自転車は骨に悪影響?

 1つの趣味に没頭するより、多趣味のほうが長生きとする研究結果もある。

 東京医科歯科大の研究者らが65歳以上の日本人4万8216人の趣味と死亡リスクの関係を解析した結果(2021年)によると、趣味がない人に比べて、趣味が5個の人では31%、死亡リスクが低下した。

「身体を動かす趣味」や「誰かと一緒に行なう趣味」が特に死亡リスクを低減させたが、「1人で行なう趣味」は死亡リスクを下げなかった。

 趣味によって健康状態が異なるとするデータもある。2018年に『NHKスペシャル』で紹介された米国の研究によると、週に6時間以上自転車に乗る20~50代の男性のうち、骨量の少ない「骨粗鬆症予備群」の割合が63%と、ランニングの19%よりかなり高かった。

「サイクリングは心肺機能などにはいいが、骨がほとんど刺激されずホルモンバランスが崩れる可能性もあります。骨が脆くなれば骨折しやすくなり、高齢者は寝たきりになって寿命を縮める恐れがあります」(一石医師)

 生活習慣のうちにも落とし穴はある。『週刊SPA!』が早逝した30~50代の生前の習慣について遺族や関係者200人にアンケートを行なった結果(2016年)、1位はお風呂好きだった。

「先述した学生との実験でも、確かに入浴は刺激が強すぎ、短時間の入浴でも心電図や筋電図などに大きな変化が見られました。特に高齢者には体の負担が大きいので、注意が必要です」(一石医師)

※週刊ポスト2023年1月13・20日号

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