春時代劇『ホリデイ~江戸の休日』(1月6日)は、三代将軍徳川家光(望月歩)に「ローマの休日」のような町娘お仙(葵わかな)との恋の逸話があった!?という時空を超えた時代劇ラブストーリー。大御所・里見浩太朗演じる大久保彦左衛門に見守られる二人の運命が気になるところ。
1月8日スタートの大河ドラマ『どうする家康』も第一話「どうする桶狭間」は、家康の青春時代。30年来、時代劇の取材を続けているが、年末年始の時代劇は歴史上の有名人をベテラン俳優が演じる大作というのが定番で、これほど若い主役の作品が並ぶのは見たことがない。多くの作り手が、時代劇でワクワクやドキドキを届ける。時代劇の新時代到来といえそうだ。
『いちげき』に出演する町田啓太
小栗旬と山田優のツーショット(写真/共同通信社)