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山上徹也被告「懲役30年あるいは無期懲役が相当」と元検察官 70才前後で出所の可能性

(共同通信社)

鑑定留置を終えた。2023年1月(共同通信社)

 安倍晋三元首相(享年67)を銃撃して殺害した山上徹也被告(42才)は、長い鑑定留置を終え、1月13日に殺人罪と銃刀法違反で起訴された。山上被告は犯行についてこう語っているという。

「安倍元首相に対する反省の弁は一切ないようです。『やるべきことをやった』『いましかないと思い、自分の中で決着をつけるつもりでやった』『罪を償って、人のためになることをしたい』などと話しているそうです」(社会部記者)

 淡々と自身の罪を認め、刑罰を受け入れる様子を見せている山上被告。その一方で、長い拘置所生活のストレスなのか、時に苛立った様子を見せることもあったようだ。

「あれだけの大事件ですから、検察としては慎重に慎重を期して精神鑑定を行ったうえで、山上被告を起訴したかったのでしょう。精神科医による聞き取りが長期間続き、山上被告は“同じことばかり聞かれてうんざりする”と漏らしていたこともあったようです」(前出・社会部記者)

 さらに『週刊文春』(2023年1月5日・12日号)によれば、山上被告が拘置所内で担当刑務官に対し「ボケ」「アホ」などと暴言を繰り返し、懲罰を受けたこともあるという。

「冷静沈着なヒットマンとみられている節もありますが、山上被告は感情的な一面も持っているようです。事件前に勤めていた会社でも同僚に暴言を吐いたり、出入りする業者と口論するなどトラブルを起こしていました。感情の起伏が激しいタイプなのかもしれません」(別の社会部記者)

 奈良地検は山上被告を殺人罪と銃刀法違反で起訴したが、武器等製造法違反や公職選挙法違反などでの立件も検討しているという。

 裁判員裁判を経て、山上被告にはどのような判決が下ることが予想されるのか。元検察官で弁護士の日笠真木哉さんが言う。

「選挙という民主主義の根幹に対するテロ行為であること。手製の銃を作るという、用意周到かつ強い殺意。それに加え、奇跡的に被害者は安倍元総理だけでしたが、無関係の人を巻き込む恐れのある白昼の発砲事件という重大性を考えると、懲役30年、あるいは無期懲役が相当だと考えられます」

 懲役30年となった場合、模範囚として過ごし刑期満了の数年前に仮釈放されたとしても、出所する頃には70才前後の高齢者になっている。

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