良かったことは「知らない人から気軽に話しかけられない」
ブラザー・コーンのアーティスト写真
でも、バブルガム・ブラザーズでヤンチャなイメージを前面に出すようになって、良かったことと悪かったこともあります。良かったことは、知らない人から気軽に話しかけられないこと。街を歩いているときとか飲み屋で知らない人に声をかけられたり、絡まれたり、といった面倒なことがない。その点、トムは人がいいから、いつも知らない人に囲まれちゃって困っていましたよ(笑)。
悪かったことは、10年前に警察沙汰になったこと。もう語りたくもないですが、僕はヤンチャなイメージだったから「説明しても誰にも信じてもらえない」とあのときは思いました。正直、もう立ち上がれない、辞めようかなと。その時にEXILE&倖田來未やいろんな人にカバーされた『WON’T BE LONG』に助けられ、スッカラカンにはならなかったので、何てことないように見せていましたけど、3年間ぐらいは本当に仕事がなくなって路頭に迷いそうになりました。
そんなオレを見捨てず、一緒にいてくれたカミさんには感謝しかないです。カミさんには、オレが40代で腎不全を患ったとき、生体肝移植手術で片方の腎臓をもらった恩もあります。
誰もが健康な自分の身体にメスを入れて、夫婦とはいえ腎臓をあげる、なんてできることじゃない。新アルバム『魂信。』の最後には、カミさんへの感謝を入れています。大きな声でアピールはしてないので、買って聴いてくれた人が気づいてくれたらいいかな、と思っています。
大病して以来、タバコはスパッとやました。お酒は仕事上、ゼロにはできないですけど、身体のことを考えて、水も一緒にたくさん飲みながら飲むようにしています。オレももうあと3年で70歳。でも、まだ家族と一緒に生きて楽しみたい。プライベートでは、0歳から5歳までの孫も5人いますから(笑)。女優をやっていた長女に1男1女、美容関係の仕事をしている次女に男の子が3人。昨日もずっと孫の相手をしましたけど、男の子は僕に似てヤンチャで面白い。女の子はかわいいから、なつかせようとがんばっています。