遅刻で騒動に
共感のコメントをするようになったフワちゃん
その一方で最近のフワちゃんは、バラエティー番組内で比較的“おとなしく”していることも増えている。
昨年11月にスタートしたABEMAのバラエティ番組『有田哲平の引退TV』は、タレントがタレントに引退勧告をするという番組。ここでフワちゃんは“見届け人”として、タレントがタレントに引退を勧める対談VTRを見てコメントをする役目を果たしている。
「フワちゃんの破天荒なキャラを考えたら、フワちゃんが誰かに“引退でもしたら?”などと遠慮なく言いそうなものですが、『引退TV』でのフワちゃんは冷静に対談を見て、ツッコんだり、分析したりしています。どちらかと言えば、視聴者に近い視点での“共感”のコメントも多く、番組をかき回す役割ではなく、まとめる役割に近いですね。
『行列』にしても、最近はフワちゃんのキャラクターを前面に出すことが減っています。それこそ東野幸治さんの“感情がない”部分は頻繁にイジられるのに、フワちゃんの破天荒さを掘り下げるような場面も、フワちゃんに失礼なことを言わせるような場面もほとんどない。それはフワちゃんのキャラクターが、しっかりと定着して、わざわざイジるほどでもなくなった結果でもあるし、同時にフワちゃんが次のフェーズに移行している最中だということでもあると思います」
ネットでは相変わらず多くの批判を受けながらも、番組内での役割が変わりつつあるのが今のフワちゃんなのだ。
「制作サイドとしては、破天荒なフワちゃんよりも、“次なるフワちゃん”に期待している部分が大きい。でも、フワちゃんが完全に批判されないタレントになってしまったら、もはやフワちゃんを起用する必要はなくなってしまうのも事実で、フワちゃんを起用する理由として、“批判を想定したキャラクター”は相変わらず重要。“視聴者が批判しやすいキャラだけど、共感するコメントもできる”という絶妙なバランスのタレントが、今のフワちゃんであって、そこに可能性を感じるスタッフが多いんですよね」
つねに賛否があるタレントとして、強烈な個性を発揮するフワちゃん。多少のキャラクターの変化もありつつ、まだまだ愛され続けそうだ。