与える餌の量は機械で調整されている。牛舎で飼料を食べる肥育牛。個別の首輪に対応した扉のみが開き、頭上にある機械から適量の飼料が出る仕組み

与える餌の量は機械で調整されている。牛舎で飼料を食べる肥育牛。個別の首輪に対応した扉のみが開き、頭上にある機械から適量の飼料が出る仕組み

【京都大学】京都生まれ京都育ちのアカデミック黒毛和牛

 2022年8月、京都大学発のブランド和牛「京大紅牛(くれなゐビーフ)」が、京都市中央食肉市場で初落札された。「生まれも育ちも京大牧場(京丹波)」の紅牛は、京大ならではの高度な研究に裏付けられた環境で育っている。

「これまでの研究結果を踏まえて、成育状態を改善するために、微量元素のコバルトを配合したサプリを与えています。現在取り組んでいるのは、受胎率を高める生殖の研究。将来的には、肉質のよい牛を受精卵の段階で判定し、美味しい牛をより効率的に生産したいと考えています」(附属牧場長/生殖生物学教授・南直治郎氏)

試験研究に携わる5人のブレーン。左から池田俊太郎准教授、横井伯英教授、南直治郎教授、熊谷元准教授、星野洋一郎助教

試験研究に携わる5人のブレーン。左から池田俊太郎准教授、横井伯英教授、南直治郎教授、熊谷元准教授、星野洋一郎助教

出荷前の黒毛和牛をブラッシング。出荷日が近い牛のブラッシングを行なう技術長の吉岡秀貢氏。「年間出荷頭数を100頭に増やすことが目標です」

出荷前の黒毛和牛をブラッシング。出荷日が近い牛のブラッシングを行なう技術長の吉岡秀貢氏。「年間出荷頭数を100頭に増やすことが目標です」

効率のいい飼育を目指して研究を行なう。顕微鏡で受精卵の研究に励む大学院生。受精卵の質を高めることができれば、効率的に美味しい肉牛が生産できるという

効率のいい飼育を目指して研究を行なう。顕微鏡で受精卵の研究に励む大学院生。受精卵の質を高めることができれば、効率的に美味しい肉牛が生産できるという

京大紅牛。京都大学の牧場で生まれ育った黒毛和牛。2022年にブランド化。毎月数頭が京都食肉市場に出荷される

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