父に秘書官として登用された翔太郎氏(右。時事通信フォト)
自分の親世代が「女性が子育てを担うのが当たり前」という世代だったこともあり、夫が子育てに対して理解が足りなかったとしてもまだ許せるところもある。ただ、そんな夫が「自分は子育てをわかっている」と言い張るのには、強烈な違和感があるという。妊娠を機に専業主婦となった女性(40)はこう語る。
「うちは3人の子供がいます。私が専業主婦なので週末以外は子育てのほぼ全てを私が担ってきましたし、それに文句はありません。夫は仕事が忙しいこともあり、子どもと接するのもほとんど週末だけ。休みの日に寝かしつけをやってくれることはありましたが、子どもより先に寝てしまって終わり。年子で3人目が生まれた時には私が重度の腰痛になり、夫に『少しだけ抱っこを代わってほしい』とお願いしましたが、『長女がヤキモチをやくから』と言い訳して協力しない。5か月の乳児を抱いて1歳の長男に食事をさせていると、夫が3歳の長女をお風呂に入れてくれると言ったものの、先に洗った長女だけを渡してきて自分はそのままゆっくり入浴。お風呂から上がった子どもの身体を拭いたり、髪の毛を乾したりすところまでを誰かがやってあげないといけないという発想はないんです。
ただ、そんな夫なのにご近所さんの前や職場では“イクメン”を気取っていたことには唖然としました。『寝かしつけは得意』『お風呂に入れるのは俺の役目』なんてことを外では口にしているそうです。SNSにはやたら子どもたちとの写真を載せ、子育て世代のママさんへの配慮の言葉なんかを書いていた。私からすれば、子育てをしないことよりも、妻任せなのに『俺も経験した』『子育ての苦労はわかる』と自慢するのは本当に腹が立ちます。
国会で岸田首相が3人のお子さんがいることを引き合いに子育てを『私も経験した』とドヤ顔で反論されたのを見て、『出たー!』と思いました。案の定、夫人は『ワンオペ』だったと語っていたし、その意識のズレは想像がつきます。ママ友たちの間でも、ああいう夫が一番嫌われるよねって持ちきりです」